研究発表情報
受賞・表彰
第3期中期期間以降の受賞一覧
受賞者 | 賞の名称 | 授賞機関 | 受賞日 | 詳細 |
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南齋 規介,中島 謙一,渡 卓磨 | 2023 Most Cited Paper Award | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling | 2024年4月1日 | 119 |
吉田 綾 | JMCWM Outstanding Paper Award 2023 | Journal of Material Cycles and Waste Management (JMCWM) | 2024年3月17日 | 118 |
三成 映理子 | 優秀ポスター発表賞 | 一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 | 2023年10月30日 | 117 |
小口 正弘,大久保 伸 | 2023年度環境科学会論文賞 | 公益社団法人環境科学会 | 2023年9月8日 | 116 |
石森 洋行,永元 加奈美,石垣 智基,山田 正人 | 廃棄物資源循環学会令和4年度論文賞 | 廃棄物資源循環学会 | 2023年5月26日 | 115 |
梶原 夏子 | 令和4年度NIES賞 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 2023年3月7日 | 114 |
小口 正弘 | 令和4年度NIES賞 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 2023年3月7日 | 113 |
南齋 規介 | 2022 Most Downloaded Paper Award | Resources, Conservation & Recycling | 2023年2月22日 | 112 |
南齋 規介 | 2022 Most Cited Paper Award | Resources, Conservation & Recycling | 2023年2月22日 | 111 |
渡 卓磨 | 2022 Excellence in Review Award | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling | 2023年2月15日 | 110 |
渡 卓磨,南齋 規介,中島 謙一 | 2022 Most Downloaded Paper Award | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling | 2023年2月8日 | 109 |
中島 謙一,南齋 規介,渡 卓磨 | 2022 Most Cited Paper Award | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling | 2023年2月8日 | 108 |
小出 瑠,山本 悠久 | JIMSベストプラクティス賞 | 日本マーケティング・サイエンス学会 | 2023年1月11日 | 107 |
北村 洋樹 | Top Reviewer Award 2022 | Elsevier(Waste Management) | 2023年1月1日 | 106 |
倉持 秀敏 | 第11回環境放射能除染研究発表会優秀口頭発表賞 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 | 2022年11月5日 | 105 |
遠藤 和人,大迫 政浩,有馬 謙一 | 最優秀口頭発表賞 | 環境放射能除染学会第11回研究発表会 | 2022年10月31日 | 104 |
有馬 謙一 | 技術賞 | 環境放射能除染学会 | 2022年8月24日 | 103 |
高橋 勇介 | 功労賞 | 一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および 環境再生のための学会(通称・環境放射能除染学会) | 2022年8月24日 | 102 |
GUIDA Yago,松神 秀徳,梶原 夏子 | Royal Society of Chemistry Award | Japan Society for Environmental Chemistry | 2022年6月16日 | 101 |
渡 卓磨 | 新領域創成科学研究科長賞(博士) | 東京大学 | 2022年3月24日 | 100 |
倉持 秀敏 | 令和3年度NIES賞 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 2022年3月16日 | 99 |
北村 洋樹 | 優秀ポスター賞 | 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 | 2022年2月24日 | 98 |
HAM Geun-Yong | Excellent Poster Award | Japan Society of Material Cycles and Waste Management Kanto branch | 2022年2月24日 | 97 |
田崎 智宏 | 環境科学会学術賞 | 公益社団法人 環境科学会 | 2021年9月11日 | 96 |
倉持 秀敏 | 学術賞 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 | 2021年8月25日 | 95 |
小出 瑠,南齋 規介 | Industrial Ecology Day 2021 Poster Award (1st Place Award) | International Society for Industrial Ecology | 2021年6月29日 | 94 |
多島 良 | 廃棄物資源循環学会奨励賞 | 廃棄物資源循環学会 | 2021年5月28日 | 93 |
肴倉 宏史 | 廃棄物資源循環学会論文賞 | 廃棄物資源循環学会 | 2021年5月28日 | 92 |
多島 良 | 廃棄物資源循環学会会長表彰 | 廃棄物資源循環学会 | 2021年5月28日 | 91 |
大迫 政浩 | 環境大臣表彰(感謝状) | 環境省 | 2021年3月26日 | 90 |
南齋 規介 | 日本LCA学会功績賞 | 日本LCA学会 | 2021年3月5日 | 89 |
HOANG Ngoc Han | Excellent Presentation Award | Japan Society of Material Cycles and Waste Management (JSMCWM) | 2021年3月4日 | 88 |
中島 謙一,南齋 規介,高柳 航 | Most downloaded paper award 2020 | Resources, Conservation & Recycling | 2021年1月13日 | 87 |
倉持 秀敏,由井 和子,小林 拓朗,大迫 政浩 | 最優秀ポスター発表賞 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 | 2020年12月16日 | 86 |
石垣 智基,蛯江 美孝 | 令和元年度NIES賞 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 2020年9月11日 | 85 |
河井 紘輔 | 奨励賞 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会 | 2020年5月29日 | 84 |
徐 開欽 | 第22回日本水処理生物学会論文賞 | 日本水処理生物学会 | 2019年11月9日 | 83 |
野田 康一 | 優秀口頭発表賞 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵及び環境再生のための学会 | 2019年10月31日 | 82 |
有馬 謙一,大迫 政浩,倉持 秀敏 | 優秀ポスター発表賞 | 環境放射能除染学会 | 2019年10月31日 | 81 |
徐 開欽,小林 拓朗,SHI Chen,Hu Yong | Best Poster Presentation | ICAFEE 2019 | 2019年10月20日 | 80 |
北村 洋樹 | 優秀ポスター賞 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会 | 2019年9月20日 | 79 |
北村 洋樹 | Award for Excellent Poster Presentation | Korea Society of Waste Management | 2019年9月20日 | 78 |
鈴木 剛,松神 秀徳,滝上 英孝 | Best Paper Award | KeAi communications Co., Ltd | 2019年7月30日 | 77 |
大迫 政浩 | 学会賞 | (一社)環境放射能除染学会 | 2019年7月10日 | 76 |
南齋 規介 | 特別研究員等審査会専門委員(書面担当)表彰 | 独立行政法人日本学術振興会 | 2019年6月30日 | 75 |
石森 洋行 | 廃棄物資源循環学会奨励賞 | 廃棄物資源循環学会 | 2019年6月6日 | 74 |
田崎 智宏 | 論文賞 | 環境科学会 | 2019年5月23日 | 73 |
宗 清生 | 平成30年度NIES賞 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 2019年3月14日 | 72 |
北村 洋樹 | 優秀ポスター賞 | 一般社団法人 廃棄物資源循環学会関東支部 | 2019年3月8日 | 71 |
寺園 淳,吉田 綾 | 2018 Most Cited Paper Award for RCR | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling | 2019年3月6日 | 70 |
石森 洋行 | JC-IGS論文賞 | 国際ジオシンセティックス学会日本支部 | 2018年12月6日 | 69 |
小林 拓朗,倉持 秀敏 | Best poster presentation award | ICWRS&ICAFEE | 2018年10月30日 | 68 |
中島 謙一,南齋 規介,高柳 航 | The Best Poster Award | The 13th Biennial International Conference on EcoBalance | 2018年10月12日 | 67 |
鈴木 薫,多島 良 | 優秀ポスター賞 | 廃棄物資源循環学会 | 2018年9月13日 | 66 |
倉持 秀敏 | 優秀口頭発表賞 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 | 2018年8月6日 | 65 |
中島 謙一 | Outstanding Presenter Award at PRESM2018 | International Symposium on PRecision Engineering and Sustainable Manufacturing (PRESM 2018) | 2018年7月23日 | 64 |
倉持 秀敏 | 奨励賞 | 一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 | 2018年7月3日 | 63 |
小林 拓朗,徐 開欽 | IJHE John O M. Bockris Award for the most cited paper | International Journal of Hydrogen Energy Awards Committee | 2018年6月19日 | 62 |
小口 正弘 | 廃棄物資源循環学会奨励賞 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会 | 2018年6月1日 | 61 |
倉持 秀敏 | 平成29年度NIES賞 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 2018年3月15日 | 60 |
中島 謙一 | 論文賞 | 日本LCA学会 | 2018年3月7日 | 59 |
中島 謙一 | RCR 2017 Most Cited Paper Awards | Resources, Conservation and Recycling | 2018年1月5日 | 58 |
中島 謙一 | RCR 2017 Excellence in Review Awards | Resources, Conservation and Recycling | 2018年1月5日 | 57 |
石垣 智基 | Best Paper Award | The GEOMATE International Society | 2017年11月22日 | 56 |
徐 開欽,小林 拓朗,Hu Yong | Best Brain Storming Presentation | The 2nd International Conference on Alternative Fuels and Energy (ICAFE2017) Executive Committee | 2017年11月20日 | 55 |
小口 正弘 | PLATE Conference 2017 Best Paper | PLATE academic and conference organising committees | 2017年11月9日 | 54 |
多島 良 | 学術発表優秀賞 | 日本自然災害学会 | 2017年9月27日 | 53 |
藤原 大 | 優秀ポスター賞 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会 | 2017年9月7日 | 52 |
稲葉 陸太 | 奨励賞 | 社団法人廃棄物資源循環学会 | 2017年6月2日 | 51 |
大塚 康治 | 平成28年度NIES賞 | 国立研究開発法人 国立環境研究所 | 2017年3月16日 | 50 |
久保田 利恵子, 石垣 智基 | Exellent Research Award in 4th 3RINCs | Ministry of Petroleum & Natural Gas, Government of India | 2017年3月10日 | 49 |
藤原 大 | 優秀ポスター賞 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会関東支部 | 2016年11月25日 | 48 |
徐 開欽 | 日本水処理生物学会賞 | 日本水処理生物学会 | 2016年11月11日 | 47 |
中島 謙一, 南齋 規介, 高柳 航 | People | The 12th Biennial International Conference on Ecobalance Organizing Committee | 2016年10月6日 | 46 |
中島 謙一 | The Outstanding Poster Award | The 12th Biennial International Conference on Ecobalance Organizing Committee | 2016年10月6日 | 45 |
山田 一夫 | 2016年日本コンクリート工学会賞(論文賞) | 公益社団法人日本コンクリート工学会 | 2016年6月20日 | 44 |
肴倉 宏史 | 特別功労賞 | 一般社団法人石膏ボード工業会 | 2016年6月3日 | 43 |
石垣 智基,落合 知 | Exellent Research Award in Third 3RINCs | Institute of Strategy and Policy on Natural Resources and Environment | 2016年3月10日 | 42 |
徐 開欽 | 第18回日本水処理生物学会論文賞 | 日本水処理生物学会 | 2015年11月12日 | 41 |
南齋 規介 | 三井物産環境基金10周年記念 研究助成成果表彰 優秀賞 | 三井物産株式会社 | 2015年10月15日 | 40 |
多島 良 | 学術奨励賞 | 日本自然災害学会 | 2015年9月25日 | 39 |
蛯江 美孝, 小林 拓朗 | 平成26年 年間優秀論文賞(メタウォーター賞) | (公社)日本水環境学会 | 2015年9月14日 | 38 |
松神 秀徳, 鈴木 剛, 鑪迫 典久, 滝上 英孝 | 第24回環境化学討論会 優秀学生賞(博士課程) | 一般社団法人日本環境化学会 | 2015年6月26日 | 37 |
多島 良, 大迫 政浩, 田崎 智宏 | 廃棄物資源循環学会論文賞 | 廃棄物資源循環学会 | 2015年5月28日 | 36 |
石垣 智基 | 廃棄物資源循環学会奨励賞 | 廃棄物資源循環学会 | 2015年5月28日 | 35 |
南齋 規介 | 平成26年度NIES賞 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 2015年3月16日 | 34 |
梶原 夏子, 滝上 英孝 | 平成25年室内環境学会学術大会大会長奨励賞(口頭発表) | 一般社団法人室内環境学会 | 2014年12月5日 | 33 |
佐野 和美 | 日本リスク研究学会 大会優秀発表賞 | 日本リスク研究学会 | 2014年11月30日 | 32 |
尾形 有香 | Presentation Award for Young Researchers | IWA the international water association | 2014年11月26日 | 31 |
多島 良, 平山 修久, 大迫 政浩 | 学術発表優秀賞 | 日本自然災害学会 | 2014年9月24日 | 30 |
山田 一夫 | 土木学会吉田賞 | 公益社団法人土木学会 | 2014年6月13日 | 29 |
石垣 智基, 佐藤 昌宏, 石森 洋行, 遠藤 和人, 山田 正人 | Award for Excellent Poster Presentation | Korea Society of Waste Management | 2014年5月15日 | 28 |
山田 一夫 | セメント協会論文賞 | 一般社団法人セメント協会 | 2014年5月14日 | 27 |
尾形 有香, 石垣 智基, 蛯江 美孝, 神保 有亮, 山田 正人 | Excellent Research Award for Oral Presentation | Japan Society of Material Cycles and Waste Management | 2014年3月12日 | 26 |
重富 陽介 | 優秀ポスター発表賞 | 日本LCA学会 | 2014年3月6日 | 25 |
中島 謙一 | 奨励賞 | 日本LCA学会 | 2014年3月4日 | 24 |
小栗 朋子, 梶原 夏子, 松神 秀徳, 石垣 智基, 山田 正人, 滝上 英孝 | 優秀ポスター賞 | 廃棄物資源循環学会関東支部 | 2013年11月30日 | 23 |
多島 良 | 学術発表優秀賞 | 日本自然災害学会 | 2013年9月25日 | 22 |
田崎 智宏 | 環境科学会奨励賞 | 公益社団法人 環境科学会 | 2013年9月3日 | 21 |
小林 拓朗 | 平成24年度建設工学研究奨励賞 | 一般財団法人建設工学研究振興会 | 2013年6月10日 | 20 |
山田 一夫 | 第10回近藤・大門賞 | 近藤・大門賞選考委員会 | 2013年5月18日 | 19 |
中島 謙一 | 学術記念賞(西山記念賞) | 一般社団法人日本鉄鋼協会 | 2013年3月27日 | 18 |
南齋 規介 | 平成24年度NIES賞 | 国立研究開発法人 国立環境研究所 | 2013年3月15日 | 17 |
吉田 綾 | 優秀ポスター発表奨励賞 | 国際開発学会 | 2012年12月1日 | 16 |
中島 謙一, 稲葉 陸太, 南齋 規介 | The Gold Poster Award | The 10th International Conference on EcoBalance Executive Committee | 2012年11月23日 | 15 |
稲葉 陸太, 高田 光康, 多島 良, 滝上 英孝, 寺園 淳, 山本 貴士, 佐野 和美, 大迫 政浩 | 第23回廃棄物資源循環学会 優秀ポスター賞 | 廃棄物資源循環学会 | 2012年10月23日 | 14 |
小林 拓朗, 徐 開欽 | 平成23年度年間優秀論文賞(メタウォーター賞) | 日本水環境学会 | 2012年9月10日 | 13 |
小林 拓朗, 徐 開欽 | 環境技術学会論文賞 | 環境技術学会 | 2012年9月3日 | 12 |
鈴木 剛, 染矢 雅之, 滝上 英孝 | 京都大学環境衛生工学研究会優秀プロジェクト賞 | 京都大学環境衛生工学研究会 | 2012年7月28日 | 11 |
滝上 英孝, 鈴木 剛 | 第19回環境化学論文賞 | 一般社団法人日本環境化学会 | 2012年7月12日 | 10 |
川本 克也 | 功績賞 | 一般社団法人 日本機械学会 | 2012年7月5日 | 9 |
遠藤 和人 | 平成23年度NIES賞 | 国立研究開発法人 国立環境研究所 | 2012年3月15日 | 8 |
大迫 政浩 | 平成23年度NIES賞 | 国立研究開発法人 国立環境研究所 | 2012年3月15日 | 7 |
南齋 規介 | 日本LCA学会第3回奨励賞 | 日本LCA学会 | 2012年3月7日 | 6 |
倉持 秀敏, 大迫 政浩 | Best Paper Award | 4th International Conference on Sustainable Energy and Envrionment | 2012年2月29日 | 5 |
石垣 智基, 山田 正人 | Award for Excelent Poster Presentation | Korea Society of Waste Management | 2011年11月3日 | 4 |
石垣 智基, 遠藤 和人, 山田 正人 | 第13回環境技術学会論文賞 | 環境技術学会 | 2011年9月5日 | 3 |
滝上 英孝 | 第20回環境化学学術賞 | 一般社団法人日本環境化学会 | 2011年7月17日 | 2 |
南齋 規介, 中島 謙一, 稲葉 陸太 | Sir Richard Stone Prize | International Input-Output Association (国際産業連関分析学会) | 2011年6月16日 | 1 |
個別詳細
119 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 南齋 規介,中島 謙一,渡 卓磨 |
賞の名称 | 2023 Most Cited Paper Award |
授賞機関 | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling |
受賞年月日 | 2024年4月1日 |
受賞対象 | Major metals demand, supply, and environmental impacts to 2100: A critical review,Resource Conservation and Recycling ,164 (105107),2021 |
ひとこと | Resources, Conservation & Recycling誌において2021年に発表された論文から、2021年〜2023年の3年間で最も引用された論文の一つとして、「2023 Most Cited Paper Award」を受賞しました。 当該論文では、日常生活に不可欠な鉄鋼、アルミニウム、銅、亜鉛、鉛、ニッケルの6つの主要金属資源に焦点を当て、世界的な将来需給に関する包括的な調査を行いました。これら金属の需要と供給が現在から2030年、2050年、そして2100年までの期間にどのように変化する可能性があるかをまとめたデータベースは、学術論文だけでなく、政策文書や産業レポートなど、さまざまな分野で活用されています。 本受賞を励みに、今後も資源の持続可能性に関する研究に精進してまいります。 |
118 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 吉田 綾 |
賞の名称 | JMCWM Outstanding Paper Award 2023 |
授賞機関 | Journal of Material Cycles and Waste Management (JMCWM) |
受賞年月日 | 2024年3月17日 |
受賞対象 | China’s ban of imported recyclable waste and its impact on the waste plastic recycling industry in China and Taiwan,Journal of Material Cycles and Waste Management ,2021 |
