東南アジアにおける生活排水の分散型管理実施のための政策担当者向け政策提言(ポリシーブリーフ)(英語)

概要

政策提言では、令和2年12月末に終了した日・ASEAN統合基金(JAIF)の活用による「ASEAN加盟国における分散型生活排水処理の統合的管理に向けたマルチステークホルダーネットワーク形成と政策対話」(「JAIF-PoDIWM事業」)の活動に基づいた、事業実施にあたっての背景と目的を解説したうえで、分散型生活排水処理の導入に関する効果と利点を解説しています。日本型の浄化槽を含む分散型の技術システムの適切な管理においては、建設・導入時のルール整備だけでなく、定期的な点検・維持管理と、機能評価などの枠組み作りが必須であり、そのための行政機関や業界団体における人材育成の必要性についても言及したうえで、JAIF-PoDIWM事業に参加した東南アジア9か国の水環境・生活排水管理の現状に関する制度や技術上の現状と課題について概観しました。こうした東南アジア諸国の現状や特徴を考慮しつつ、持続可能な分散型生活排水処理システムを選択するための意思決定支援ツールを紹介しています。

さらに、生活排水の適正管理に係る5つの提言と未来像を示すとともに、事業に参加した実務者ならびに研究者からの宣言を記載しました。

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  • (公開日 令和4年6月)