高齢者を対象としたごみ出し支援の取組みに関するアンケート調査結果報告

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研究概要

急激な高齢化は廃棄物管理分野において多くの課題を誘発している。加齢により分別やごみ出しが困難になる高齢者の増加が見込まれることも、こうした課題の一つであり、行政施策として対応に乗り出している自治体もある。本研究では、自治体が行っている高齢者に対するごみ出し支援の取組み状況について把握することを目的としてアンケート調査を実施し、全国1,137市町村の廃棄物担当部局から回答を得た。

調査項目は、高齢化に伴い懸念される廃棄物管理上の課題、高齢者ごみ出し支援制度の導入・運用状況、効果、課題等である。支援制度を導入する自治体は2000年以降増えており、調査時点では約2割が導入していた。また、利用要件や収集体制などの運用方法は、自治体によって様々であり、地域の事情を踏まえた運用がされていることが窺えた。さらに、収集時に高齢者の安否確認のための声掛けを行っている自治体は7割で、そのうち4割が高齢者の不調やトラブルを発見していた。

  • (公開日 2015.10.19)

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