ひとこと | JMCWM Outstanding Paper Award 2023は、Journal of Material Cycles and Waste Managementに掲載された541編の原著論文および総説論文の中から、編集委員の審査と被引用数に基づいて選ばれます。 初めてノミネートの連絡を受けた時は、自分が選ばれた理由について考えましたが、この素晴らしい賞を受けることができて本当に光栄です。この研究は、2017年末の中国の廃棄物(再生資源)輸入禁止がプラスチックリサイクル産業に与えた影響に焦点を当て、中国および台湾の政府・公的組織へのインタビュー調査を通じてその影響を明らかにしました。 この研究を支援してくださったすべての方々に心から感謝申し上げます。 |
117 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 三成 映理子 |
賞の名称 | 優秀ポスター発表賞 |
授賞機関 | 一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 |
受賞年月日 | 2023年10月30日 |
受賞対象 | 県外最終処分に向けた処理・処分シナリオの総合的比較検討の試み,第12回環境放射能除染研究発表会, 同要旨集 , 56,2023 |
ひとこと | この度第12回環境放射能除染研究発表会において優秀ポスター賞を頂きました。東京電力福島第一原子力発電所事故後に行われた除染作業等によって発生した除去土壌や放射性物質汚染廃棄物は、2045年までに福島県外での最終処分実現を目指し、最終処分を容易にするためにできる限り減容化するなどの技術開発戦略の方向性が示されています。県外最終処分の対象物の中でも、仮設灰処理施設で溶融処理された熱処理飛灰は、セシウムが濃縮されるため、放射能が高く、現在様々な減容化・再生利用等の処理技術の研究開発が行われており、最終処分方法との相互関係を考慮した上で、合理的な最終処分シナリオを示す必要があります。本研究では、減容化処理技術の組み合わせのオプションを評価対象として、処理・処分シナリオの設定とその効果の推計を行いました。これによって、各シナリオのマスバランス・放射能濃度・経済性が明らかになり、このような分析結果が本発表賞の受賞につながったのだと思っています。この受賞を励みに、福島の環境再生を目指して、県外最終処分に係る技術システムの研究開発に一層励み、積極的に研究成果等の発信をしていく所存です。 |
116 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小口 正弘,大久保 伸 |
賞の名称 | 2023年度環境科学会論文賞 |
授賞機関 | 公益社団法人環境科学会 |
受賞年月日 | 2023年9月8日 |
受賞対象 | 算出方法の実態から見たPRTR届出排出移動量データの信頼性,ENVIRONMENTAL SCIENCE ,35 (4), 189-198,2022 |
ひとこと | 本論文は、化学物質排出移動量届出制度(Pollutant Release and Transfer Register: PRTR)で事業者から届出された化学物質の排出量や移動量データについて、その算出方法の実態を調査し、届出されたデータが実際の環境排出や移動をどの程度適切に反映しているかを評価したものです。PRTR届出データは化学物質のリスク評価等、様々な場面で活用されていますが、データそのものの信頼性は必ずしも明らかになっておらず、それを初めて網羅的に調査、整理したことが評価されたものと考えています。PRTRデータの信頼性は他の異なる観点からの評価もまだ必要であり、本論文で得られた知見もふまえつつ、引き続きPRTRデータの活用可能性や有用性の向上に貢献できる研究に取り組んでいきたいと思います。最後に本論文の調査にご協力いただいた地方公共団体や事業者の担当者の方々、関連する共同研究者の方々に感謝申し上げます。 |
115 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 石森 洋行,永元 加奈美,石垣 智基,山田 正人 |
賞の名称 | 廃棄物資源循環学会令和4年度論文賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2023年5月26日 |
受賞対象 | 特別管理廃棄物埋立層からの高濃度浸出水の挙動を予測するための数理モデルと校正パラメータの取得方法、およびカラム溶出試験に基づくモデル検証,Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management ,33, 39-53,2022 |
ひとこと | このたびは廃棄物資源循環学会論文誌に掲載された「特別管理廃棄物埋立層からの高濃度浸出水の挙動を予測するための数理モデルと校正パラメータの取得方法、およびカラム溶出試験に基づくモデル検証」について論文賞を頂きました。日頃より研究を支援頂いた仲間、忌憚なき意見や多くの情報を頂いた研究者、研究試料をご提供頂いた事業者、また当該論文をより良いものに仕上げるために建設的で大変丁寧な査読等を頂いた学会関係者に厚くお礼申し上げます。本研究は、従来より未だ解明されていない移流分散解析に用いる溶出モデルの扱いにおいて、既存のモデルを用いつつ実験的に求めた校正係数を与えることで、バッチ試験による溶出パラメータから、カラム溶出試験結果の再現計算の正確さを高める方法を提案したものです。論文中では一価のイオンは校正を行わずともカラム溶出試験の結果を正しく予測し得ることを示すとともに(但しセシウムイオンやフッ化物イオンは除く)、二価のイオンは校正を行うことでより正しく予測できることを示しています。二価のイオンに代表されるカルシウムは、その動態予測が本研究によって実現することで、廃棄物や副産物を有効利用時にみられる白い析出物の抑制、廃棄物埋立地や浸出水処理施設等でのスケールロックを防ぐための対策等を講じるための一助となり得ると考えています。 |
114 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 梶原 夏子 |
賞の名称 | 令和4年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2023年3月7日 |
受賞対象 | 研究終了時の研究評価において極めて高い評価を得た研究課題の課題代表者 |
授賞理由 | 環境研究総合推進費による研究課題「新規POPs 含有プラスチック廃棄物の環境上適正な管理に向けた国際的な分析技術基盤の整備」の課題代表者を務め、事後評価において、研究目標通りないし目標を上回る成果を上げており、POPs 含有廃棄物の安価で簡易な測定法の開発、分析法の妥当性評価、処理・循環実態の解明など環境行政への具体的な貢献も評価できるとしてS評価を受け、極めて高い評価を得た。 |
113 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 小口 正弘 |
賞の名称 | 令和4年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2023年3月7日 |
受賞対象 | 研究終了時の研究評価において極めて高い評価を得た研究課題の課題代表者 |
授賞理由 | 環境研究総合推進費による研究課題「ライフサイクル全体での化学物質管理に資するPRTR データの活用方策に関する研究(SⅡ-4)」及び「PRTR データを活用した化学物質の排出管理手法の構築(SⅡ-4-1)」の課題代表者を務め、事後評価において、ライフサイクル全体でのPRTR 情報の活用と実際のデータの整合に関して、戦略的な検討を行っており、 PRTR の活用の全体像が明らかとなってきたことは高く評価できる(SⅡ-4)、廃棄物処理施設、下水処理施設での化学物質の排出実態を解明し、現行の PRTR データの正確性の向上をさせるという目標は達成され、さらに、下水処理家庭内での物質循環フローから PFOS の生成挙動を明らかにしたことは同様の挙動が推測される物質の推計に寄与すると考えられる(SⅡ-4-1)としてS評価を受け、極めて高い評価を得た。 |
112 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 南齋 規介 |
賞の名称 | 2022 Most Downloaded Paper Award |
授賞機関 | Resources, Conservation & Recycling |
受賞年月日 | 2023年2月22日 |
受賞対象 | A review of methods and data to determine raw material criticality,Resources, Conservation, and Recycling ,155 (104617),2020 |
ひとこと | The International Round Table on Materials Criticality (https://irtc.info/)の研究メンバーで執筆した物質のクリティカリティ評価手法に関するレビュー論文です。2018年に東京で開催したエコバランス国際会議のサイドイベントしてRound Tableを行い,論文内容に関する議論をその場でも行ったことを思い出しました。 |
111 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 南齋 規介 |
賞の名称 | 2022 Most Downloaded Paper Award |
授賞機関 | Resources, Conservation & Recycling |
受賞年月日 | 2023年2月22日 |
受賞対象 | A review of methods and data to determine raw material criticality,Resources, Conservation, and Recycling ,155 (104617),2020 |
ひとこと | The International Round Table on Materials Criticality (https://irtc.info/)の研究メンバーで執筆した物質のクリティカリティ評価手法に関するレビュー論文です。2018年に東京で開催したエコバランス国際会議のサイドイベントしてRound Tableを行い,論文内容に関する議論をその場でも行ったことを思い出しました。 |
110 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 渡 卓磨 |
賞の名称 | 2022 Excellence in Review Award |
授賞機関 | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling |
受賞年月日 | 2023年2月15日 |
受賞対象 | 論文誌(Resources, Conservation and Recycling)の査読への貢献 |
ひとこと | Resources, Conservation and Recycling誌の論文査読において「タイムリーで建設的な査読サービスを提供した優れた査読者」として、"2022 Excellence in Review Awards"を頂きました。資源循環分野おける代表的な学術誌の1つである本論文誌より、貢献を認めて頂けたことを名誉に感じております。 |
109 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 渡 卓磨,南齋 規介,中島 謙一 |
賞の名称 | 2022 Most Downloaded Paper Award |
授賞機関 | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling |
受賞年月日 | 2023年2月8日 |
受賞対象 | Review of critical metal dynamics to 2050 for 48 elements,Resources, Conservation and Recycling ,155, 104669,2020 |
ひとこと | Resources, Conservation & Recycling誌に2020年に発表された論文の中から、出版年を含む2020-2023の3年間で最も多くダウンロードされた論文の一つとして"2022 Most Downloaded Paper Award"をいただきました。"2022 Most Cited Paper Awards"と併せての受賞となり、大変光栄に思います。 |
108 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 渡 卓磨,南齋 規介,中島 謙一 |
賞の名称 | 2022 Most Downloaded Paper Award |
授賞機関 | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling |
受賞年月日 | 2023年2月8日 |
受賞対象 | Review of critical metal dynamics to 2050 for 48 elements,Resources, Conservation and Recycling ,155, 104669,2020 |
ひとこと | Resources, Conservation & Recycling誌に2020年に発表された論文の中から、出版年を含む2020-2023の3年間で最も多く引用された論文の一つとして""2022 Most Cited Paper Award""をいただきました。本論文では、エネルギー転換を支える金属資源の将来需給やその社会・環境影響に関する問題提起とともに、今後必要な研究の提言を行いました。本賞の受賞は、その重要性や危機感の高まりを反映していると感じています。 |
107 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小出 瑠,山本 悠久 |
賞の名称 | JIMSベストプラクティス賞 |
授賞機関 | 日本マーケティング・サイエンス学会 |
受賞年月日 | 2023年1月11日 |
受賞対象 | サーキュラーエコノミーにおける製品サービスの選択行動のコンジョイント分析とエージェ ントベースシミュレーション,日本マーケティング・サイエンス学会 第112回研究大会, 同予稿集 ,2022 |
ひとこと | 近年、サブスク、シェアリングなどのサーキュラーエコノミー(循環経済)への転換が注目されていますが、その普及と持続可能な導入には消費者行動の変化が欠かせません。本研究では、家電製品などの耐久消費財の入手、修理、排出における循環型の選択肢に対する消費者の選好を明らかにするため、これらの対象に選択実験(コンジョイント分析)を適用しました。さらに、循環経済型のビジネスモデル導入に伴う消費者行動と環境影響を評価するシミュレーションモデルを新たに開発しました。必ずしも合理的な行動をとるとは限らない消費者の選択行動について、新たな製品サービスの知名、消費者どうしのクチコミ、選択肢を徐々に絞り込む考慮集合の形成を反映したモデルを提案した上で、さまざまな循環経済型のビジネスモデルの導入に伴うその普及率と温室効果ガス排出量、製品の循環性(廃棄台数や修理率)などを動的に評価できることを示しました。消費者行動に関するマーケティング分野における今回の受賞は、サーキュラーエコノミーに対する社会的な期待の高まりとこの分野に関する今後の研究ニーズを反映したものと考えています。受賞を励みに、脱炭素で持続可能なサーキュラーエコノミーの普及を支援する研究を続けてまいります。 |
106 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 北村 洋樹 |
賞の名称 | Top Reviewer Award 2022 |
授賞機関 | Elsevier(Waste Management) |
受賞年月日 | 2023年1月1日 |
受賞対象 | 査読付き国際論文誌「Waste Management」における査読プロセスへの貢献 |
ひとこと | この度、International Waste Working Group(IWWG)の公式ジャーナルで、Elsevier社が出版する査読付き国際論文誌「Waste Management」より「Top Reviewer Award 2022」を受賞いたしました。「Waste Management」に投稿された論文について、2022年の1年間に担当した査読の数や質が認められ、同雑誌の向上に貢献したものと評価されました。今後も公正・公平な査読により科学の発展に貢献できればと思います。 |
105 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 倉持 秀敏 |
賞の名称 | 第11回環境放射能除染研究発表会優秀口頭発表賞 |
授賞機関 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 |
受賞年月日 | 2022年11月5日 |
受賞対象 | 木質燃料利用施設での放射性Cs移行挙動調査結果報告(その2:解析),第11回環境放射能除染研究発表会, 同予稿集 , 20,2022 |
ひとこと | 第11回環境放射能除染研究発表会にて「木質燃料利用施設での放射性Cs移行挙動調査結果報告(その2:解析)」という演題で口頭発表し、優秀口頭発表を頂きました。放射性物質に汚染された木質チップを燃焼発電した場合に、燃焼における放射性物質の挙動やその特徴は明らかにされていませんでした。そこで、福島県環境創造センターと共同で木質燃料燃焼発電施設の調査を行い、木質チップや燃焼残渣である飛灰(ばいじん)等の濃度変化の原因、燃焼施設における放射性物質のフロー、さらには飛灰の元素組成が放射性物質の溶出性へ与える影響を明らかにしました。本発表賞は、これらの成果が安全かつ安定な施設運営を行う上で有用な知見であると評価されたものと考えております。今後、福島県内ではいくつもの類似の燃焼発電施設が建設もしくは稼働する予定ですが、今回の施設調査とは違う燃焼方式を採用する可能性もあります。別方式における挙動も明らかにし、他の施設においても安全かつ安定な施設運営に貢献できればと思っています。 |
104 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 遠藤 和人,大迫 政浩,有馬 謙一 |
賞の名称 | 最優秀口頭発表賞 |
授賞機関 | 環境放射能除染学会第11回研究発表会 |
受賞年月日 | 2022年10月31日 |
受賞対象 | 焼却残渣の熱的溶融処理で発生する飛灰の洗浄試験結果,第11回環境放射能除染学会, 要旨集 ,S1-1, 1,2022 |
ひとこと | 福島第一原発事故で放出された放射性物質で汚染された焼却残渣を熱的溶融処理した際に発生する飛灰は、放射能濃度が高いため処理方法が決まっていません。その処理方法についていろいろな研究が行われていますが、代表的な方法として、洗浄して放射性Csを溶出させ、その放射性Csを選択的に吸着して濃縮し、放射性Csを吸着した吸着材を安定化することにより、1/1,000以下に減容化する方法があります。この洗浄処理について、中間貯蔵・環境安全株式会社殿と共同で、運転中の熱的溶融処理施設で発生した実際の飛灰を使用した基礎試験を実施し、適正な洗浄条件では99%以上の放射性Csを溶出させることができる可能性を明らかにしました。今後の実証試験などで、飛灰の種類なども変えて確認していく予定です。 今回の受賞は、中間貯蔵・環境安全株式会社殿や所内関係先のご協力・ご支援の賜物だと思っています。今後も関係先と協力して吸着や安定化も含めた実証試験を実施し、減容化処理の実現可能性を検証していく予定です。 |
103 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 有馬 謙一 |
賞の名称 | 技術賞 |
授賞機関 | 環境放射能除染学会 |
受賞年月日 | 2022年8月24日 |
受賞対象 | 熱処理と飛灰洗浄を含めた減容化プロセスのマスバランス計算モデルの開発 |
ひとこと | 私は、以前民間のプラントメーカに勤務していましたが、4年前から国環研の資源循環領域で仕事をしています。そのテーマである「焼却残渣などの減容化プロセスのマスバランスと経済性の試算」が今回の受賞の対象となりました。 放射性物質で汚染された福島県内の土壌や廃棄物は、福島第一原発の周辺に設置された中間貯蔵施設に搬入されていますが、本年3月にはほぼ完了しています。これらの搬入物は2044年度までに県外最終処分する必要がありますが、その処理と処分についてはいくつかの選択肢が考えられます。その比較・検討をする際には各々のマスバランスの把握と経済性の試算が必要ですので、その手法の開発に取り組んで参りました。 今回の受賞は、関係者の方々からご指導・ご鞭撻頂き、また多くの情報を提供頂いた賜物だと思っています。マスバランスと経済性の試算には未だ不十分な点が多々ありますので、さらに精度を向上させより有用なものとなるように取り組んで参りたいと思います。 |
102 | その他 |
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受賞者氏名 | 高橋 勇介 |
賞の名称 | 功労賞 |
授賞機関 | 一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および 環境再生のための学会(通称・環境放射能除染学会) |
受賞年月日 | 2022年8月24日 |
受賞対象 | 研究発表会のオンラインおよびハイブリッド開催に関する運営支援 |
ひとこと | 第11回環境放射能除染研究発表会にて、功労賞を頂きました。 同発表会は第9回(2020年)より開催方式がオンラインとなり、参加者の募集方法や発表会当日の会場運営方法が大きく変化しました。 そこで私は、関連業者の協力の下、参加者募集や当日のオンライン発表を行う特設サイトを作成しサイト運営を担当いたしました。あわせて、当日のオンライン発表(Zoomミーティング)が円滑に行われるようマニュアル作成等を通して運営支援を行いました(第9回~第11回)。また今年はハイブリッド開催だったため、発表会場で使用される配信用機材の管理も担当し、円滑な発表会運営に尽力いたしました。 上記の活動は同発表会実行委員の皆様からの協力のもとで実施されました。環境放射能除染学会の事務局、並びに実行委員会各ワーキンググループの皆様には厚く御礼申し上げます。 |
101 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | GUIDA Yago,松神 秀徳,梶原 夏子 |
賞の名称 | Royal Society of Chemistry Award |
授賞機関 | Japan Society for Environmental Chemistry |
受賞年月日 | 2022年6月16日 |
受賞対象 | Occurrence of chlorinated paraffins in polyvinyl chloride samples from consumer goods available in the Japanese market,Joint Conference on Environmental Chemicals, Abstract , 392-393,2022 |
