有害鳥獣の捕獲後の適正処理に関するガイドブック
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概要
近年、農林業被害や生態系被害、生活被害など野生動物と人との軋轢が深刻化しており、その解決策の一つとして増えすぎたイノシシやニホンジカの捕獲強化が図られています。しかしながら、捕獲後の鳥獣の処理システムが十分に整備されていないことから、捕獲事業の推進にも影響が出ているところです。そこで、国立環境研究所では、関係する農林系の研究機関等と共同して、有害鳥獣の捕獲後の適正処理に関するガイドブックを作成しました。捕獲後の有害鳥獣は、環境保全の観点から可能な限り処理施設まで搬出し、廃棄物として処理することが望まれます。その場合には、「一般廃棄物」として市町村が処理責任をもつことになります。一方、食肉加工施設からの残渣は「産業廃棄物」として適正に処理しなければなりません。本書には、捕獲された鳥獣の処理に関する法令上の位置づけや処理方法、生活環境保全の観点からの留意点などがわかりやすく解説されています。市町村の農林と環境部署が協力して、捕獲と処理を統合的に進めていくために、本書をご活用いただければと思います。
なお、本ガイドブックは、(独)環境再生保全機構の環境研究総合推進費(3K162012 及び3K163003)における研究成果の一部を用いて作成されました。
- (公開日 令和元年11月)
関連する研究情報
- 独立行政法人 環境再生保全機構
環境研究総合推進費 課題番号 3K162012
捕獲鳥獣の適正かつ効率的な処理システムの構築に関する研究 - 独立行政法人 環境再生保全機構
環境研究総合推進費 課題番号 3K163003
イノシシ、ニホンジカ等の適正かつ効率的な捕獲個体の処理および完全活用システムの開発に関する研究 - 福島県における放射性セシウムを含む捕獲イノシシの適正処理に関する技術資料
問合せ先
- 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
- センター長 大迫 政浩
- TEL:029-850-2540 E-mail:mosako[AT]nies.go.jp
- 農研機構 中央農業研究センター 虫・鳥獣害研究領域 鳥獣害グループ
- 上級研究員 平田 滋樹
- TEL:029-838-8857 E-mail:hiratas833[AT]affrc.go.jp
※ [AT]は@に置き換えてください