最終更新日:2023/10/11(公開日:2023/9/5)

『プラネタリーヘルスに向けた物質利用の未来戦略と目標を皆で考える』セミナー/ワークショップ

開催趣旨

地球的危機”the triple planetary crisis”と呼ばれる3つの危機(気候変動、自然・生物多様性喪失、汚染)に直面するなか、国立環境研究所では、戦略的研究プログラムとして2021年度より「プラネタリーヘルスに物質ライフサイクルから迫る」をコンセプトとする物質フロー革新研究プログラムに取り組んでいます。プラネタリーヘルスは地球環境と人類社会の健全性を追求する学術的概念として提示され、その実現には生産者と消費者による包括的な取り組み、および、社会の変革が不可欠です。

物質フロー革新研究プログラムでは、資源の持続的利用に向けた物質フローのライフサイクル全体を通じた評価と改善に係わる研究を通じて、物質フローの転換経路を解明する科学的知見を総合的に集積し、資源生産性の向上に貢献するとともに、物質ライフサイクルに関わる多様な経済主体が物質フローの長期革新戦略を講じる潮流を社会に築くことを支援しています。

今回は、東京大学の未来戦略LCA連携機構(UTokyo LCA Center for Future Strategy, UTLCA)の協力を得て、「将来シナリオと科学的目標の設計」をテーマとしたセミナーを下記の要領にて開催いたします。物質フローの変革の長期的方向性とその科学的目標の導出に関する最新の研究成果の紹介を中心に、未来の持続可能な社会の姿を描き、社会を先導するための目標設計に関する議論、更には、皆さまとの交流の為のワークショップの開催を予定しています。皆様のご参加をお待ちしております。

開催概要

日時 2023年10月13日(金) 13:30-17:30
開催場所 国立研究開発法人国立環境研究所(茨城県つくば市小野川16-2)
https://www.nies.go.jp/gaiyo/kotu/
主催 国立環境研究所(物質フロー革新研究PG)
共催 東京大学未来戦略LCA連携機構
参加費 無料(事前登録制、定員40名)
備考 同日の午前中(10:00-)に、当研究所の施設見学会の開催を開催予定(調整中)
セミナー・見学会共に、申込者数によってはご希望に添えない可能性があります。
登録方法 登録は締め切りました。
追加登録に関するお問い合わせは事務局までお願いします。

プログラム

※プログラムの内容は、予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。

時間 プログラム(話題提供:発表10分+質疑5分)
13:30 –
【趣旨説明 / 司会】
開会挨拶
森口 祐一 [国立環境研究所 / 理事]
物質フロー革新研究PGの紹介
南斉 規介 [国立環境研究所 資源循環領域 / 物質フロー革新研究PG統括]
未来戦略LCA連携機構の紹介
醍醐 市朗 [東京大学 先端科学技術研究センター / 准教授]
13:50 –
【第1部】話題提供:物質フロー変革の長期的方向性と科学的目標の導出
  1. 資源利用とカーボンニュートラル
    渡 卓磨 [国立環境研究所 資源循環領域 / 研究員]
  2. 資源利用の生物多様性影響評価の現状と課題
    角谷 拓 [国立環境研究所 生物多様性領域 / 室長(生物多様性評価・予測研究室)]
  3. 資源利用と隔離管理: 経済活動と水銀排出
    中島 謙一 [国立環境研究所 資源循環領域 / 主幹研究員]
  4. 貴金属・レアメタルの製錬・リサイクルプロセスの現状と将来
    大内 隆成 [東京大学 生産技術研究所 講師]
  5. 資源デカップリングを実現するCEビジネスモデル
    木見田 康治 [東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 / 特任講師]
  6. 脱炭素・循環経済に向けた先制的LCAと消費者行動シミュレーション
    小出 瑠 [国立環境研究所 資源循環領域 / 主任研究員]
15:35 –
【第2部】ワークショップ:3つの危機を乗り越えるために
17:15 – おわりに・閉会挨拶

【備考】

本セッションは以下の支援を受けています。

  • JSPS科研費「グローバル経済の成長に潜む資源利用の不平等・格差の計測と可視化」(22K18433)
  • JST未来社会創造事業、鉱物資源のサプライチェーンリスク最小化に向けたリソースロジスティクス解析システムの構築

参加申込

登録は締め切りました。追加登録に関するお問い合わせは事務局までお願いし ます。 

お問い合わせ先(事務局)

〒231-0011 神奈川県横浜市中区太田町6-72-1-703
株式会社シーエーティ
symposium[at]catcorp.jp