ひとこと | I am very happy and honored to receive the Royal Chemistry Society Presentation Award by the Japan Society for Environmental Chemistry at the 30th Joint Conference on Environmental Chemicals for presenting the study entitled: "Occurrence of chlorinated paraffins in polyvinyl chloride samples from consumer goods available in the Japanese market". As a new Research Associate, I had the opportunity to participate in this study, conceptualized by my supervisor, Dr. Natsuko Kajiwara and Dr. Hidenori Matsukami and developed at the Material Cycles Division of the National Institute for Environmental Studies (NIES-Japan). This study is a first step into the so much needed comprehension about the occurrence of regulated chemicals such as persistent organic pollutants (POPs), like short-chain chlorinated paraffins (SCCPs), in consumer goods in Japan. From the results obtained, we were able to highlight that regulating chemical additives at a national level is not enough to prevent human exposure to them. Due to the import of consumer goods unlabeled for the presence of hazardous chemicals or not monitored, Japanese people are still exposed to SCCPs even though it's production and use has been regulated in Japan for several years. Considering three different categories of polyvinyl chloride (PVC)-based products — electrical and electronic cables, house interior products, and children’s products — the predominant occurrence of SCCPs in children’s products lights up a signal of alert due to the more physiological sensitive life stage of children and their behavior to take objects into their mouths. Moreover, our results also showed that when some of those PVC-based products reach their end-of-life, they must be disposed of in such a way that the POP content is destroyed or irreversibly transformed in an environmentally sound manner. Thus, such products cannot enter recycling streams. The award is a nice incentive to continue our research lines on the occurrence of hazardous chemicals in consumer goods, from their manufacturing to their final disposal, to support a safe implementation of circular economy and, ultimately, to protect the environment and human life. |
100 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 渡 卓磨 |
賞の名称 | 新領域創成科学研究科長賞(博士) |
授賞機関 | 東京大学 |
受賞年月日 | 2022年3月24日 |
受賞対象 | 東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学専攻における学業面での顕著な功績 |
ひとこと | 本受賞を励みとして、今後も日々精進してまいります。 |
99 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 倉持 秀敏 |
賞の名称 | 令和3年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2022年3月16日 |
受賞対象 | 研究終了時の研究評価において極めて高い評価を得た研究課題の課題代表者 |
受賞理由 | 環境研究総合推進費による研究課題「新規POPsの物理化学特性把握 に関わる基礎および応用研究」の課題代表者を務め、事後評価において、形態分析に関する計算予測も精度高くできつつあり、POPsの発生から生物圏への移動までを予測する上で強いツールとなり、またPFRsの物理化学特性を解明することにより、POPsの様に対策を優先すべき物質を特定できたことの意義が大きいと考える、としてS評価を受け、極めて高い評価を得た。 |
98 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 北村 洋樹 |
賞の名称 | 優秀ポスター賞 |
授賞機関 | 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2022年2月24日 |
受賞対象 | 尿素加水分解細菌のバイオミネラリゼーションによる有害金属の不溶化,令和3年度 廃棄物資源循環学会関東支部 研究発表会, なし ,2022 |
ひとこと | このたび、令和3年度廃棄物資源循環学会関東支部研究発表会において、「尿素加水分解細菌のバイオミネラリゼーションによる有害金属の不溶化」という題目でポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞いたしました。本研究では、産業廃棄物が埋立処分されている最終処分場から分離した細菌を用いて、生物が鉱物を形成する作用(バイオミネラリゼーション)が有害金属の不溶化に与える影響について評価しました。カドミウム、クロム、鉛の3種類の有害金属について評価した結果、鉛に対する不溶化効果は著しく高く、カドミウムやクロムに対する不溶化効果は限定的なものに留まることを確認しました。今回の受賞を励みに、今後も研究に努めてまいります。 |
97 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | HAM Geun-Yong |
賞の名称 | Excellent Poster Award |
授賞機関 | Japan Society of Material Cycles and Waste Management Kanto branch |
受賞年月日 | 2022年2月24日 |
受賞対象 | Lab-scale biodegradability test of bioplastics under soil condition based on standard methods,令和3年度関東⽀部研究発表会, - ,2022 |
ひとこと | Since its development, plastic has been an inextricable part of our daily lives. However, they are likely to end up in nature rather than reusable options. They have been causing many environmental issues such as waterway blocking, micro-and nano- plastic, and intervention in the ecosystem. Bioplastics have gained much attention as one of the alternatives to solve plastic pollution and are used in many applications - shopping bags, cutlery, packaging, agriculture or horticulture, etc. Since biodegradation is challenging to confirm visually, several standard methods are normalized on a laboratory scale. Among the various environments, this study presented the result of the biodegradability, physicochemical changes of the bioplastics, and the estimated biodegradation rate of bioplastics under soil conditions. It is my pleasure to receive this award, and I am also happy to introduce my research here. The conference was held online, so I could not have a more active discussion with other researchers. I hope the pandemic would be ended soon and people can be gathered and have an active discussion on the research. |
96 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 田崎 智宏 |
賞の名称 | 環境科学会学術賞 |
授賞機関 | 公益社団法人 環境科学会 |
受賞年月日 | 2021年9月11日 |
受賞対象 | 循環型社会の制度設計・評価及び持続可能な社会形成に関する研究 |
ひとこと | この度、循環型社会の形成に向けて実施してきた物質フロー分析を基軸にしたシステム分析やリサイクル制度やリデュース・リユース対策の政策効果の評価研究、持続可能社会の形成に向けて実施してきたサステナビリティの概念やクライテリアを具体化する研究やライフスタイルや消費生産形態を創発するためのシナリオ手法や共創手法の研究などの一連の研究が、環境科学分野における優れた研究業績として認められ、環境科学会から名誉ある学術賞をいただきました。現実に起きている問題や政策の動向をとらえ、社会の一歩先を考えて研究課題を設定し、世の中に成果を還元していくことを心がけてきたのですが、その努力が報われる受賞であります。資源循環とサステナビリティの両方の分野への貢献が評価されたということも非常にうれしく思っています。2015年以降、環境政策が大きく変化してきており、今後もさらなる研究発展をしなければ、我々の社会の持続可能性は実現しません。この受賞を、さらなる精進をするための糧としていきたいと存じます。 |
95 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 倉持 秀敏 |
賞の名称 | 学術賞 |
授賞機関 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 |
受賞年月日 | 2021年8月25日 |
受賞対象 | 学術研究において顕著な貢献 |
ひとこと | 本受賞は、福島第一原子力発電所事故を契機として環境放射能研究を多く手掛け、特に、汚染廃棄物の熱的減容化における放射性セシウムの挙動解明や放射性セシウムの除去技術の実用化に対して贈られたものです。事故後10年余が経過しましたが、除染はかなり進んだものの、復興という点では被災地域はまだスタート地点に近い状況です。私の研究のフェーズも除染・処理から脱炭素まちづくりへとシフトしつつあり、これを励みとして福島の復興に貢献できるよう頑張る所存です。 |
94 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小出 瑠,南齋 規介 |
賞の名称 | Industrial Ecology Day 2021 Poster Award (1st Place Award) |
授賞機関 | International Society for Industrial Ecology |
受賞年月日 | 2021年6月29日 |
受賞対象 | Carbon Footprint Reduction Potentials by Urban Lifestyle Changes: Comparison of 52 Japanese Cities and 65 Lifestyle Change Options,The International Industrial Ecology Day 2021, Abstracts ,2021 |
ひとこと | 日本でも脱炭素型社会へ向けた取り組みが加速していますが、電気などのエネルギー供給や高効率の設備・技術の導入に関する議論が中心となっています。しかし、私たちの生活に立ち戻って考えてみると、実に多くのモノやサービスが私たちのニーズを満たすために使われ、その原料調達・製造・輸送から廃棄までの過程で温室効果ガスを排出しています。本研究は、このような私たちの「衣食住」をはじめとするライフスタイルの転換を通じ、脱炭素型の都市生活を実現する道筋を定量的に検討したものです。今回の受賞は、増大する消費に伴う気候変動インパクトという研究コミュニティが痛感している問題の深刻さと抜本的な対処の必要性を示すものと思います。今回の受賞を励みに、脱炭素で循環型の経済社会の実現へ向けた研究を今後とも進めていく所存です。 |
93 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 多島 良 |
賞の名称 | 廃棄物資源循環学会奨励賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2021年5月28日 |
受賞対象 | 「災害廃棄物処理の研究と学会活動への貢献」に対して |
ひとこと | 災害廃棄物は復旧・復興の妨げになるだけではなく、不適正な処理を行うことで生活環境の悪化にもつながります。この度は、東日本大震災から取り組んできた災害廃棄物処理に関する研究と実践を評価いただき、奨励賞を賜りました。具体的には、災害廃棄物処理業務の実態把握、制度面の分析、災害廃棄物の排出メカニズムの解明、発生量推計のレビュー、業務マネジメント方法の解明、研修手法の開発、対策マネジメントツールの開発など、現場の問題解決に直結する研究課題に取り組んできたつもりです。調査にご協力いただいた、行政職員や被災者の皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。今後も、「協力した甲斐があった」と思っていただけるような、円滑な災害廃棄物処理につながる成果を出すべく励んで参ります。 |
92 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 肴倉 宏史 |
賞の名称 | 廃棄物資源循環学会論文賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2021年5月28日 |
受賞対象 | 清掃工場の排ガス回収CO2を用いて促進炭酸化処理を施した焼却主灰の溶出および力学特性,廃棄物資源循環学会論文誌 ,31, 98-107,2020 |
ひとこと | 焼却主灰の有効利用推進にあたっては環境安全品質の向上が不可欠です。本研究は清掃工場で実際に排出された排ガスを焼却主灰に導入して促進炭酸化処理を行い、焼却主灰からの有害物質の溶出性を改善し、またそのメカニズムを検討したものです。これにより、焼却時に排出した温室効果ガスの低減にも繋がります。このような研究を評価いただけたことを嬉しく思い、また、今後の研究の励みにしたいと思います。 |
91 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 多島 良 |
賞の名称 | 廃棄物資源循環学会会長表彰 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2021年5月28日 |
受賞対象 | 令和2年7月豪雨に際の被災地支援活動への貢献 |
ひとこと | 令和2年7月豪雨は主に熊本県内市町村において大きな被害をもたらし、大量の災害廃棄物が発生しました。廃棄物資源循環学会では、災害廃棄物処理の支援者のネットワークであるD.Waste-Netの一員として、現地派遣とオンラインによるサポートを組み合わせた支援を提供し、仮置場の現況把握、発生量推計、適正排出の呼びかけへの協力を行いました。こうした支援活動に対し、環境大臣より廃棄物資源循環学会へ感謝状が授与されたことを受け、支援活動の中心メンバーに対して会長表彰が贈られた次第です。被災現地では未だ災害廃棄物処理の途上にあります。引き続き、学術団体・研究機関として貢献できることを実践していきたいと思います。 |
90 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 大迫 政浩 |
賞の名称 | 環境大臣表彰(感謝状) |
授賞機関 | 環境省 |
受賞年月日 | 2021年3月26日 |
受賞対象 | 令和元年から令和2年にかけての大規模自然災害における被災地域での環境面からの復旧のための支援活動 |
ひとこと | 近年、豪雨災害等の自然災害が頻発しています。国立環境研究所は、D.Waste-Net(災害廃棄物処理支援ネットワーク)の一員として、令和元年に発生した大規模自然災害等(8月の前線に伴う大雨、台風第15号、台風第19号)に対し現地支援チームに人員を派遣し災害廃棄物処理に関する指導助言等の支援活動を行いました。また、令和二年七月豪雨では国や現地支援者への情報提供による後方支援活動を行いました。本表彰状は、弊所のこれらの災害廃棄物の処理に関する支援活動への積極的な取組に対して贈られたものです。今後も被災地の復興に向けて引き続き尽力すると共に、災害廃棄物の迅速かつ適正な処理に向けた調査研究を一層進めて参りたいと思います。(災害環境マネジメント戦略推進オフィス・オフィスマネージャー) |
89 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 南齋 規介 |
賞の名称 | 日本LCA学会功績賞 |
授賞機関 | 日本LCA学会 |
受賞年月日 | 2021年3月5日 |
受賞対象 | 産業連関分析を用いたライフサイクル評価の普及と発展 |
ひとこと | 2002年より公開している産業連関表を用いた環境負荷源単位データベース(3EID)や環境フットプリントの算定を通じたサプライチェーンの持続可能性評価に関するこれまでの研究業績をご評価いただき「功績賞」を頂戴いたしました。この賞の名に恥じぬような「功績」を実社会に微小でも残せるように更に研鑽を積んでいく所存です。 |
88 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | HOANG Ngoc Han |
賞の名称 | Excellent Presentation Award |
授賞機関 | Japan Society of Material Cycles and Waste Management (JSMCWM) |
受賞年月日 | 2021年3月4日 |
受賞対象 | Construction and Demolition Waste Recycling: Potential Market and Economic Feasibility,Kanto-branch workshop of Japan Society of Material Cycles and Waste Management(JSMCWM) (2021), - ,2021 |
ひとこと | The construction industry in Vietnam consumes a significant amount of energy and input materials while generating an increasing quantity of waste. Construction and demolition waste (CDW) causes a wide range of socio-environmental concerns given that the CDW reuse/recycling rate remains low, and illegal dumping is prevalent in the country. Meanwhile, CDW recycling facilities do not yet exist, which calls for efforts to accelerate the introduction of this industry, including studies to analyze possibilities for CDW recycling. Our study responds to this need by estimating the potential market for recycled concrete aggregates (RCA) and appraising the feasibility of two concrete recycling models in Vietnam. This research was supported as a project of the Japan Science and Technology Agency (JST) – Japan International Cooperation Agency (JICA) on Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development (SATREPS) (No. JPMJSA1701). |
87 | (誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 中島 謙一,南齋 規介,高柳 航 |
賞の名称 | Most downloaded paper award 2020 |
授賞機関 | Resources, Conservation & Recycling |
受賞年月日 | 2021年1月13日 |
受賞対象 | Global distribution of material consumption: Nickel, copper, and iron,Resources, Conservation and Recycling ,133, 369-374,2018 |
ひとこと | 社会基盤を支える資源としての鉄・銅・ニッケルを事例として、国・地域別の解像度にて、国際的な資源利用の変遷を同定し、資源利用の持続可能性への問題提起を行いました。Resources, Conservation & Recyclingより、“Most downloaded paper award 2020”を受賞できたことは、この問題に対する社会の関心や危惧感の高まりを表しているようにも感じています。また、この論文では、研究的なメッセージに加えて、その情報をいかに視覚的に伝えるかという点についても共著者らと議論を重ねてまとめた論文となります。「視覚的なわかり易さ」という点でも一定の評価が得られたと認識しており、非常に光栄に感じています。今後、更なる精進と共に、持続可能な資源管理に向けた研究・情報発信に努めていきたいと思います。 |
86 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 倉持 秀敏,由井 和子,小林 拓朗,大迫 政浩 |
賞の名称 | 最優秀ポスター発表賞 |
授賞機関 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 |
受賞年月日 | 2020年12月16日 |
受賞対象 | バーク混焼木質バイオマス発電のためのバーク等灰分の融解特性,第9回環境放射能除染研究発表会, 同予稿集 , 70,2020 |
ひとこと | 第9回環境放射能除染研究発表会にて「バーク混焼木質バイオマス発電のためのバーク等灰分の融解特性」という演題でポスター発表し、最優秀ポスター発表賞を頂きました。福島県内の浜通り地域では、脱炭素のまちづくりが始まり、木質バイオマス発電施設の稼働や建設が予定されています。震災以降利用が止まっているバーク(樹皮)を原料としたいというニーズがありますが、融点の低いバークを燃やすと、発電施設内でクリンカ(溶融に起因する塊状物)が生じて不安定な運転になる懸念があります。我々は、樹種ごとにバーク及び一緒に燃焼(混焼)させる木質チップの灰分に対する元素組成と融点を測定し、主要元素組成と融点の関係を用いて、クリンカの生成を回避するためのバークと木質チップの混合比などの運転方法を提案しました。このような実測データと解析はこれまでに報告がなく、本発表賞は、この研究成果が評価されたものと思っています。今後、バークも原料とした木質バイオマス燃焼発電の普及を目指して、引き続き安全かつ安定な運転に役立つような研究成果を積極的に発信していく所存です。 |
85 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 石垣 智基,蛯江 美孝 |
