毎年恒例の「夏の大公開」が今年も7月21(土)に開催され多くの皆様にご来場いただきました。
ここでは特に私たち資源循環・廃棄物研究センター(以下、循環センター)で行った企画や展示を紹介致します。
東日本大震災に伴い発生した災害廃棄物や放射性物質に汚染された廃棄物等の処理に関するこれまでの取組や最新の研究成果を中心に、ポスター展示・模型展示・技術資料の展示・スライドショー上映を行いました。また、国内外の風水害(竜巻災害、バンコク水害)による災害廃棄物への取組事例も併せて紹介し、たくさんの方が真剣に耳を傾け、質問などされていました。
熱処理プラントの構成、熱処理プラントを用いた研究の紹介、解体したパソコンや携帯電話、ゲーム機などを展示しました。身の回りの製品にどのような金属が使用されているのか、有用な金属を回収し、有害な物質を管理するためにもきちんとリサイクルすることが大切だという説明に参加者の皆さんも熱心に聞き入っていました。また、溶融スラグに関する展示、バイオ燃料に関する展示・説明も行いました。
微生物を利用した、生活排水や有機性廃棄物などの処理・循環利用技術に関する展示と説明、浄化槽のミニチュアモデルや、汚泥から作られたコンポスト、回収リンなどの展示を行いました。また、環境浄化に寄与する微小生物等を埋め込んだカラフルなゲルビーズを作成する実験を体験していただきました。たくさんのお子さんたちに作成いただき、とても好評でした。
最終処分プラント室の説明や関連する研究内容の説明を行いました。また、レーザーメタン計を使って、温室効果ガスのメタン濃度を測定するゲームを通じて廃棄物処分場から発生するメタンガスに関する説明を行い、埋立地でのガスの発生や測定方法についての説明を行いました。さらに、様々な世界のごみ収集車や逆浸透(RO)処理装置を展示し、見て楽しみながら学んでいただけたと思います。
ごみの処理やリサイクルなど、循環センターで行われている研究を知ってもらうために、実験室などを探索しながらスタンプラリー形式のクイズ を行いました。たくさんのお子さんたちに参加いただき、ゴールでは全問正解を喜ばれているご家族などでとても賑わっていました。全問正解の皆さんには博士帽をかぶっての記念撮影も行ない、とても好評でした。さらに、全問正解の方のなかから先着順で配布した溶融スラグストラップが好評を博しました。
各廊下脇では、循環センタープロジェクト紹介のパネル展示を皆さまに見ていただき、循環センターの概要や研究プロジェクトの取組について説明を行いました。
このように盛りだくさんの内容で、お陰様で今年も「夏の大公開」を好評のうちに終えることができました。
来年の「夏の大公開」も、多くの皆さまに感心をもっていただけるよう、私たち循環センターの研究や活動を分かりやすく紹介していきたいと考えておりますのでどうぞお楽しみに!