2008年5月12日号
循環センター 2008年春の一般公開小島恭子
毎年恒例の科学技術週間に伴う春の一般公開が、4月19日(土)に開催されました。当センターでは、昨年と同様、参加者の皆さんと直接会話しながら進めていくという、サイエンスカフェ方式の講演会を行いました。今回は、副センター長の井上が「埋立処分場の未来形−埋立処分の歴史と課題−」というテーマで、また国際資源循環研究室長の寺園が「見直そう!暮らしとリサイクル−ペットボトルの一生から考える−」というテーマで講演を行いました。以下、当日の講演会の模様をお伝えしたいと思います。 ■埋立処分場の未来形−埋立処分の歴史と課題−
この講演では、日本のごみ処理の歴史を辿りながら、埋立処分の現状と課題について考えていきました。実際の処分場の写真を多く用いての説明でしたので、埋立処分場を見たことがないという方にもイメージしやすかったのではないでしょうか?また、循環型社会を目指す上で、どんなごみ処理を目標とすべきか、未来型埋立地とはどのようなものかについても解説を行いました。講演終了後、参加者の皆さんからは「処理処分の歴史の流れがきちんと分かって面白かった」「未来型埋立地についてもっと話を聞いてみたかった」などの意見が聞かれました。 ■見直そう!暮らしとリサイクル−ペットボトルの一生から考える−
この講演では、使用済みペットボトルが新たな製品として再生利用されるまでのルートを追いながら、「ペットボトルはきちんとリサイクルされているの?」「リサイクルは高すぎるのでは?」などという疑問や、「使用済みペットボトルはどうしたらいいの?」という疑問について解説を行いました。講演を聴いた参加者からは、「ペットボトルのリサイクルについてよく分かった」「ペットボトルを使わないことが一番いいのかもしれないが、最大限自分ができることをやっていきたい」といった感想が寄せられました。 また、講演の合間には、二つの講演に関するパネルが展示されました。この他、ペット樹脂のフレーク(ペットボトルを粉砕して小片にし、洗浄したもの)や再生ペレット(フレークなどを溶かして粒子状にしたもの)、欧州のリユース(リターナブル)ボトルなども展示され、リユースボトルを手に、興味深げに研究者の説明に耳を傾ける参加者の姿が見られました。
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