賞の名称 | 令和元年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2020年9月11日 |
受賞対象 | 国際的な研究活動において内外から高い評価を得た者 |
受賞理由 | 2019年に公表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「2019年方法論報告書」に対し、主執筆者あるいは査読編集者として参画し、その編纂に関わる国際活動に貢献することで国内外から高い評価を得た。また、関連する科学的知見を国連気候変動枠組条約(UNFCCC)や地球観測に関する政府間会合(GEO)等の国際枠組、研究者コミュニティ、ならびに一般に向けて普及する活動を積極的に行い、国立環境研究所の活動の発展に多大な貢献をした。 |
84 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 河井 紘輔 |
賞の名称 | 奨励賞 |
授賞機関 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2020年5月29日 |
受賞対象 | アジアにおける廃棄物の発生と分別、管理 |
ひとこと | 本受賞は、ベトナム等のアジア途上国における廃棄物の発生量と組成に関する研究、分別収集とリサイクルについてインフォーマルセクターの役割を実態調査から浮き彫りにした研究、世界各国の発生原単位の比較や未分別の組成に着目した研究、さらに、SDG 11における廃棄物関連の指標検討への参画などに対するものです。途上国では人口増加に伴う廃棄物発生量の増大に直面していますが、先進国に比べると低予算で廃棄物を処理せざるを得ず、廃棄物処理に係る環境負荷が大きくなっています。一方、日本では人口減少によってこれまでの廃棄物処理事業が維持できなくなる自治体も今後、増えてくる可能性があります。人口増加の途上国と人口減少の日本、状況は異なりますが、人材不足や財政逼迫といった廃棄物処理に係るリソース不足は共通した課題だと言えます。そのようなリソース不足を踏まえた上で、途上国と日本における廃棄物問題の解決に資する研究に精進し、持続的な廃棄物処理システムの構築に貢献したいと思います。 |
83 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 徐 開欽 |
賞の名称 | 第22回日本水処理生物学会論文賞 |
授賞機関 | 日本水処理生物学会 |
受賞年月日 | 2019年11月9日 |
受賞対象 | Advanced water treatment and power reduction in a multiple-reactor activated sludge process with automatic oxygen supply device system installation,Japanese Journal of Water Treatment Biology ,54 (1), 13-27,2018 |
ひとこと | この度の受賞論文は、生活排水処理における複槽式活性汚泥法への自動酸素供給装置(AOSD)システムの導入による電力削減及び有機物と窒素の除去性能向上を目指した実験研究であり、特にAOSDシステムへの蛍光式及びポーラロ式の溶存酸素(DO)センサーの導入が、電力消費や処理性能に及ぼす影響を検討しました。蛍光式DOセンサーを設置した場合に、生物化学的酸素要求量、全窒素、及びアンモニア態窒素の高い除去率か?安定して得られることを明らかにしました。また、AOSDシステム導入複槽式活性汚泥法の一日の電力消費量は、従来法の嫌気・好気活性汚泥法と比較して56%減少することも見出されました。これらの結果は、活性汚泥法の高性能化と省エネルキ?ー化に貢献する有用な知見て?あると認められ、本論文に対して論文賞を授与されたことと考えています。なお、本研究は、(公財)国際科学振興財団、筑波大学と中国地質大学の関連研究者と連携して行われたものの一部です。ここに、ご指導いただきました先生方・関係者の皆様に心から深く感謝するとともに、今回の受賞を励みに、今後もより一層流域圏の水環境修復に役に立つ研究に精進していきたいと思っています。 |
82 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 野田 康一 |
賞の名称 | 優秀口頭発表賞 |
授賞機関 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵及び環境再生のための学会 |
受賞年月日 | 2019年10月31日 |
受賞対象 | 蛍光X線(XRF)分析を用いた除染廃棄物等熱処理残さに対する迅速元素組成把握法の検討,第8回環境放射能除染研究発表会, 同予稿集 , 27,2019 |
ひとこと | 中間貯蔵施設の減容化施設では仮設焼却施設の焼却残さである焼却灰や飛灰が溶融処理される予定となっています。安定した溶融処理において、投入物の塩基度(CaO/SiO2)の調整が重要な操作因子となります。そのため減容化施設では、組成変動範囲が広いと想定される焼却残さに対して塩基度を迅速で正確に把握し、適正な塩基度となるように焼却残さと添加剤の混合率を決定する必要があります。 そこで我々は前処理が容易で迅速な測定が可能な蛍光X線分析法(XRF)を除染廃棄物の焼却残さへ適用することを検討しました。XRFによる測定では元素組成、鉱物種、粒度などの影響を受けるため、それらの影響を小さくして正確度を向上するため、ガラスビード化という前処理や、実際の除染廃棄物の焼却残さの実測データによる補正の有効性を報告しました。本手法を中間貯蔵施設の減容化施設において適用すれば、除染廃棄物の安定的な減容化に貢献できると考えています。 今後も福島の早期復興の一助となるべく中間貯蔵施設での溶融処理に向けて研究を推進し、成果を発信していきたいと思います。 |
81 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 有馬 謙一,大迫 政浩,倉持 秀敏 |
賞の名称 | 優秀ポスター発表賞 |
授賞機関 | 環境放射能除染学会 |
受賞年月日 | 2019年10月31日 |
受賞対象 | 最終処分に向けた熱処理を含む減容化プロセスの検討,環境放射能除染学会, 第8回環境放射能除染研究発表会 要旨集 , 63,2019 |
ひとこと | 現在福島県の中間貯蔵施設において、放射性物質に汚染された除去土壌の土壌貯蔵施設への貯蔵が進められていますが、2020年3月からは焼却残渣(主灰とばいじん)の減容化施設での熱処理が開始されます。この減容化施設での生成物のスラグは再生利用を想定していますが、副産物の飛灰は放射能濃度が高いため、最終処分に向けた様々な研究開発が進められています。例えば、洗浄により飛灰中の放射性Csセシウム(以下Cs)を水中に溶出させ、そのCsを吸着剤により選択的に吸着して濃縮し、その吸着剤を固化して廃棄体とする方法です。最終処分方法が未決定のなかで減容化の必要性や適用濃度を検討するためには、複数のシナリオと処理プロセスを設定し、発生物の物量と放射能濃度を比較・評価することが有効です。本発表では焼却灰残渣を処理対象物として、マスバランスの計算例及び想定した目標濃度を満足するための運転パラメータの試算例を示しました。 これにより、処分のシナリオに対応した発生物の放射能濃度と質量を把握し、さらに処分側から必要とされる運転パラメータの数値目標の設定が可能となりました。 |
80 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 徐 開欽,小林 拓朗,SHI Chen,Hu Yong |
賞の名称 | Best Poster Presentation |
授賞機関 | ICAFEE 2019 |
受賞年月日 | 2019年10月20日 |
受賞対象 | Biofilm formation enhancement in anaerobic treatment of high salinity wastewater: Effect of ferric polymer addition,The 4th International Conference on Alternative Fuels, Energy and Environment (ICAFEE):Future and Challenges, Abstracts , 166,2019 |
ひとこと | この度,The 4th International Conference on Alternative Fuels, Energy and Environment (ICAFEE 2019) においてベストポスター発表賞(Best Poster Presentation)を受賞することになり,大変うれしく思っています。発表内容は、農業残渣のガス化発電において派生する炭化物を,産業排水処理の生物膜の発達促進に使用した研究です。嫌気性の微生物群集が関わる顆粒状の生物膜は,産業排水のメタン化処理技術に広く使用されていますが,高塩濃度であったり,高硫黄濃度のある種の排水処理の環境下では発達・維持しにくいことが知られています。今回の研究では酸化鉄で表面を修飾した農業残渣の炭化物を微生物群集の生物膜の基盤として利用することで,困難な環境下での生物膜の発達の促進を試み,炭化物なしの場合よりも早く生物膜が形成し,より良い沈降性を持つことを明らかに示しました。今回の受賞を励みに,今後さらにこの研究の質を高める努力を続け,生物膜処理の応用拡大に貢献できるような成果につなげていきたいと思っております。 |
79 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 北村 洋樹 |
賞の名称 | 優秀ポスター賞 |
授賞機関 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2019年9月20日 |
受賞対象 | 最終処分場における生物学的鉱物化に関与する尿素加水分解細菌の評価,第30回廃棄物資源循環学会研究発表会, 同予稿集 , 451-452,2019 |
ひとこと | このたび、第30回廃棄物資源循環学会研究発表会において、「最終処分場における生物学的鉱物化に関与する尿素加水分解細菌の評価」という題目でポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞いたしました。重金属類などの有害物質を含む廃棄物を埋立処分する場合、重金属の不溶化処理等により溶出基準を満たし、管理型最終処分場へ埋立処分する方法が主流となっています。最終処分場では生物反応を介在して重金属が難溶化される場合がありますが、本研究では尿素加水分解細菌の生物反応に着目しました。尿素が生物反応により加水分解する過程で、水に難溶の重金属炭酸塩が形成される可能性があります。また、重金属が生物反応により生成した炭酸カルシウム表面へ吸着、あるいは結晶構造内へ取り込まれることで難溶化されることが期待されます。そこで本研究では、最終処分場内において重金属の生物学的鉱物化に寄与する可能性がある尿素加水分解細菌の生息状況を確認するとともに、分離した尿素加水分解細菌の鉱物化能力の評価を行いました。今回の受賞を励みに、今後も研究に努めてまいります。 |
78 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 北村 洋樹 |
賞の名称 | Award for Excellent Poster Presentation |
授賞機関 | Korea Society of Waste Management |
受賞年月日 | 2019年9月20日 |
受賞対象 | Effect of synthesized and neoformed ettringite on immobilization of toxic metals in municipal solid waste incineration fly ash,2019 Spring Scientific Conference by Korea Society of Waste Management, Proceedings of the 2019 Spring Conferences of Symposium / Special Session / the 23rd Korea-Japan Joint International Session of Korea Society of Waste Management , 298-299,2019 |
ひとこと | このたび、The 23rd Korea-Japan Joint International Session of Korea Society of Waste Managementにおいて、「Effect of synthesized and neoformed ettringite on immobilization of toxic metals in municipal solid waste incineration fly ash」という題目でポスター発表を行い、Excellent Poster Presentation Awardを受賞いたしました。本研究では、一般廃棄物焼却飛灰に含有する有害な重金属を鉱物学的に不溶化するため、エトリンガイトという鉱物に着目しました。様々な重金属が、エトリンガイト構造中のカルシウム、アルミニウ、硫酸イオンと置換することで不溶化されることが知られています。本研究の結果から、焼却飛灰へ特定の無機試薬を添加して選択的にエトリンガイトを合成したところ、鉛などの有害重金属の一部を不溶化できることが分かりました。今回の受賞を励みに、一般廃棄物焼却飛灰を埋立処分するための新たな中間処理方法の提言に向けて研究に努めてまいります。 |
77 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 鈴木 剛,松神 秀徳,滝上 英孝 |
賞の名称 | Best Paper Award |
授賞機関 | KeAi communications Co., Ltd |
受賞年月日 | 2019年7月30日 |
受賞対象 | Comprehensive evaluation of dioxins and dioxin-like compounds in surface soils and river sediments from e-waste-processing sites in a village in northern Vietnam: Heading towards the environmentally sound management of e-waste,Emerging Contaminants ,2, 98-108,2016 |
ひとこと | 本論文は、国際誌「Emerging Contaminants」に掲載された論文の中で、2015~2018年にかけて世界で引用されている回数が多い論文として、上位10報に与えられる「Best Paper Award」を受賞しました。第3期中期計画の資源循環研究プログラムにおいて、愛媛大学及びベトナム国家大学ハノイ校と共同で実施して得られた成果になります。本研究は、経済発展著しいベトナム社会主義共和国に存在するインフォーマルなリサイクル地域で実施した電気電子機器廃棄物の再資源化に伴う製品由来化学物質の環境排出や集積等に関する調査研究です。本研究の実施によって、電気電子機器廃棄物の屋外保管や手解体、金属を回収するために実施されている電源ケーブルの野焼きが、ダイオキシン類縁化合物の重要な発生源になっており、長期間の屋外保管や野焼きの禁止、再資源化時に生じるダストの管理の徹底が、電気電子機器廃棄物を由来とするダイオキシン類縁化合物の環境上適正な管理に重要であることが明らかになりました。なお、得られた成果は、当該論文だけでなく、調査地域における住民説明会や国連環境計画主催の国際シンポジウム等を通じて、利害関係者と共有しています。 |
76 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 大迫 政浩 |
賞の名称 | 学会賞 |
授賞機関 | (一社)環境放射能除染学会 |
受賞年月日 | 2019年7月10日 |
受賞対象 | 放射能汚染廃棄物等の適正処理に関する研究を通した福島等の環境回復への貢献 |
ひとこと | 本受賞は、福島原発事故に起因する放射能汚染廃棄物等の適正処理に関して、国の政策形成や業界等の技術開発を先導する多くの重要な研究を、国立環境研究所のチームを率いて行ってきたことに対して贈られたものです。福島支部、資源循環・廃棄物研究センターのメンバを代表して頂いたものと思っています。事故後8年余が経過しましたが、いまだ多くの課題が山積しています。受賞を励みにして、福島等の環境回復にさらに貢献していければと、メンバの仲間とともに気持ちを新たにしています。 |
75 | その他 |
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受賞者氏名 | 南齋 規介 |
賞の名称 | 特別研究員等審査会専門委員(書面担当)表彰 |
授賞機関 | 独立行政法人日本学術振興会 |
受賞年月日 | 2019年6月30日 |
受賞対象 | 特別研究員審査への貢献 |
ひとこと | 日本学術振興会(JSPS)の特別研究員等審査会専門委員の書面審査を担当し、2年間の任期終了後に審査への貢献を評価していただきJSPSから表彰を受けました。審査をした中のきらっと光る申請書からは、書き方において私も見習う点が多く、今後の研究や教育活動において活かして行きたいと思います。 |
74 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 石森 洋行 |
賞の名称 | 廃棄物資源循環学会奨励賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2019年6月6日 |
受賞対象 | 遮水材の安全性向上と放射性Csの挙動解明 |
ひとこと | 最終処分場では周辺環境への被害を防ぐために、廃棄物埋立層の最深部には水を通しにくい遮水シートや粘土層が設置されています。水は通しにくいと言われていますが、一方で廃棄物浸出水中に含まれている化学物質に対してはどれほどの遮蔽性があるのか、また化学物質との接触により遮水シートや粘土層が劣化しないのかということは未解明でした。実際の廃棄物処分場浸出水を用いて、遮水シートは拡散透過試験、粘土層は透水試験という方法で数年にわたり両材料の遮蔽性を長期計測しその結果を発表しました。放射性Csの挙動解明においては、放射性Csによる汚染廃棄物を安全に埋立処分するために、廃棄物からの放射性Csの溶出特性や土壌等への吸脱着特性を実験で調べるとともに、これらの実験結果を入力条件とした最終処分場内での放射性Csの動態を予測計算しました。汚染廃棄物の上部を粘土層のような難透水性材料で覆うとともに、下部には放射性Csを吸着する土壌層を敷設することで、放射性Csの浸出水への移行を最小限に抑えられることがわかりました。今後は更なる安全性の向上のために、汚染廃棄物からの放射性Csの溶出を抑制するためにセメント等で固型化する技術開発に携わりたいと考えています。 |
73 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 田崎 智宏 |
賞の名称 | 論文賞 |
授賞機関 | 環境科学会 |
受賞年月日 | 2019年5月23日 |
受賞対象 | 小売業者のリデュース取組はすすんだのか?,Environ. Sci. ,29 (4), 191-200,2016 |
ひとこと | 小売業者の容器包装のリデュースの取り組みにおいて有償化が特に大きな効果があることを示した論文に対して、環境科学会から論文賞をいただきました。容器包装リサイクル法においては、容器包装の多量利用事業者に対する取組が強化され、2007年度以降、年間50トン以上の容器包装を利用する事業者にリデュースの取組状況を定期報告するよう義務づけています。本論文では、この報告データを用いて、1)容器包装の有償化、 2)景品等の提供、3)繰り返し使用が可能な買物袋等の提供、4)消費者の意思確認、5) 量り売りという5つの取組の効果を分析しました。研究事例の少ない事業者のリデュース取組について実証的な知見を得ており、プラスチック資源循環戦略やG7海洋プラスチック憲章などの政策動向にも科学的知見を与えることができるものです。この度の受賞を機に、さらなる研究に邁進していきたいと存じます。 |
72 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 宗 清生 |
賞の名称 | 平成30年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2019年3月14日 |
受賞対象 | 研究所の活動の発展に多大な貢献をした者 |
授賞理由 | 災害廃棄物対策の専門家として環境省のD.Waste-Netに参画し被災地の現地支援を行ってきました。平成28年の熊本地震、平成29年の九州北部豪雨災害、昨年7月の豪雨災害などにおいても、現地に駐在し指導助言を行い、被災地の早期復旧に尽力したことは、研究所としての活動の発展に多大な貢献を果たされました。 |
71 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 北村 洋樹 |
賞の名称 | 優秀ポスター賞 |
授賞機関 | 一般社団法人 廃棄物資源循環学会関東支部 |
受賞年月日 | 2019年3月8日 |
受賞対象 | 一般廃棄物焼却飛灰の鉱物学的不溶化に関する基礎的検討,平成30年度 廃棄物資源循環学会関東支部 研究発表会, なし ,2019 |
ひとこと | このたび、平成30年度 廃棄物資源循環学会関東支部 研究発表会において、「一般廃棄物焼却飛灰の鉱物学的不溶化に関する基礎的検討」という題目でポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞いたしました。有害な重金属を含有している一般廃棄物焼却飛灰を埋立処分するためには、環境中への重金属溶出を防止するための中間処理が義務付けられています。日本国内では有機系薬剤であるキレート剤を用いた中間処理が主流となっています。しかし、埋立処分場では残存キレート剤による長期的な浸出水処理を必要とする場合があり、埋立地の安定化を遅延させる要因のひとつとなっています。本研究では、一般廃棄物焼却飛灰へ無機試薬を添加することで特定の鉱物を選択的に生成し、二次鉱物による重金属の不溶化効果を評価しました。より安定な鉱物を焼却飛灰へ生成することで、重金属の鉱物学的不溶化と埋立処分場の早期土壌還元化が期待されます。今回の受賞を励みに、鉱物学的不溶化の実現に向けて、研究に努めてまいります。 |
70 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 寺園 淳,吉田 綾 |
賞の名称 | 2018 Most Cited Paper Award for RCR |
授賞機関 | The editorial team of Resources, Conservation & Recycling |
受賞年月日 | 2019年3月6日 |
受賞対象 | Yoshida A., Terazono A., Ballesteros F.C., Nguyen D.Q., Sukandar, Kojima M., Sakata S. (2016) E-waste recycling processes in Indonesia, the Philippines, and Vietnam: A case study of cathode ray tube TVs and monitors. Resources, Conservation & Recycling, 106, 48-58 |
ひとこと | 本論文は、Resources, Conservation and Recycling誌に発表した、東南アジア3カ国(インドネシア、フィリピン、ベトナム)の使用済みブラウン管テレビおよびモニターの処理プロセスに関する論文です。出版年を含む2016-2018の3年間で最も多く引用された論文(Web of Science)として” 2018 Most Cited Paper Award”をいただきました。東南アジア3カ国(インドネシア、フィリピン、ベトナム)および中国における処理リサイクル技術、プロセスとマテリアルフローの実態を調査し、フォーマル適正処理施設およびインフォーマルリサイクルにおける処理プロセスを分析し、その問題点や改善策について論じました。本研究は平成21~23年度環境研究総合推進費補助金(アジア地域における廃電気電子機器の処理技術の類型化と改善策の検討(K2107, K22058, K2347))の研究助成をいただきました。ここにあらためて感謝いたします。 |
69 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 石森 洋行 |
賞の名称 | JC-IGS論文賞 |
授賞機関 | 国際ジオシンセティックス学会日本支部 |
受賞年月日 | 2018年12月6日 |
受賞対象 | 有機化合物に対する塩化ビニル系遮水シートの遮蔽性能とその支配因子について,Geosynthetics Engineering Journal ,32, 81-88,2017 |
