プラスチック資源循環連携研究グループ シンポジウム
「プラスチック汚染とは何か ~プラスチック条約に関する論点整理~」
開催報告

国立環境研究所 プラスチック資源循環連携研究グループ

国立環境研究所では、分野横断的にプラスチック問題を議論するために、所内の様々な領域の研究者が参画する「プラスチック資源循環連携研究グループ」(以下、「連携研究グループ」と略します)を組織し、2021年度より活動しています。

一方、プラスチック問題に関する国際的な動きとして、2022年にプラスチック汚染を終わらせるための国際文書(以下、「プラスチック条約」と呼びます)を作るための交渉が始まりました。現在、2024年末の作業締切に向けて、議長草案(ゼロドラフト)をもとに意見をまとめる重要な段階にあります。

シンポジウムの様子

そこで、条約交渉の最新動向を国内の関係者と共有するとともに、学術研究の貢献可能性を議論する場として、2024年1月19日に連携研究グループの主催で「プラスチック汚染とは何か ~プラスチック条約に関する論点整理~」と題するシンポジウムを開催しました。

このシンポジウムでは「プラスチック条約の論点整理と科学の貢献可能性」をテーマとして、海洋ごみや資源循環の観点を含むプラスチックに関わる幅広い問題について議論しました。まず、国際的に議論されている「プラスチック汚染」とは何を指しているのか、どういった問題が論点となっているのか整理した上で、プラスチック条約の議論に対して科学が果たすべき役割について議論しました。

第1部では、2名の行政官と2名の専門家を迎え、プラスチック条約の議論の経緯と動向、日本政府(環境省および経済産業省)の取組、欧州における関連する政策動向について解説していただきました。第2部では、連携研究グループのメンバー4名がプラスチック問題に関連する研究事例を紹介しました。第3部では、第1部と第2部の講演者6名がパネリストとして四つのテーマに沿って議論しました。

シンポジウムの詳しい内容については、以下の開催報告[PDF]をご覧ください。

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  • (公開日 2024.3.5)