ひとこと | 本論文は、処分場浸出水中にときとして検出されている1,4-ジオキサンと、かつて内分泌攪乱物質として要監視項目のひとつに挙げられていたビスフェノールAに着目し、それらに対する遮水シートの遮蔽性能を評価したものです。研究対象にした遮水シートはわが国で最も使用されている塩化ビニル系遮水シート(PVCシート)であり、1,4-ジオキサンとビスフェノールAを含む代表的な有機化合物25成分に対して拡散透過試験を実施することでPVCシートを通過する速度を評価しました。その結果、PVCシートを有機化合物が通過するか否かは、有機化合物の溶解度やオクタノール水分配係数が支配因子となることがわかりました。有機化合物の疎水性が高いほどPVCシート表面への吸着が多くなり、PVCシートの浸入面と浸出面により大きな濃度勾配が発生するためより短時間で通過することになります。ビスフェノールAは疎水性でありPVCシートへの通過は認められましたが、その速度は遅く、分子径が大きいためPVCシートの細孔径を通過しにくいと考えました。水中で完全水和する1,4-ジオキサンは親水性であり、PVCシートに吸着することはなく、またPVCシートの通過も本実験期間中では認められませんでした。 |
68 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小林 拓朗,倉持 秀敏 |
賞の名称 | Best poster presentation award |
授賞機関 | ICWRS&ICAFEE |
受賞年月日 | 2018年10月30日 |
受賞対象 | Aggregation of immobilized enzyme during transesterification of triolein and methanol, and the effect of two types of aggregates on reaction yield,3rd International Conference on Alternative Fuels, Energy and Environment (ICAFEE), Abstracts ,2018 |
ひとこと | (賞状には小林の名前のみですが、本賞は倉持室長の研究を小林が代理発表して受賞したものです。) 3rd International Conference on Alternative Fuels, Energy and Environmentにて”Aggregation of immobilized enzyme during transesterification of triolein and methanol, and the effect of two types of aggregates on reaction yield”という演題でポスター発表し、Best Poster Awardを頂きました。固定化酵素によるバイオディーゼル燃料(BDF)の合成は、既存の方法に比べて原料の過剰な投入を回避でき、副生成物の再生利用にも適しています。そこで、ビーカーレベルでBDFの合成実験を行ったところ、反応途中で固定化酵素が凝集し、反応が進まないことを確認しました。凝集過程では二種類の凝集体が生成されることから、各凝集体の生成条件を見出し、反応性の違いを明らかにしました。特に、反応容器、固定化酵素、副生成物等の相互作用を利用して、凝集体の形態を制御した手法が独創的であり、その点が評価されたものと思っています。我々の研究グループではバイオガス(メタンガス)等を含めて様々なバイオ燃料の製造技術を開発しており、今回のようなオリジナルな発想で開発してきた技術をより高効率化・低コスト化させ、社会実装を目標に頑張っていきたいと思います。 |
67 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 中島 謙一,南齋 規介,高柳 航 |
賞の名称 | The Best Poster Award |
授賞機関 | The 13th Biennial International Conference on EcoBalance |
受賞年月日 | 2018年10月12日 |
受賞対象 | Global Distribution of Hidden Flows Induced by Consumption of Metals: Iron, Copper, and Nickel,The 13th Biennial International Conference on EcoBalance, - ,2018 |
ひとこと | The 13th Biennial International Conference on Ecobalance (Ecobalance 2018)にて、The Best Poster Awardを頂きました。The Best Poster Awardは、Ecobalance2018の審査員による一次審査・二次審査を経て約100件程度のポスター発表の中から1件が選ばれます。今回のEcobalance2018では、“Global Distribution of Hidden Flows Induced by Consumption of Metals: Iron, Copper, and Nickel”と題して、社会の基盤材料であり、経済発展や低炭素社会の実現等とも関わりの深い鉄、銅およびニッケルを事例として、世界全体の経済活動が誘発する採掘活動に伴う関与物質総量(TMR)の国・地域別の分布の変遷を示すと共に、日本の経済活動に伴う資源採掘量とTMRの国・地域別の分布を示しました。様々な専門家が一堂に会するエコバランス国際会議において、本研究の意義を認めて頂けたことは非常に名誉であると共に、さらなる研究発展を期待されての受賞であると理解しております。今後、更なる精進と共に、持続可能な資源管理に向けた研究・情報発信に努めていきたいと思います。 |
66 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 鈴木 薫,多島 良 |
賞の名称 | 優秀ポスター賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2018年9月13日 |
受賞対象 | 超高齢社会におけるごみ集積所管理の実態と課題の整理,第29回廃棄物資源循環学会研究発表会, なし , 69-70,2018 |
ひとこと | 我が国のごみ収集は、戸別収集を行っている一部市町村を除き、多くがごみ集積所を通じて行われています。ごみ集積所の管理は原則として利用者である市民が行うこととなっており、多くの場合は自治会を通じた維持管理が行われています。しかし今後、高齢化や自治会加入者の減少による自治会のごみ集積所管理能力の低下や、それに伴い従来通りのごみ集積所管理が困難な地域がでてくること等が予想されます。本研究は、超高齢社会におけるごみ集積所管理のサポート手法を検討することを目的としており、本報告はその第一段階として、現時点でのごみ集積所管理の実態と課題について調査したものです。 ごみ集積所は私たちの暮らしに大変身近なものですが、全国的な統計データは存在せず、特にその形態に係る情報はほとんど把握されていません。今後はさらに調査をすすめ、集積所の形態ごとの課題を明らかにし、ごみ集積所管理の負担を減らすことと、管理の担い手を確保することの両面から、超高齢社会における集積所の問題にアプローチしていきたいと考えています。 |
65 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 倉持 秀敏 |
賞の名称 | 優秀口頭発表賞 |
授賞機関 | 環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 |
受賞年月日 | 2018年8月6日 |
受賞対象 | 除染廃棄物等焼却飛灰に対する灰溶融の基礎的検討,第7回環境放射能除染研究発表会, 予稿集 , 38,2018 |
ひとこと | 中間貯蔵施設の減容化施設では、仮設焼却施設の焼却灰が溶融処理される予定になっています。焼却灰には、燃え殻とばいじん(飛灰)の二種類があり、特に、飛灰の元素組成は仮設焼却施設で焼却される廃棄物の種類に大きく影響を受けます。そこで、飛灰の多様な元素組成に対して、安定かつ安全に溶融処理するための戦略を検討する必要があります。我々は、飛灰の組成変動範囲を把握して、溶融処理の重要因子である塩基度(CaO/SiO2)と塩素含有量を指標として、最適な溶融組成を提示し、その組成が多様な飛灰の溶融処理に対して有用であることを示しまた。本発表賞は、この研究成果が評価されたものと思っています。今後、中間貯蔵施設の溶融処理施設の稼働に向けて、引き続き安全かつ安定な運転に役立つような研究成果を積極的に発信していく所存です。 |
64 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 中島 謙一 |
賞の名称 | Outstanding Presenter Award at PRESM2018 |
授賞機関 | International Symposium on PRecision Engineering and Sustainable Manufacturing (PRESM 2018) |
受賞年月日 | 2018年7月23日 |
受賞対象 | R&D Challenges to Promote Product Remanufacturing,International Symposium on Precision Engineering and Sustainable Manufacturing (PRESM2018), Abstracts ,2018 |
ひとこと | 本発表は、私が分担者として参画している平成29年度JST未来社会創造事業 「リマンを柱とする広域マルチバリュー循環の構築」プロジェクト(代表者、松本光崇(産業技術総合研究所))にて取り組む研究の成果の一部を報告したものとなります。本プロジェクトでは産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、千葉大学、そして、国立環境研究所が連携して、リマニュファクチャリング(リマン)を柱とする資源・製品の広域マルチバリュー循環の実現を目指し、そのための要素技術開発と社会普及策構築を進めています。 様々な専門家が一堂に会するPRESM 2018において、本研究の意義を認めて頂けたことは非常に名誉であると共に、さらなる研究発展を期待されての受賞であると理解しております。今後、更なる精進と共に、豊かな循環構造の構築に向けた研究・情報発信に努めていきたいと思います。 |
63 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 倉持 秀敏 |
賞の名称 | 奨励賞 |
授賞機関 | 一般社団法人環境放射能とその除染・中間貯蔵および環境再生のための学会 |
受賞年月日 | 2018年7月3日 |
受賞対象 | 事故由来の放射性廃棄物の熱処理に関する総説、放射性セシウムの揮発除去のメカニズム等の研究成果 |
ひとこと | 東日本大震災後から事故由来の放射性物質に汚染された廃棄物の熱処理施設を調査し、汚染廃棄物の焼却処理もしくは溶融処理における放射性セシウムの挙動を研究するとともに、汚染廃棄物の熱的減容化技術の開発にも取り組んできました。特に、前者の研究では、事故後3年までの様々な研究者による科学的知見を総説としてまとめました。本奨励賞は、総説とこれまでの研究活動が評価されたものです。今後、中間貯蔵施設において汚染された可燃物や焼却残渣の熱的減容化施設の稼働が計画されています。その安全かつ安定な運転に役立つような研究成果を積極的に発信していく所存です。また、福島の復興へお役に立てるような研究の発展性を意識して頑張る所存です。 |
62 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小林 拓朗,徐 開欽 |
賞の名称 | IJHE John O M. Bockris Award for the most cited paper |
授賞機関 | International Journal of Hydrogen Energy Awards Committee |
受賞年月日 | 2018年6月19日 |
受賞対象 | A critical review on issues and overcoming strategies for the enhancement of dark fermentative hydrogen production in continuous systems,International Journal of Hydrogen Energy ,41 (6), 3820-3836,2016 |
ひとこと | 本論文はInternational Journal of Hydrogen Energy誌に発表した、バイオマスからの連続的発酵水素生産の課題と改善手法を整理したreview論文です。この論文が2016年に同誌の水素生産の分野で最も引用された論文として表彰いただきました。暗条件での水素発酵は、長期的に高い水素収率を維持するという点およびバイオマスの種類に関わらず高い収率を得るという点での安定性に課題を抱えています。本論文は、安定性の課題の克服を目的とした研究の中で取り組まれてきた改善手法を10のカテゴリに分類して解説しました。幅広い論点を体系化し、これからの研究の有望な方向性を提示したことに対して評価していただけたと理解しています。この受賞を励みに、今後も同分野の発展に貢献すべく努力を続けていきたいと思います。 |
61 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 小口 正弘 |
賞の名称 | 廃棄物資源循環学会奨励賞 |
授賞機関 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2018年6月1日 |
受賞対象 | 廃棄物資源循環分野に対する真摯な研究 |
ひとこと | このたび、廃棄物資源循環学会から奨励賞を頂きました。この賞は、学会においてすぐれた業績を有し将来の活躍が期待される若手の会員に贈られるものです。私はこれまで、耐久消費財を主な対象として、その廃棄量や廃製品に含まれる資源や有害物質の行方を調査・推計する研究を行ってきました。近年はこれを発展する形で、廃棄物の処理処分や再生利用に伴う各種の化学物質の挙動や環境排出量の推計・管理に関する研究を行い、国の廃棄物管理や化学物質管理政策への貢献を目指してきました。今回の受賞は、廃棄物処理と化学物質管理という大きなテーマに向けたこれらの取り組みが評価されたものと考えています。今後も学会や社会に貢献できるようにより一層精進して参りたいと思います。 |
60 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 倉持 秀敏 |
賞の名称 | 平成29年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2018年3月15日 |
受賞対象 | 研究所の活動の発展に多大な貢献をした者 |
授賞理由 | 氏は、放射能汚染対処において汚染廃棄物の熱処理技術に関する研究を主導し、その成果は事故直後の一般ごみの焼却施設に対する住民不安の解消及び環境省が策定する技術基準やガイドラインの根拠となり、また、近年の溶融技術を活かした汚染廃棄物の高度減容化に関する研究成果は中間貯蔵施設内で計画されている灰減容化施設の設計に活かされるなど研究所の活動の発展に多大な貢献をした。 |
59 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 中島 謙一 |
賞の名称 | 論文賞 |
授賞機関 | 日本LCA学会 |
受賞年月日 | 2018年3月7日 |
受賞対象 | 責任あるサプライチェーンの実現に向けたニッケル資源利用に関わるリスク要因の整理と解析,Journal of Life Cycle Assessment, Japan ,13 (1), 2-11,2017 |
ひとこと | 第9回日本LCA学会学会賞としての論文賞を頂きました。論文賞は、論文の内容を評価しその著者に授与する賞であり、課題設定、論理展開、結果・考察の明確さ、結論がLCA研究や実践において有益かの点が評価の基準となる賞です。当該研究(邦題:責任あるサプライチェーンの実現に向けたニッケル資源利用に関わるリスク要因の整理と解析)は、当時、研究指導に関わっていた東北大学の修士課程の学生の研究が評価されたものであり、共著者として嬉しく思うと共に、それ以上に、彼の成長を見守り共に過ごしてきた私にとっては大変感慨深い受賞となりました。これからも研究に対して真摯に向き合うと共に、研究等を通じた人との縁を大切にしていきたいと思います。 |
58 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 中島 謙一 |
賞の名称 | RCR 2017 Most Cited Paper Awards |
授賞機関 | Resources, Conservation and Recycling |
受賞年月日 | 2018年1月5日 |
受賞対象 | Toward the efficient recycling of alloying elements from end of life vehicle steel scrap,Resources, Conservation and Recycling ,100, 11-20,2015 |
ひとこと | このたび、Resources, Conservation and Recycling誌に掲載された論文"Toward the efficient recycling of alloying elements from end of life vehicle steel scrap" に対して、RCR 2017 Most Cited Paper Awards を頂きました。本論文は、鉄スクラップリサイクルの高度化により、静脈資源に含まれる合金元素の有効利用を目指す研究成果の一環であり、筆頭著者らが属する東北大学等との共同研究の成果です。世の中の関心の高まりと共に、更なる貢献を期待されての受賞であると理解しております。今後、更なる精進と共に、持続可能な資源利用に向けての研究・情報発信に努めていきたいと思います。 |
57 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 中島 謙一 |
賞の名称 | RCR 2017 Excellence in Review Awards |
授賞機関 | Resources, Conservation and Recycling |
受賞年月日 | 2018年1月5日 |
受賞対象 | 論文誌(Resources, Conservation and Recycling)の査読への貢献 |
ひとこと | この度、Resources, Conservation and Recycling誌の論文査読への貢献が認められて、表記のRCR 2017 Excellence in Review Awardsを頂きました。査読を通じて、自らの研究分野である資源循環と環境科学に関する研究への関心の高まりを感じています。当該研究に関する代表的な学術誌の1つである本論文誌より、貢献が認めて頂けた故音を非常に名誉であると感じております。今後、査読、更には自らの研究についても更なる精進に努めていきたいと思います。 |
56 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 石垣 智基 |
賞の名称 | Best Paper Award |
授賞機関 | The GEOMATE International Society |
受賞年月日 | 2017年11月22日 |
受賞対象 | Current situation of construction and demolition waste in Vietnam: Challenges and opportunities,Seventh International Conference on Geotechnique, Construction Materials and Environment, - ,2017 |
ひとこと | 今年度より始まったSATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)の課題に関する最初の事例報告が受賞対象となりました。引き続き、ベトナムにおける建設廃棄物の適正な処理および循環利用の枠組み構築に向けて、取り組んでいきたいと考えています。 |
55 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 徐 開欽,小林 拓朗,Hu Yong |
賞の名称 | Best Brain Storming Presentation |
授賞機関 | The 2nd International Conference on Alternative Fuels and Energy (ICAFE2017) Executive Committee |
受賞年月日 | 2017年11月20日 |
受賞対象 | Effect of Lipid/TS ratio on anaerobic treatment of food waste under thermophilic condition,The 2nd International Conference on Alternative Fuels and Energy (ICAFE’17), Proceedings of ICAFE , 59,2017 |
ひとこと | この度,第2回ICAFE国際会議において優秀ポスター発表として『Best Brain Storming Presentation』を授与されました。受賞の対象となった研究は,基質のLipid/TS比が無動力攪拌式メタン発酵の処理性能に及ぼす影響に関する研究です。具体的には、無動力撹拌式高温メタン発酵槽を用いた220日間の連続実験による,生ごみと廃グリースの混合発酵におけるLipid/TS比がバイオガス生成や有機物除去など処理性能や油分の相分離への影響を検討することとしました。この研究は生ごみや油脂等の都市の有機性廃棄物を,その場で処理およびエネルギー化する新しいシステムを開発する研究の一部として、所内外の方々のご協力,ご指導の下,実現したものです。今回の受賞を励みに,今後さらに廃棄物系バイオマスの減量化・エネルギー化の研究を進めていきたいと思っております。最後に,この場をお借りして,共同研究者の各氏に心より感謝申し上げます。 |
54 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小口 正弘 |
賞の名称 | PLATE Conference 2017 Best Paper |
授賞機関 | PLATE academic and conference organising committees |
受賞年月日 | 2017年11月9日 |
受賞対象 | Consumer perspectives on product lifetimes: a national study of lifetime satisfaction and purchasing factors,Product Lifetimes And The Environment (PLATE) 2017 Conference Proceedings , 144-148,2017 |
ひとこと | 受賞対象となった報告は,筆頭著者(Gnanapragasam)らが所属する英国ノッティンガムトレント大学との国際交流協定(MoU)に基づく共同研究成果を報告したものです。近年,欧州では持続可能な消費,低炭素化,循環経済(Circular Economy)への転換に資するとして,製品の長寿命化・長期使用に注目が集まっています。その実現に向けた知見を得るため,本研究では,英国において耐久消費財の寿命に対する消費者の意識,満足度を調査,考察しました。その結果,英国では現在の製品寿命に満足している消費者が多く,製品の長寿命化・長期使用に向けては製品の改良よりもビジネスや政策による対策が必要であることがわかりました。ただし,消費者の意識や満足度は国や地域によって異なる可能性もあります。特に日本は文化的側面で欧州と大きな違いがあると考えられますので,日英をはじめとした国際比較研究についても進めていきたいと考えています。 |
53 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 多島 良 |
賞の名称 | 学術発表優秀賞 |
授賞機関 | 日本自然災害学会 |
受賞年月日 | 2017年9月27日 |
受賞対象 | 災害時における環境リスクに対する市民の認識:フォーカス・グループ・インタビューより,第36回日本自然災害学会年次学術講演会, 同予稿集 , 89-90,2017 |
ひとこと | 災害廃棄物に伴う悪臭・粉塵・騒音や、有害物質の拡散による大気・水質・土壌の汚染など、災害時の様々な環境リスクが存在します。その適切な管理方法を確立することに向け、こうした「災害環境リスク」に対する市民の認知について研究しています。本発表では、東日本大震災の被災者を招いたフォーカス・グループ・インタビューを実施することを通して、災害環境リスクに対する市民の関心の時間変化を分析しました。その結果、リスク源が取り除かれない場合であっても、時間が経過するに伴って発生する生活全般に対する安心感や諦めの感情によって、災害環境リスクへの関心が低減することがあることが示されました。今回の受賞を励みに、リスク研究と連携しつつ、災害環境リスクの適切な管理のあり方について今後も研究を進めてまいります。 |
52 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 藤原 大 |
賞の名称 | 優秀ポスター賞 |
授賞機関 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2017年9月7日 |
受賞対象 | 放射能を濃集する焼却主灰粒子のEBSDによる結晶相解析,第28回廃棄物資源循環学会研究発表会, 同予稿集 , 355-356,2017 |
ひとこと | 福島県内では放射能に汚染された焼却灰等が保管されていますが、保管時の長期的な安全性を確保したり放射性物質を除去したりするためには大局的な評価に加えて「どこに・どのように」放射性物質が存在しているかという基礎的・微視的な知見も必要であると考えています。今回の発表では、実際に汚染されている焼却灰の汚染の分布を示すとともに、電子顕微鏡と後方電子線回折(EBSD)を用いた鉱物的な解析を行い、微小な領域での汚染された焼却灰の特徴について報告いたしました。放射能汚染の問題を契機にEBSDのような新たな分析手法に挑戦いたしましたが、このような手法は放射能汚染の問題のみならず、焼却灰の性状を評価して資源として活用するうえでも広く応用できると考えております。引き続き、福島の早期復興とともに、資源循環型社会の一助となれるよう、日々の研究に邁進していきたいと思います。 |
51 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 稲葉 陸太 |
賞の名称 | 奨励賞 |
授賞機関 | 社団法人廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2017年6月2日 |
受賞対象 | 廃棄物資源循環分野に対する真摯な研究 |
ひとこと | この度、廃棄物資源循環学会から奨励賞をいただきましたことを大変光栄に存じます。「廃棄物資源循環分野に対する真摯な研究を高く評価」していただいたのが授賞理由です。つい先日、同学会論文誌に投稿した論文が受理・掲載されました。また、同学会の研究発表会においても継続的に口頭発表を行ってきました。さらに、同学会の学術研究委員を約5年間務めさせていただきました。他には環境省や地方自治体の廃棄物関連の審議会等にも参加しており、こういった活動を総合的に認めていただいたのではないかと考える一方、論文の投稿数など学術活動と社会貢献は十分とはいえないため、叱咤激励の意味も込めて授与いただいたものと考えています。私は、資源循環や廃棄物管理のシステムを研究対象としながら、定性的な側面と定量的な側面とを同時に考え、「地域」と「バイオマス」を大きな2軸として研究活動を進めていきたいと考えています。途上ではございますが、ここまで私が研究活動を続けて来られましたのも関係各位のご指導・ご支援のおかげです。今回の受賞を励みにして、これからもより一層精進し、廃棄物資源循環分野、そして社会全体に対して最大限貢献して参ります。 |
50 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 大塚 康治 |
賞の名称 | 平成28年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人 国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2017年3月16日 |
受賞対象 | 福島支部立上げに係る各種準備作業及び放射能汚染廃棄物研究に係る研究調整 |
受賞理由 | 氏は、福島支部が入居する福島県環境創造センターの研究棟建設に係る各種調整等の準備作業を献身的に担当するとともに、環境創造センターにおける除染・廃棄物部門および環境創造部門の廃棄物関連の研究計画策定に係る福島県や日本原子力研究開発機構との各種調整に尽力され、資源循環・廃棄物研究センター内の研究推進チームの各種研究調整や環境省受託研究の事務的なマネジメントに献身的に取り組まれるなど、研究所の活動の発展に多大な貢献をした。 |
49 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 久保田 利恵子, 石垣 智基 |
賞の名称 | Exellent Research Award in 4th 3RINCs |
授賞機関 | Ministry of Petroleum & Natural Gas, Government of India |
受賞年月日 | 2017年3月10日 |
受賞対象 | Legislation and policy drivers for energy recovery from waste of United Kingdom,4th 3R International Scientific Conference on Material Cycles and Waste Management, Abstracts ,2017 |
ひとこと | 英国の廃棄物由来固形燃料(RDF)の利用と欧州地域への輸出に関する政策・制度的研究に対して、4th3RInternationalScientificConferenceonMaterialCyclesandWasteManagement(3rincs)にてExcellentResearchAwardを頂きました。欧州連合による再生可能エネルギー利用を推し進めるエネルギー効率政策と、廃棄物の再利用を推し進めるサーキュラーエコノミー政策、並びにそれらを支える英国内の各制度がRDFの利用・輸出を推進的、中立的、後退的かを整理し、その上で、廃棄物削減目標を達成するためにはエネルギー政策との両輪による政策実施が必要であることを論じました。本研究実施にあたっては、環境省、所内外の方々のご協力、ご指導の下実現したものです。この場をお借りして心より感謝申し上げます。社会経済活動の変化に適応した、より環境に望ましい廃棄物管理を世界各国で推進するため、今後も調査研究に努力して参る所存です。 |
48 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 藤原 大 |
賞の名称 | 優秀ポスター賞 |
授賞機関 | 一般社団法人廃棄物資源循環学会関東支部 |
受賞年月日 | 2016年11月25日 |
受賞対象 | 除染廃棄物焼却時の放射性セシウムの挙動,廃棄物資源循環学会 平成28年度 関東支部講演会・研究発表会, なし ,2016 |
ひとこと | このたび、平成28年度廃棄物資源循環学会関東支部研究発表会において、「除染廃棄物焼却時の放射性セシウムの挙動」と題したポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞いたしました。福島県内で発生した除染廃棄物を焼却した際の、焼却残渣(焼却灰など)の放射性セシウムの濃度、溶出特性、焼却炉内での放射性セシウムの挙動について調査した内容が評価されました。事故から5年以上が経過していますが、福島県内では除染活動により発生した廃棄物が多く保管されており現在も処理が進んでいます。除染廃棄物の焼却により発生する焼却残渣の処理・処分方法は未だ計画中の段階であり、安全性を確保し合理的かつ適正に処理するためには科学的な知見を集積・発信することが大切と考えています。今回の受賞を励みに、今後もさらなる研究を続け、福島の復興が進むよう精進していく所存です。 |
47 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 徐 開欽 |
賞の名称 | 日本水処理生物学会賞 |
授賞機関 | 日本水処理生物学会 |
受賞年月日 | 2016年11月11日 |
受賞対象 | 水処理生物分野での優れた研究業績及び学会発展のための貢献 |
ひとこと | 日本水処理生物学会賞は、水処理生物学およびその関連分野の学術・技術の進歩に顕著な貢献を果たした者に贈られるもので、今回で19回目を迎えました。今回の受賞理由として、”徐開欽氏は、日本水処理生物学会の会員として評議員、第47回大会(つくば)副会長等、長年にわたり学会発展のために多大な貢献をされてきました。また、研究面においても、水処理生物学分野の基盤・応用研究に関わる生物処理・生態工学処理や有機性廃棄物リサイクル処理、水環境保全の研究で優れた研究業績をあげられ、さらに国際的な研究展開や研究者間交流にも尽力されてきました。以上を踏まえて、徐開欽氏に本学会賞を授与することとしました。”と書かれています。日本国籍以外の学会員としては、初めての受賞となり、感無量です。歴代の受賞者が素晴らしい業績を残された先生ばかりなので、未熟な自分がこの名誉ある賞を授与され、身に余る光栄と感じており、本当に恐縮しております。振り返ってみれば、1983年(昭和58年)に中国の大学を卒業して、政府派遣で1984年に東北大学へ留学生として来日して以来、32年余りの年月を経て、学生生活(東北大学)、職場(新日本気象海洋(現在いであ株式会社)、東北大学、国立環境研究所等)の研究活動において、諸先生・先輩・上司・同僚等様々な方々のご指導・ご協力の賜物です。唯々皆さまに感謝の気持ちで一杯です。今回の受賞を励みに、微力ですが、今後も水処理生物分野において、研究活動、学会活動等で精進を重ねてまいりたいと思いますので、引き続き皆さまのご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。 |
46 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 中島 謙一, 南齋 規介, 高柳 航 |
賞の名称 | People |
授賞機関 | The 12th Biennial International Conference on Ecobalance Organizing Committee |
受賞年月日 | 2016年10月6日 |
受賞対象 | Global distribution of material consumption: Nickel, Copper, and Iron,The 12th Biennial International Conference on Ecobalance (Ecobalance 2016), Abstracts book , 151,2016 |
ひとこと | The 12th Biennial International Conference on Ecobalance (Ecobalance 2016)にて、People's choice poster awardを頂きました。People's choice poster awardは、Ecobalance2016の参加者による投票にて約110件程度のポスター発表の中から1件が選ばれます。今回の Ecobalance2016では、“Global distribution of material consumption: Nickel, Copper, and Iron”と題して、世界の国・地域における資源消費量の変遷を同定し、近年の急速な資源消費の拡大、そして、上位の数か国が世界全体の資源消費の半量以 上を占めている事を示しました。特に、今回の発表では、データビジュアライゼーションの専門家との連携により、『実感できる視覚化』に注力しました。この 事が、異なる知識背景を有する専門家が一堂に会する国際会議という場において、ただ1件のPeople's choice poster awardの受賞に繋がったと考えております。いかなる研究成果であっても、情報の受け取り手の関心や理解度によって伝え方を適切に設計しなければ、社会 への研究成果の還元は難しいと考えております。今後、更なる精進と共に、社会への情報発信と成果の還元に努めていきたいと思います。 |
45 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 中島 謙一 |
賞の名称 | The Outstanding Poster Award |
授賞機関 | The 12th Biennial International Conference on Ecobalance Organizing Committee |
受賞年月日 | 2016年10月6日 |
受賞対象 | Elemental distribution thermodynamically evaluated in an electric furnace for ferronickel production,The 12th Biennial International Conference on Ecobalance (Ecobalance 2016), Abstracts book , 152,2016 |
ひとこと | The 12th Biennial International Conference on Ecobalance (Ecobalance 2016)にて、The Outstanding Poster Awardを頂きました。The Outstanding Poster Awardは、Ecobalance2016の審査員による一次審査・二次審査を経て約110件程度のポスター発表の中から1件が選ばれます。今回の Ecobalance2016では、“Elemental distribution thermodynamically evaluated in an electric furnace for ferronickel production”と題して、主要なニッケル原料であるフェロニッケルの製錬プロセスを取り上げて、熱力学解析により各種の元素の分配挙動を明らかに すると共に、忌避元素である燐(P)の分配挙動に着目して、Pを含む劣質な静脈資源(例えば、めっきスラッジ等)を由来とする二次資源の利用可能性を模擬 実験の結果を踏まえて示しました。様々な専門家が一堂に会するエコバランス国際会議において、本研究の意義を認めて頂けたことは非常に名誉であると共に、 さらなる研究発展を期待されての受賞であると理解しております。今後、更なる精進と共に、資源利用の高度化・高効率化を含めて持続可能な資源管理に向けた 研究・情報発信に努めていきたいと思います。 |
44 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 山田 一夫 |
賞の名称 | 2016年日本コンクリート工学会賞(論文賞) |
授賞機関 | 公益社団法人日本コンクリート工学会 |
受賞年月日 | 2016年6月20日 |
受賞対象 | Evaluation of Alkalinity of Pore Solution Based on the Phase Composition of Cement Hydrates with Supplementary Cementitious Materials and its Relation to Suppressing ASR Expansion,Journal of Advanced Concrete Technology ,13, 538-553,2015 |
ひとこと | 日本コンクリート工学論文賞を、福島支部汚染廃棄物管理研究室山田一夫主任研究員が川端雄一郎博士(港湾空港技術研究所)と共同受賞した。受賞対象は、2015年11月発刊のJournal of Advanced Concrete Technology誌(日本コンクリート工学会発刊の英文誌)に掲載された”Evaluation of Alkalinity of Pore Solution Based on the Phase Composition of Cement Hydrates with Supplementary Cementitious Materials and its Relation to Suppressing ASR Expansion”(混和材を含むセメント水和物の相組成をもとにした空隙水のアルカリ度推定とASR膨張の抑制との関係)である。 指定廃棄物処分に用いられることが計画されている鉄筋コンクリート製の遮断型相当の最終処分場には高い耐久性が求められるが、アルカリシリカ反応(ASR)による膨張の抑制も重要な課題である。一般には、石炭火力発電所から副製する石炭灰や高炉スラグを添加することが効果的であるが、それぞれ効果が異なっていた。その効果が発現する機構を一元的に説明したことが評価された。この技術は、放射能汚染した廃棄物をコンクリート施設・容器に長期間保管・処分する際の安全性確保に役立つ。 |
43 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 肴倉 宏史 |
賞の名称 | 特別功労賞 |
授賞機関 | 一般社団法人石膏ボード工業会 |
受賞年月日 | 2016年6月3日 |
受賞対象 | 廃石膏ボードの有効利用に向けた研究活動 |
ひとこと | 廃石膏ボードの適切な有効利用に向けて、廃石膏ボード中の微量物質含有量や溶出特性の経年変化に関する研究や、再生石膏を農業用土壌改良用資材に用いる場 合に留意すべき点や環境安全品質の管理方策に関するガイドラインのとりまとめなどの取組について評価をいただきました。循環利用分野は社会からの信頼確保 が重要であり、これに資する研究活動や社会貢献を今後も進めていきたいと思います。 |
42 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 石垣 智基, 落合 知 |
賞の名称 | Exellent Research Award in Third 3RINCs |
授賞機関 | Institute of Strategy and Policy on Natural Resources and Environment |
受賞年月日 | 2016年3月10日 |
受賞対象 | Methane Emission from MBT Technology at Phitsanulok Landfill,The 3rd 3R International Scientific Conference on Material Cycles and Waste Management, Abstracts , 31-34,2016 |
ひとこと |
41 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 徐 開欽 |
賞の名称 | 第18回日本水処理生物学会論文賞 |
授賞機関 | 日本水処理生物学会 |
受賞年月日 | 2015年11月12日 |
受賞対象 | 有毒藍藻類産生毒Microcystinのコマツナ、キャベツ、クウシンサイ土壌栽培における生育影響および吸収・蓄積特性評価,Japanese Journal of Water Treatment Biology ,50 (1), 15-22,2014 |
ひとこと | この度の受賞論文は、有毒藍藻類が産生Microcystin を含む水を農業灌漑に用いた場合のリスクを明確にするため、コマツナ、キャベツ、クウシンサイに対する出芽、生育の影響と蓄積性についての調査と実験研究 を行ったものであり、それぞれ大きな阻害や有意なリスクを導く蓄積がなかったことを示しています。この結果から、食によるヒト健康へのリスクという観点か らは灌漑が安全であることを明らかにしており、環境水の農業利用上有用な知見が得られました。なお、本研究の成果は、(公財)国際科学振興財団との共同研 究で行われたものの一部です。ここに、ご指導いただきました先生方・関係者の皆様に心から深く感謝するとともに、今回の受賞を励みに、今後も一層の精進を 重ねて、流域圏の水環境保全再生に少しでも役に立つよう頑張っていきたいと思っています。 |
40 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 南齋 規介 |
賞の名称 | 三井物産環境基金10周年記念 研究助成成果表彰 優秀賞 |
授賞機関 | 三井物産株式会社 |
受賞年月日 | 2015年10月15日 |
受賞対象 | 「国際サプライチェーンを含む生産消費システムを対象とした環境負荷分析の理論と実践」(研究課題R07-194) |
ひとこと | 三井物産環境基金が設立10周年を迎えたことを記念し,これまでに助成した研究課題に対して,社会への貢献の観点から顕著な業績を上げた研究を対象として 表彰を実施しました。5つの課題が選定され,研究代表者を務めた「国際サプライチェーンを含む生産消費システムを対象とした環境負荷分析の理論と実践」が その1つに選ばれました。日本が国際サプライチェーン通じて世界に誘引する環境負荷や資源消費を定量化するモデルや解析手法の開発を行いました。三井物産 環境基金は柔軟性の高い競争的研究資金であり,研究を計画時以上に発展させていく推進力となったと感じます。社会への貢献という視点から本研究課題が表彰 されたことは国立環境研究所の研究者として非常に嬉しく,これを励みにしてより一層研究に精進していきたいと思います。 |
39 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 多島 良 |
賞の名称 | 学術奨励賞 |
授賞機関 | 日本自然災害学会 |
受賞年月日 | 2015年9月25日 |
受賞対象 | 災害廃棄物処理に求められる自治体機能に関する研究―東日本大震災における業務の体系化を通じて―,自然災害科学 ,33 (特別号), 153-163,2014 |
ひとこと | 一度に大量に発生する災害廃棄物を、迅速かつ効率的に適正処理するためには、ヒト・モノ・カネ・情報を適切に調達、配置して業務を管理するマネジメントの 考え方が欠かせません。このためには、災害廃棄物の撤去、分別、移送、中間処理、最終処分という処理フローとともに、その実現に求められる支援業務、また は自治体として求められる機能の全体像を把握すること求められます。本研究では、個別業務のレベルからボトムアップ的に災害廃棄物処理に必要な機能を体系 化し、災害廃棄物処理におけるマネジメントに活用できる基本的な知見を得ることができました。ご多用の中、度重なるヒアリング調査にご協力いただいた東日 本大震災の被災自治体の行政職員各位のおかげで、本研究を取りまとめることができました。全国で進められている災害廃棄物処理計画の策定に、本研究の成果 が少しでも参考になることを願うともに、今後とも災害廃棄物処理の現場で役に立つような研究を実践して参りたいと存じます。 |
38 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 蛯江 美孝, 小林 拓朗 |
賞の名称 | 平成26年 年間優秀論文賞(メタウォーター賞) |
授賞機関 | (公社)日本水環境学会 |
受賞年月日 | 2015年9月14日 |
受賞対象 | Development of Emissions Factor for the Decentralized Domestic Wastewater Treatment for the National Greenhouse Gas Inventory,Journal of Water and Environment Technology ,12 (1), 33-41,2014 |
ひとこと | 生活排水を処理すると水はキレイになりますが、その過程で温室効果ガスが排出されることが知られています。温室効果ガスの排出量を削減することは急務の課題ですが、そのためにも、現状をできるだけ正確に把握し、削減対策の効果を適切に評価することが重要です。年間優秀論文賞を受賞致しました今回の論文は、これまであまり知見のなかった浄化槽や汲み取り便槽からの温室効果ガスの排出実態を調査した結果をまとめたものです。複数年に渡って、これら分散型の生活排水処理施設に適した調査方法を確立するとともに、共同研究者はもちろん、自治体、企業、住民など、多くの関係者のご理解・ご協力を得て、現場調査を行うことができました。得られた成果は、国連気候変動枠組条約の締約国会議に提出する日本国温室効果ガスインベントリにおいて、新たな算定方法として採用されております。今回の受賞を励みに、さらに社会に貢献できる研究を進めて参ります。 |
37 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 松神 秀徳, 鈴木 剛, 鑪迫 典久, 滝上 英孝 |
賞の名称 | 第24回環境化学討論会 優秀学生賞(博士課程) |
授賞機関 | 一般社団法人日本環境化学会 |
受賞年月日 | 2015年6月26日 |
受賞対象 | ベトナム北部におけるE-wasteのリサイクル作業に伴う難燃剤の環境排出実態調査(第三報),第24回環境化学討論会, 同予稿集 , 89,2015 |
ひとこと | 第24回環境化学討論会において、ベトナム北部におけるE-wasteのリサイクル作業に伴う難燃剤の環境排出実態調査に関する研究成果に対して優秀学生賞(博士課程)を頂きました。我々の研究グループでは、開発途上地域で実施されているE-wasteのリサイクル作業に伴う難燃剤の排出実態の解明と実情に即した排出制御方策の提案を目標とした3カ年計画の定点調査を進めてきました。本報告では、2012年1月から2014年1月までの定点調査で得られた知見を紹介し、リサイクル作業に伴う難燃剤の排出実態の総括と今後の課題を整理しました。今回の受賞を励みに、E-wasteのリサイクル作業に伴う難燃剤の排出制御方策の提案に関する研究に取り組んでいく所存です。 |
36 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 多島 良, 大迫 政浩, 田崎 智宏 |
賞の名称 | 廃棄物資源循環学会論文賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2015年5月28日 |
受賞対象 | 東日本大震災における災害廃棄物処理に対する制度の影響,Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management ,25 (1), 1-15,2014 |
ひとこと | 東日本大震災の災害廃棄物処理においては、廃棄物処理に係る技術面の課題に加え、社会面の課題も多く指摘されてきました。本研究は、災害廃棄物処理に係る制度の中でも、法令・通知・通達・事務連絡といった、発災後に国から発出されたものに着目し、その特徴と被災地における災害廃棄物処理に対する影響を分析しました。具体的には、Mazmanian and Sabatierが提示した政策実施プロセスモデルを参考に、実際に行われた制度対応の内容や、被災自治体における災害廃棄物処理プロセスを量的・質的に調査し、戦略、人的支援、許認可、補助金、情報依頼、委託、処理方法、適正保管、曝露防止という類型に応じて制度的論点を明確化しました。本研究の結果、マネジメント(人・モノ・カネ・情報の調達、差配)に係る制度の内容と発出のタイミングが災害廃棄物処理に影響しており、発災後の早い段階から災害に応じた制度体制に切り替えることの重要性が示唆されました。今後とも、次の大規模災害における災害廃棄物処理への備えに役立つ知見を生産していきたいと思います。 |
35 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 石垣 智基 |
賞の名称 | 廃棄物資源循環学会奨励賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2015年5月28日 |
受賞対象 | 活動業績 |
ひとこと | この度は、廃棄物資源循環学会奨励賞を授与させて頂くことになり、大変光栄に存じます。今回の受賞を励みとして、最終処分に至るまでの廃棄物の安全な管理と、環境負荷の低減に関する調査研究について、なお一層精進してまいりたいと存じます。 |
34 | 研究業績 |
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受賞者氏名 | 南齋 規介 |
賞の名称 | 平成26年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2015年3月16日 |
受賞対象 | 研究終了時の研究評価において極めて高い評価を得た研究課題の課題代表者 |
授賞理由 | 氏は、環境研究総合推進費による研究課題「国際的な資源依存構造に着目したレアメタルに関する3R効果評価手法の開発(H23-25)」の課題代表者とし て、終了時評価において、HOTSPOT概念(ネットワーク解析)を利用してレアメタル等のマテリアルフロー分析(MFA)をもう一段高いレベルに引き上 げた研究として高く評価され、循環型社会部会で平成26年度に事後評価が行われた43課題の中でS評価を唯一受けるなど、極めて高い評価を得た。 |
33 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 梶原 夏子, 滝上 英孝 |
賞の名称 | 平成25年室内環境学会学術大会大会長奨励賞(口頭発表) |
授賞機関 | 一般社団法人室内環境学会 |
受賞年月日 | 2014年12月5日 |
受賞対象 | ハウスダスト粒径別の臭素系難燃剤の蓄積特性,室内環境学会学術大会, 平成25年室内環境学会学術大会講演要旨集 , 212-213,2013 |
ひとこと | 平成25年室内環境学会学術大会において、ハウスダスト粒径別の臭素系難燃剤の蓄積特性に関する研究成果に対して大会長奨励賞(口頭発表)を頂きました。 近年、室内ダストはヒトへの化学物質曝露の主要な媒体の一つであることが共通認識となってはいますが、ダストの化学分析用試料の調製方法は研究者によって 異なっているのが実態です。本研究では、ダストのどの粒径画分に懸念物質が分布しているのかを調査し、ダスト中臭素系難燃剤の由来についても考察しまし た。 今回の受賞を励みに、今後も製品由来化学物質の使用時および廃棄後の挙動解明に関する研究に取り組んでいく所存です。 |
32 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 佐野 和美 (資源循環・廃棄物研究センター) |
賞の名称 | 日本リスク研究学会 大会優秀発表賞 |
授賞機関 | 日本リスク研究学会 |
受賞年月日 | 2014年11月30日 |
受賞対象 | 情報源と信頼度からみるリスクコミュニケーションの課題,日本リスク研究学会第 27 回年次大会, 同予稿集 ,27,2014 |
ひとこと | 主に、情報源としての価値を高めるためにはどうしたらよいかを考える目的で実施したアンケート調査の結果を紹介している。近年は、テレビやSNSなどが情報源として利用される頻度が増しているが、信頼度はそれほど高くない。むしろ、新聞や自治体の広報誌など、公正であると判断される媒体の信頼度が高い。また、専門機関や専門家も、信頼度は高い。しかし、正確で科学的に正しい情報であっても利用してもらえなければ意味が無い。情報の利用頻度を上げてもらえる取り組みが求められる |
31 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 尾形 有香 (資源循環・廃棄物研究センター) |
賞の名称 | Presentation Award for Young Researchers |
授賞機関 | IWA the international water association |
受賞年月日 | 2014年11月26日 |
受賞対象 | Evaluation of Treatment Performance of a Pilot-scale Constructed Wetland treating Waste Landfill Leachate in Thailand,9th IWA International Symposium on Waste Management Problems in Agro-Industries, Abstracts ,I, 407-413,2014 |
ひとこと | IWA International Symposium on Waste Management Problems in Agro-Industriesにおいて、” Evaluation of Treatment Performance of a Pilot-scale Constructed Wetland treating Waste Landfill Leachate in Thailand”と題した口頭発表を行い、受賞致しました。本研究は、タイ王国のカセサート大学とともに、タイ王国の実廃棄物埋立地に、パイロットスケールの人工湿地を設置し、現地の廃棄物埋立地浸出水の処理への適用性の評価を行ったものです。従来、人工湿地は、生活排水等の水質浄化に用いられてきたのですが、本研究では、蒸発散による水量削減効果にも着眼し、埋立地浸出水の水質を浄化すると同時に水量を削減可能なシステムの構築に取り組んでおります。本報告では、運転方式や雨季・乾季の季節が、人工湿地による水量削減・水質浄化能に及ぼす影響について評価しました。引き続き、研究を推進し、東南アジア諸国の埋立地管理の向上に貢献したいと思っております。 |
30 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 多島 良, 平山 修久, 大迫 政浩 |
賞の名称 | 学術発表優秀賞 |
授賞機関 | 日本自然災害学会 |
受賞年月日 | 2014年9月24日 |
受賞対象 | 災害廃棄物処理に求められる自治体機能に関する研究―東日本大震災における業務の体系化を通じて―,第33回日本自然災害学会学術講演会, なし ,2014 |
ひとこと | 災害廃棄物の処理について技術的知見は蓄積されつつありますが、マネジメントについてはこれまで十分に検討されてきませんでした。円滑で適正な災害廃棄物処理に向けた準備を発災前に進める上で、発災後に求められる災害廃棄物処理関連機能の全体像の把握が重要と考え、地道な社会調査の結果を理論枠組みに当てはめて一定の整理を行ったものです。なかでも、米国の標準的危機対応システムであるICSを出発点とした枠組みにより、災害廃棄物処理に係る業務を分かりやすく整理することが可能であるということは、一つの発見でした。他にも、実務上参考になる具体性と、研究としての今後の応用可能性を評価していただいたものと推察しています。今後とも、東日本大震災をはじめとした災害経験に基づく実証研究をつづけ、レジリエントな(廃棄物処理・資源循環を含む)社会システムの構築の一助となるべく努力いたします。 |
29 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 山田 一夫 |
賞の名称 | 土木学会吉田賞 |
授賞機関 | 公益社団法人土木学会 |
受賞年月日 | 2014年6月13日 |
受賞対象 | セメント系材料により生成される水和物の相組成とASR膨張抑制効果の関係,土木学会論文集 ,69 (4), 402-420,2013 |
ひとこと | 可溶性塩類を多量に含有する焼却飛灰などの廃棄物を遮断型処分場で最終処分する際のコンクリートには遮水性が求められますが,コンクリートの癌とも呼ばれるアルカリ骨材反応(ASR)によるひび割れ発生の長期的抑制は現在も課題です.鉄筋コンクリートは結合材であるセメントがもたらすアルカリ性により鋼材腐食が防止される一方,ある種の骨材はアルカリで反応しASR膨張します.このASRの抑制には高炉スラグ微粉末や石炭火力発電所からの焼却灰などのポゾラン物質が有効ですが,その効果をコンクリート空隙水中のpHを熱力学的平衡計算により求め,統一的に説明したことが評価されました.九州大学で実施してきた研究成果を,港湾空港技術研究所の川端雄一郎博士と一緒にまとめました.川端博士が在学中の指導教官松下博通教授(故人)との連名です. |
28 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 石垣 智基, 佐藤 昌宏, 石森 洋行, 遠藤 和人, 山田 正人 |
賞の名称 | Award for Excellent Poster Presentation |
授賞機関 | Korea Society of Waste Management |
受賞年月日 | 2014年5月15日 |
受賞対象 | Potential of Anaerobic Biological Gas Generation of Waste in the Landfill under Post Closure Care,30th Anniversary Conference of Korea Society of Waste Management, Abstracts ,2013 |
ひとこと | 韓国廃棄物学会の設立30周年記念大会において実施された国際ポスターセッションでの発表が評価され受賞に至りました。廃棄物の中間処理・資源化の残さを埋 立処分することは、埋立地の長期的な環境安全性の確保につながります。中間処理の対象や方法は日本と韓国で異なりますが、埋立廃棄物を速やかに生物的に不 活性な状態にする方針は同じであり、それを評価するためのガス発生のポテンシャルの計測手法の開発と適用事例についての報告に、強い関心を持って頂くこと ができました。国際的に見てアジアの情報がやや不足している分野であることから、引き続き関連の研究グループと協力して知見の蓄積に努めたいと考えています。 |
27 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 山田 一夫 |
賞の名称 | セメント協会論文賞 |
授賞機関 | 一般社団法人セメント協会 |
受賞年月日 | 2014年5月14日 |
受賞対象 | 熱力学的相平衡物質移動モデルを用いたスラグ系セメントの耐硫酸塩性メカニズムに関する検討,Cement Science and Concrete Technology ,67, 340-347,2013 |
ひとこと | コンクリートが硫酸イオン濃度が高い環境に置かれると,あるいは石膏を多量に含んだ廃棄物に接するとエトリンガイトと呼ばれる針状結晶を生成し,膨張破壊します.この作用機構を抑制機構とともに解析し,熱力学的平衡を考慮した多元素物質移動モデルと組み合わせて,解析した結果が評価されました.石膏系廃棄物 の処分や再利用にコンクリートを用いる際には注意すべき問題です. この研究は,山田が太平洋セメント中央研究所セメント化学チームリーダを務めていたころ,基本的な実験を始め,解析モデルを細川博士とともに整備し,その後,小川氏が実権を引き継いでいたものです.東工大坂井教授の指導も受けました. |
26 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 尾形 有香、石垣 智基、蛯江 美孝、神保 有亮、山田 正人 |
賞の名称 | Excellent Research Award for Oral Presentation |
授賞機関 | Japan Society of Material Cycles and Waste Management |
受賞年月日 | 2014年3月12日 |
受賞対象 | Construction and Operation of a Pilot-scale Constructed Wetland Treating Landfill Leachate in Thailand,The 3R International Scientific Conference on Material Cycles and Waste Management, Abstracts ,2013 |
ひとこと | 2014 年3月10日~3月12日に開催された、3R International (The 3R International Scientific Conference on Material Cycles and Waste Management) and SWAPI (13th Expert Meeting on Solid Waste Management in Asia and Pacific Islands) において、“Construction and Operation of a Pilot-scale Constructed Wetland Treating Landfill Leachate in Thailand” と題した口頭発表を行い、優秀口頭発表賞を頂きました。本研究は、タイ王国のカセサート大学との共同で研究を進めており、タイ王国のノンタブリ廃棄物埋立 地に、パイロットスケールの人工湿地 (植物と濾材を使用した水処理方法) を導入し、廃棄物埋立地浸出水の処理を行うことで、埋立地浸出水の水量削減と水質浄化の効果を評価しています。多くの東南アジア諸国の廃棄物埋立地では、経済力や技術力の観点より、今なお適正な浸出水管理が行われていないのが現状であります。私達の研究グループは、東南アジア諸国において、持続可能な埋立地浸出水管理の構築を目指しており、本研究もその1つして進めております。この受賞を励みにして、少しでも環境問題の解決に貢献できるように研究を進めていきたいです。 |
25 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 重富 陽介 |
賞の名称 | 優秀ポスター発表賞 |
授賞機関 | 日本LCA学会 |
受賞年月日 | 2014年3月06日 |
受賞対象 | 日本の家計消費とレアメタル国際フローとの関係,第9回日本LCA学会研究発表会, 同予稿集 , 36-37,2014 |
ひとこと | 2014 年3月4日から6日まで東京で開催された第9回日本LCA学会研究発表会において,京都大学の東野達氏との共同研究の成果として「日本の家計消費とレアメ タル国際フローとの関係」と題したポスター発表を行ない,優秀ポスター賞を授与されました。国内家計消費に由来するネオジムの国際資源依存度を,少子高齢化に着目して2005年から2035年までの将来推計を行なうとともに,商品需要とその依存度の関係性を詳細に解析しました。ネオジムはHDDや携帯電話などに広く用いられているレアアースの一種で,ハイブリッドカーや風力発電設備といった低炭素化技術にも必須の金属です。当日は様々な研究者の方にお集まりいただき,ご助言やご意見をいただくことで大変有意義な発表となりました。今回の受賞を励みに,さらに研鑽を積んでいく所存です。 |
24 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 中島 謙一 |
賞の名称 | 奨励賞 |
授賞機関 | 日本LCA学会 |
受賞年月日 | 2014年3月04日 |
受賞対象 | 資源材料分野における環境システム評価手法の開発と応用に関する研究 |
ひとこと | このたび、「資源材料分野における環境システム評価手法の開発と応用に関する研究」に関する貢献に対して、奨励賞を頂きました。奨励賞は、LCAを中心とするライフサイクル的思考において独創的な研究による論文、著書等を発表し、将来の活躍が期待できる若手研究者に授与される賞です。近年は、サプライチェーンを通じた資源利用と環境影響の把握と管理を目的として、1)物質フロー分析(MFA)による国内・国際サプライチェーンの把握・分析、2)製錬・再溶解 プロセスにおける元素の分配挙動解析および不純物の除去可能性・元素の回収可能性の検討を行ってきました。特に、ニッケル、クロム、モリブデンなどの有効 利用に向けた解析・検討を進めており、鉄鋼業が希少資源の物質循環において重要な役割をもつことを定量的に示すと共にその改善策の検討を行ってきました。 私の重要な研究フィールドであるLCA分野において、貢献が認めて頂けたことは非常に名誉であると共に、更なる貢献を期待されての受賞であると理解しております。今後、更なる精進と共に、持続可能な資源管理に向けての研究・情報発信に努めていきたいと思います。 |
23 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小栗 朋子、梶原 夏子、松神 秀徳、石垣 智基、山田 正人、滝上 英孝 |
賞の名称 | 優秀ポスター賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会関東支部 |
受賞年月日 | 2013年11月30日 |
受賞対象 | 災害廃棄物仮置き場における金属類の排出挙動評価に関する基礎的検討,廃棄物資源循環学会関東支部研究発表会(第4回関東支部セミナー), なし ,2013 |
ひとこと | 2013 年11月30日に東京工業大学すずかけ台キャンパスで開催された廃棄物資源循環学会関東支部研究発表会(第4回関東支部セミナー)にて、「災害廃棄物仮置 き場における金属類の排出挙動評価に関する基礎的検討」と題したポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞しました。この研究は2013年10月に東日本 大震災の災害廃棄物仮置き場を現地調査した結果を報告したものです。東日本大震災により発生した多様かつ多量な災害廃棄物中には有害な金属類を含んでいる 場合が多いのですが、これら金属類の仮置き場内や周辺環境への影響については十分に把握されていないのが実情です。今回の受賞を励みに、今後も地道な調査 研究を行うとともに、研究成果の発信を積極的に行っていきたいと思います。 |
22 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 多島 良 |
賞の名称 | 学術発表優秀賞 |
授賞機関 | 日本自然災害学会 |
受賞年月日 | 2013年9月25日 |
受賞対象 | 行政マネジメントの視点からみる災害廃棄物処理,第32回日本自然災害学会学術講演会, 同予稿集 , 49-50,2013 |
ひとこと | 東日本大震災のような激甚災害が発生すると、災害廃棄物が大量に発生します。これを適正かつ迅速に処理・再利用するためには、限られた行政資源(人材、資機 材、財源、情報)を臨機応変に活用しつつ、様々な主体と連携する「マネジメント」が重要となります。本研究では、東日本大震災により発生した災害廃棄物の 処理に関する宮城県名取市の取り組みを、政策実施プロセスモデルに基づく事例研究の手法で分析しました。その結果、人材調達が他のマネジメント要素に影響するなど、処理フェーズごとに行われた行政によるマネジメントの工夫が処理の迅速さに影響する構造が明らかとなりました。 本研究を実施するにあたり、名取市で災害廃棄物の処理を担当された方々に多大なるご協力をいただきました。ここに記して、深く謝意を表します。今回の受賞を励みにし、本研究をさらに深め、災害に強い社会システム構築の一助となるような成果を発信し続ける所存です。 |
21 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 田崎 智宏 |
賞の名称 | 環境科学会奨励賞 |
授賞機関 | 公益社団法人 環境科学会 |
受賞年月日 | 2013年9月03日 |
受賞対象 | 資源・廃棄物管理の政策とライフスタイルに関する研究 |
ひとこと | この度、公益社団法人環境科学会から「資源・廃棄物管理の政策とライフスタイルに関する研究」と冠した奨励賞をいただくことができました。前半は、家電リサイクル法をはじめとするリサイクル法の実態評価や回収促進制度の概念整理、持続可能な物質管理に向けた管理方策の類型化・特性化などのこれまでに実施してきた政策研究を評価いただいたもの で、後半は、現在進行中の国立環境研究所の研究プロジェクト「持続可能なライフスタイルと消費への転換に関する研究」の研究発表等のアクティビティを評価 いただいたものです。2000年に入って循環型社会形成推進基本法、同基本計画、個別リサイクル法の成立と施行が相次いだなか、どういった研究であれば研 究を通じて社会貢献ができるかを問い続けた十数年でしたが、このような形で奨励賞をいただくことができ非常に嬉しく思うと同時に、助言をくださった方々や 研究を下支えしてくれた方々に改めて感謝を表します。引き続き、この研究分野の発展に貢献していきたいと存じます。 |
20 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 小林 拓朗 |
賞の名称 | 平成24年度建設工学研究奨励賞 |
授賞機関 | 一般財団法人建設工学研究振興会 |
受賞年月日 | 2013年6月10日 |
受賞対象 | 微細藻類を充填したフォトバイオリアクターによるバイオガス中の二酸化炭素固定能の評価 |
ひとこと | 本賞は科学研究費補助金「フォトリアクターを利用したCO2・H2Sフリーのバイオメタン精製プロセスの開発」に関連して実施している研究活動に対する表彰であります。本研究は、有機性廃棄物の発酵資源化における残渣の処理プロセスに創エネルギーの機能を持たせることを意図した技術開発に関する研究です。有機性廃棄物の発酵ガス燃料化(メタン、水素)において派生する二酸化炭素や硫化水素といった環境負荷ガスを、微細藻類を充填したフォトバイオリアクターを 組み込んだプロセスを通過させることで吸収・固定し、燃料ガスの品質向上と液体燃料生産を行うと同時に、溶媒には発酵脱離液を用いて、窒素・リン等栄養塩 の除去を同時に達成します。今回、溶媒を流下させるガス吸収塔とガスを吸収した溶媒を藻類によって再生・循環するシステムを構築し、バイオガス中の二酸化炭素と発酵脱離液中の窒素を99%除去できる性能を実証しました。今回の受賞を励みにして、微力ながら本研究のさらなる発展に尽力していきたいと考えております。 |
19 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 山田 一夫 |
賞の名称 | 第10回近藤・大門賞 |
授賞機関 | 近藤・大門賞選考委員会 |
受賞年月日 | 2013年5月18日 |
受賞対象 | コンクリートの耐久性にかかわる物質移動現象のモデル化 |
ひとこと | 太平洋セメント(株)細川佳史博士、デンマーク工科大学Bjorn Johannesson講師との共同受賞。近藤・大門賞は、東京工業大学無機工学科坂井悦郎教授らの呼びかけで、セメント化学分野の実用化技術を顕彰するものです。コンクリートの耐久性を支配するのは物質移動ですが、その現象を本質的に解析するべく、熱力学的溶解平衡とネルンストプランク式に基づく拡散移動との両原理にもとづいたシミュレーションを行いました。コンクリートはセメントが水和して硬化しますが、セメント水和物の主体であるX線非晶質である微 細な珪酸Ca水和物と層状構造を持ち多様な固溶体を形成するアルミン酸Ca系水和物をモデル化しました。珪酸Ca水和物の結晶構造はブルゴーニュ大学の Andre Nonat教授のモデルを、相平衡計算には米国地質調査所が提供するPHREEQCを用いています。現在はこのモデルを用い、放射能汚染した廃棄物の安全な処分にコンクリートを用いる研究を行っています。 |
18 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 中島 謙一 |
賞の名称 | 学術記念賞 (西山記念賞) |
授賞機関 | 一般社団法人日本鉄鋼協会 |
受賞年月日 | 2013年3月27日 |
受賞対象 | 鉄鋼および関連資源の持続可能な資源利用に関する産業エコロジー研究 |
ひとこと | このたび、「鉄鋼および関連資源の持続可能な資源利用に関する産業エコロジー研究」に関する学術的貢献に対して、学術記念賞(西山記念賞)を頂きました。近 年は、鉄鋼および関連資源を対象とした持続可能な資源利用およびサプライチェーンマネジメントを目的として、具体的には、1)マテリアルフロー分析 (MFA)を用いた鉄鋼および関連資源の国内・国際サプライチェーンの把握・分析、2)鉄鋼製錬プロセスおよび非鉄金属製錬プロセスにおける元素の分配挙 動解析および不純物の除去可能性・元素の回収可能性の検討を行ってきました。特に、ニッケル、クロム、モリブデンなどの鉄鋼合金元素の更なる有効利用に向 けた解析・検討を進めており、鉄鋼業が希少資源の物質循環において重要な役割をもつことを定量的に示すと共にその改善策の検討を行ってきました。私の重要 な研究フィールドである鉄鋼分野において、産業エコロジー研究の学術的貢献が認めて頂けたことは非常に名誉であると共に、更なる貢献を期待されての受賞で あると理解しております。今後、更なる精進と共に、持続可能な資源利用に向けての研究・情報発信に努めていきたいと思います。 |
17 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 南齋 規介 |
賞の名称 | 平成24年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人 国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2013年3月15日 |
受賞対象 | 国際的な研究活動 |
授賞理由 | 産業連関分析を基盤としたサプライチェーンを考慮した新規の環境負荷分析手法の開発やその応用展開に関する近年の一連の研究の成果が幅広く活用され、国際的 に権威のあるSir Richard Prize賞をアジアの研究者として初めて受賞するなど、国際的な研究活動において内外から高い評価を得た。 |
16 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 吉田 綾 |
賞の名称 | 優秀ポスター発表奨励賞 |
授賞機関 | 国際開発学会 |
受賞年月日 | 2012年12月01日 |
受賞対象 | アジアの途上国におけるE-waste インフォーマルリサイクラーの社会・経済状況,国際開発学会第23回全国大会, 国際開発学会第23回全国大会報告論集 , 111-112,2012 |
ひとこと | 2012 年12月1-2日に神戸大学六甲台キャンパスで開催された第23回国際開発学会全国大会において、「アジアの途上国におけるE-wasteインフォーマル リサイクラーの社会・経済状況」についてポスター発表し、優秀ポスター発表奨励賞を受賞しました。この研究は、2010年8月から2011年2月にかけ て、インドネシア、フィリピン、ベトナムで廃電気電子機器(E-waste)のインフォーマルリサイクルに従事する個人や世帯をインタビュー調査した結果 を報告したものです。E-wasteのインフォーマルリサイクルによる環境汚染や健康被害については様々な研究が進んでいますが、それらの作業に従事する 個人・世帯の実態(動機、危険認識など)については公表された情報が少ないのが現状です。今後も地道な調査と情報提供を通じて、E-wasteリサイクル 現場の現状改善や政策提言に貢献できればと考えています。 |
15 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 中島 謙一、稲葉 陸太、南齋 規介 |
賞の名称 | The Gold Poster Award |
授賞機関 | The 10th International Conference on EcoBalance Executive Committee |
受賞年月日 | 2012年11月23日 |
受賞対象 | International material flow analysis on phosphorus related with agricultural product consumption, The 10th International Conference on EcoBalance,CD-ROM(P-161), Nov., Yokohama, Japan. |
ひとこと | 2012 年11月20日から23日まで横浜で開催された第10回エコバランス国際会議において,東北大学の森村武史氏(筆頭著者),松八重一代氏,長坂徹也氏との 共同研究の成果としてInternational Material Flow Analysis on Phosphorus Related with Agricultural Product Consumptionと題したポスター発表を行い,最優秀ポスター賞を受賞しました。食料生産に必須なリンを対象に,国際貿易を通じた世界各国間の移動量の同定とその構造を解析しました。 |
14 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 稲葉 陸太、高田 光康、多島 良、滝上 英孝、寺園 淳、山本 貴士、佐野 和美、大迫 政浩 |
賞の名称 | 第23回廃棄物資源循環学会 優秀ポスター賞 |
授賞機関 | 廃棄物資源循環学会 |
受賞年月日 | 2012年10月23日 |
受賞対象 | つくば市で発生した竜巻による災害廃棄物とその処理,第23回廃棄物資源循環学会研究発表会, 第23回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集 , 197-198,2012 |
ひとこと | 私 たちは、2012年10月22日から24日まで仙台国際センター(宮城県・仙台市)で開催された第23回廃棄物資源循環学会研究発表会にて、「つくば市で 発生した竜巻による災害廃棄物とその処理」と題したポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞しました。2012年5月6日に強い竜巻がつくば市北部で発 生し、日本の竜巻としては大規模の被害をもたらしました。私たちは、発生直後から被災現場や災害廃棄物の仮置場を調査し、つくば市の廃棄物関連部署のご担 当に対しては東日本大震災の経験をふまえた情報提供しつつ、双方向的な議論を継続的に行ってきました。そういった調査と議論から得られた情報を整理し、被 災地・仮置場・竜巻経路の位置関係、災害廃棄物の量と内訳、現状の災害廃棄物の処理方法について、できるだけ明快に伝わるようポスターを作成しました。そ ういった地道な調査や工夫が評価されたとすれば大変嬉しく思います。今回の受賞を励みに、現場を重視した資源循環・廃棄物管理の研究と、明快な成果発信の 工夫を続けて行きたいと思います。 |
13 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小林 拓朗、徐 開欽 |
賞の名称 | 平成23年度年間優秀論文賞 (メタウォーター賞) |
授賞機関 | 日本水環境学会 |
受賞年月日 | 2012年9月10日 |
受賞対象 | 循環式水素・メタン二段発酵プロセスにおける消化液返送方法が水素発酵に及ぼす影響,Journal of Japan society on water environment ,34 (11), 161-171,2011 |
ひとこと | この度の受賞論文は、新規開発した生ごみを原料とするバイオハイタン生成のための循環式水素・メタン二段発酵プロセスが有する技術特性の解明を目的として、 ミニ試験プラントで実施した連続実験内容をまとめたものです。従来、嫌気性水素生成プロセスは複合微生物系の代謝特性の長期安定維持が最重要な課題であ り、本循環プロセスは二段発酵後の消化液の返送によるpHと微生物相の安定化によって、2年ほどにおよぶ安定した連続水素生産を達成しました。本論文で は、さらに消化液返送が水素生成プロセスにおよぼす影響として、生物利用可能な形態の窒素源の供給による水素生成微生物活性の促進と、高活性な消化液を返 送することで生成水素の消費が促進され回収率が減少するリスクを新たに明らかにしました。今後も実用的資源循環技術を目指して、技術アイデア提案を行って いきたいと考えています。 |
12 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 小林 拓朗、徐 開欽 |
賞の名称 | 環境技術学会論文賞 |
授賞機関 | 環境技術学会 |
受賞年月日 | 2012年9月03日 |
受賞対象 | 生ごみ嫌気発酵によるメタンおよび水素生成ポテンシャル-食品標準成分に基づく分類と特性評価-,J.Eenviron.Conserv.Eng. ,40 (3), 31-38,2011 |
ひとこと | 当該論文は、環境省「地球温暖化対策技術開発事業」「カーボンフリーBDFのためのグリーンメタノール製造及び副産物の高度利用に関する技術開 発」の一環としてまとめたものであり、改めてご協力いただきました関係者に深く感謝申し上げます。今回の論文は、京都市の分別回収生ごみを実験材料とし て、家庭系および事業系生ごみの細品目ごとに栄養成分と嫌気発酵による水素およびメタンガス生成ポテンシャルをそれぞれ測定し、成分組成と水素・メタン生 成ポテンシャルとの関係を体系的にまとめました。近年、水素とメタンの混合ガスであるハイタンが燃料として実用化され、生ごみからの水素とメタンの同時生 成がバイオハイタン生成プロセスとして新たに位置づけられ、注目されるようになってきました。従来、バイオハイタン生成に関して様々な原料を用いた事例研 究がほとんどであった中で、栄養成分に基づいて適切な原料選択の方向性を示せたことが有意義であったと考えています。今回の受賞を励みにして、微力ながら 本研究分野の発展に尽力していきたいと考えております。 |
11 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 鈴木 剛、染矢 雅之、滝上 英孝 |
賞の名称 | 京都大学環境衛生工学研究会優秀プロジェクト賞 |
授賞機関 | 京都大学環境衛生工学研究会 |
受賞年月日 | 2012年7月28日 |
受賞対象 | 発表内容の社会的貢献等 |
ひとこと | 京都大学環境衛生工学研究会のシンポジウムで発表した研究「野生高等動物組織抽出物の抗アンドロゲン活性に対する毒性定量評価」(主著者 三崎健太郎 現京 都大学研究機関研究員)が社会的貢献について優れた内容をもつと評価されて、愛媛大学沿岸環境科学研究センター等の研究者との共同受賞となったものです。 製品や廃棄物からの化学物質の環境排出があり、それを受容する環境生態系での実影響が定量的にどのようであり、影響に寄与する物質は一体何かというところ まで一貫して見るというアプローチを進めております。脂肪や臓器組織といった生体に蓄積している残留性有機汚染物質を抽出して、細胞を用いた核内受容体レ ポーター遺伝子アッセイで評価を行うと抗アンドロゲン活性が卓越する傾向がみられ、この活性が内分泌撹乱作用の本態ではないかというデータが得られ始めて います。今後も研究所内外との連携を保ちつつ、媒体横断的な環境汚染の評価とそのコントロールについて考察を進めたいと思っています。 |
10 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 滝上 英孝、鈴木 剛 |
賞の名称 | 第19回環境化学論文賞 |
授賞機関 | 一般社団法人日本環境化学会 |
受賞年月日 | 2012年7月12日 |
受賞対象 | 中国・北京及び日本・金沢の大気が示すAhR活性化作用へのPAH類及びダイオキシン類の寄与,環境化学 ,21 (1), 27-33,2011 |
ひとこと | 本論文は、主著者の戸次加奈江さん(現カリフォルニア大デービス校ポスドク)がNIESに院生として滞在し、共同研究を進めていた際の成果をまとめたもので あり、我々も実験と論文執筆に関与しました。大気粉塵の有するダイオキシン様活性に占めるPAH類及びダイオキシン類の寄与についてバイオアッセイと化学 分析の統合評価で解析したものですが、実際のフィールドで10日間に及び試料を継続採取し、2都市間での傾向を見出しています。このようなバイオアッセイ と化学分析を組み合わせて毒性物質を同定し、その削減を評価するアプローチは我々の研究室のフィールド研究の基本的な手段としているものです。戸次さんの 指導教授であった早川和一先生(金沢大学・院・自然科学研究科)と研究室のスタッフの先生方とともに共同受賞させていただきました。共同研究の成果が本賞 に結実できたことを大変光栄に思っております。 |
9 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 川本 克也 |
賞の名称 | 功績賞 |
授賞機関 | 一般社団法人 日本機械学会 |
受賞年月日 | 2012年7月05日 |
受賞対象 | 活動業績「環境工学の発展への貢献」 |
ひとこと | 本功績賞は、一般社団法人日本機械学会内設置の研究部門の一つである環境工学部門の活動業績に対して与えられたものです。私は、同部門内に設けられた4つの サブ組織のうち廃棄物と資源の循環等をテーマとする技術委員会で長く活動し、2006年度に部門長を務めました。自然環境の解析分野と並び、環境の保全及 び改善も重要であることは理解いただけると思いますが、それは技術に基づく機械設備(プラント)に負うところが非常に大きいのは言うまでもないでしょう。 単に汚染物質の除去だけでなく、熱・エネルギーの視点、大気、水、固形廃棄物までの幅広く対象領域を定めること、音や振動への取り組み等々環境工学の扱う 範囲は広く重要であり、私は今後も一つの軸足を環境工学部門に据えて環境問題に取り組んでいく所存です。 |
8 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 遠藤 和人 |
賞の名称 | 平成23年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人 国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2012年3月15日 |
受賞対象 | 研究所の活動の発展への貢献 |
授賞理由 | 東日本大震災に伴う災害廃棄物や原発事故災害による放射性物質汚染廃棄物の問題に対して、現場巡回による津波廃棄物仮置場の火災防止に関する指導助言、放射 性物質汚染廃棄物の処理基準設定・ガイドライン作成への貢献等、環境省における技術基準や指針策定に資する科学的知見の提供や現場における技術指導・助言 等の活動を積極的に行い、被災地の復旧・復興、さらに研究所の活動の発展に大きく貢献した。特筆すべき点として、現場巡回による津波廃棄物仮置場の火災 防止に関する指導助言、放射性物質汚染廃棄物の処理基準設定・ガイドライン作成への貢献があげられる。 |
7 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 大迫 政浩 |
賞の名称 | 平成23年度NIES賞 |
授賞機関 | 国立研究開発法人 国立環境研究所 |
受賞年月日 | 2012年3月15日 |
受賞対象 | 研究所の活動の発展への貢献 |
授賞理由 | 東日本大震災からの復旧・復興に資するため、「放射性物質・災害と環境に関する研究」に強いリーダーシップを発揮して積極的に取り組み、政府の復旧・復興政策の基盤となる科学的知見を提供するとともに研究所の活動の発展に大きく貢献した。 |
6 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 南齋 規介 |
賞の名称 | 日本LCA学会第3回奨励賞 |
授賞機関 | 日本LCA学会 |
受賞年月日 | 2012年3月07日 |
受賞対象 | 産業連関分析法を応用した一連のLCA研究 |
ひとこと | 国立環境研究所では1997年より出版物やホームページを通じて,産業連関分析を用いて算定した財やサービスの環境負荷原単位データを提供してきました。私は2001年より,このデータ整備に関わってきましたが,今日でも多くの方々にデータを利用していただいていることを大変嬉しく思っております。このデー タ整備を通じて得た国内外での様々な経験が,奨励賞をいただける土台となったと考えております。日本LCA学会の規定では,奨励賞はLCAを中心とするラ イフサイクル的思考において独創的な研究による論文、著書等を発表し、将来の活躍が期待できる満40歳未満の者を表彰するものと書かれています。その期待 に応えられるよう、これからも精進していきたいと思います。 |
5 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 倉持 秀敏、大迫 政浩 |
賞の名称 | Best Paper Award |
授賞機関 | 4th International Conference on Sustainable Energy and Envrionment |
受賞年月日 | 2012年2月29日 |
受賞対象 | Modification of Enzymatic BDF Synthesis by Use of Co-Solvent and Two-Step Reaction towards Fast and High-Yield BDF Production,4th International Conference on Sustainable Energy and Environment, Proceedings , 52-57,2012 |
ひとこと | 受賞論文では、共溶媒を添加して酵素を用いたバイオディーゼル燃料(BDF)の合成を行い、分子熱力学モデルを用いた解析を適用し、共溶媒が酵素の反応活性 に与える影響や副生グリセリン相の粘性の変化を定性的に説明できることを報告しました。また、本成果を用いることにより、BDF合成反応を高速化しつつ、 副生グリセリンを反応系外へ容易に除去できる可能性を示すことができました。BDF合成技術の向上に加えて、分子熱力学モデルによる解析手法が新規かつ有 用な方法として評価されたものと思っています。今後も分子熱力学的モデルから得られる知見を基にバイオ燃料の効率的な製造法を提案し、実証していきたいと 思っています。 |
4 | 発表・ポスター賞等(口頭発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 石垣 智基、,山田 正人 |
賞の名称 | Award for Excelent Poster Presentation |
授賞機関 | Korea Society of Waste Management |
受賞年月日 | 2011年11月03日 |
受賞対象 | Nitrous oxide emission from waste landfills in Japan,2011 Spring conference of the Korea Society of Waste Management, Abstracts , 105-106,2011 |
ひとこと | 廃棄物埋立地からの亜酸化窒素の排出挙動は、CDMやNAMAの効果検証も含めて注目を集めている分野であり、多くの方が関心を持って聞いて頂けたことと思います。来年は所内からより多くの方が、韓国廃棄物学会春季大会に参加して頂けることを期待しています。 |
3 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 石垣 智基、遠藤 和人、山田 正人 |
賞の名称 | 第13回環境技術学会論文賞 |
授賞機関 | 環境技術学会 |
受賞年月日 | 2011年9月05日 |
受賞対象 | 微生物の基質利用性・系統分類に基づく最終処分場の安定度評価,J.Environ.Conserv.Eng. ,39 (6), 355-364,2010 |
ひとこと | 著者を代表しまして、関係各位に厚くお礼申し上げます。特に、本研究の遂行にあたっては、地方環境研究所の皆様をはじめ、多くの現場関係者の方々から、試料 採取や解析においてご助言を頂いたり、長時間の議論をともに重ねてきました。改めてご協力していただいた関係者に感謝いたします。 廃棄物最終処分場の廃棄物の安定化は,長い時間を要し,あまりにも複雑で、安定化が達成されたという判断には,より多様な視点に基づく評価方法が必要と されています。今回の論文では、有機物の分解に伴い16S rRNA遺伝子数とその多様性が減少したことを踏まえ、微生物モニタリングによる最終処分場の新たな安定化指標の提案を試みました。この成果は複雑な現象 のほんの一面に過ぎず、最終処分場内の微生物群集に関する知見のいっそうの集積ならびに、多面的な微生物モニタリングが期待されていると感じています。今 回の受賞をはげみにして、微力ながらこの分野に貢献できるよう努力していきたいと考えておりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたし ます。 |
2 | 活動業績に対する賞 |
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受賞者氏名 | 滝上 英孝 |
賞の名称 | 第20回環境化学学術賞 |
授賞機関 | 一般社団法人日本環境化学会 |
受賞年月日 | 2011年7月17日 |
受賞対象 | 「生物検定法を用いて、廃棄物焼却施設や土壌中からダイオキシン類の計測を行う手法の開発と構築を行ってきた。」 |
ひとこと | 環境化学学術賞は、環境化学分野で研究業績を挙げ、その成果を本会での活動を通じて発表した会員に授与される賞ということで、これまでにダイオキシン類や内 分泌かく乱化学物質等の生物検定法(バイオアッセイ)を共に実施してきた研究所の同僚をはじめ関連研究機関、民間企業等の皆様と受賞を分かち合いたいと思 います。廃棄物中のダイオキシン類やPCBのバイオアッセイはここ数年の間に、公定的な簡易分析法としての採用が積極的に進められてきました。一方で、生 物検定法には本来的な意味で包括的な毒性情報の把握ができるという利点もあり、動物実験の代替手法としての期待も寄せられています。今後もバイオアッセイ の戦略的活用を進めるべく、分析化学の仲間とも連携した取り組みを進めたいと思います。 |
1 | 論文賞・著作賞等(誌上発表に対する賞) |
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受賞者氏名 | 南齋 規介、中島 謙一、稲葉 陸太 |
賞の名称 | Sir Richard Stone Prize |
授賞機関 | International Input-Output Association (国際産業連関分析学会) |
受賞年月日 | 2011年6月16日 |
受賞対象 | Improving the completeness of product carbon footprints using a global link input-output model: the case of Japan,Econ.Syst.Res. ,21 (3), 267-290,2009 |
ひとこと | Sir Richard Stone PrizeはInternational Input-Output Association(IIOA: 国際産業連関分析学会)から授与される最優秀論文賞で,国際学術論文誌Economic Systems Researchに掲載された論文の中から二年に一度,一報だけ選出されます。今年は2009年と2010年に掲載された論文が対象であり,南齋,稲葉, 中島と九州大学の加河茂美氏,早稲田大学の近藤康之氏,米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校のSangwon Suh氏との共同研究による論文が選ばれ受賞しました。本論文では,グローバルなサプライチェーンを加味した日本のカーボンフットプリント(CF)の算定 に有用なGlobal link input-output model (GLIO)を開発し,CFの精度向上に向けたGLIOの活用方法を提示しました。2007年にIIOAからLeontief Memorial Prizeを受賞しましたが,ノーベル経済学者の名の付く両賞を頂けたことは産業連関分析に携わる者として大変光栄に思います。今後とも研鑽を積みたいと思います。 |