毎年恒例の夏の大公開が今年も7月23日土曜日に開催されました。当日は蒸し暑さはありつつも、気温が低く過ごし易い天気だったこともあり、大変多くの皆様にご来場頂きました。厚く御礼申し上げます。
今年の資源循環・廃棄物研究センター(循環センター)の主な企画は、東日本大震災の災害廃棄物に関しての展示「震災廃棄物に立ち向かう-被災地の復興をめざして-」と、3か所のプラント室をスタンプを集めながら周るクイズラリーの「ミルシルマナブ」、身近な材料から微生物の働きを活かして作る「家庭生ごみから有機肥料を作成しよう」でした。
「震災廃棄物に立ち向かう-被災地の復興をめざして-」では、東日本大震災で発生した災害廃棄物に対し、当センターが取り組んできた調査・分析の結果を紹介しました。専門的な内容も含まれていたので、少し難しいところもあったのですが、皆様にとても熱心にご覧頂くことができました。特に放射能を帯びた廃棄物についての質問が比較的多くありました。
「ミルシルマナブ」は廃棄物の処理・処分やリサイクルと,循環センターで取り組んでいるそれらの研究の一端を知ってもらうため3か所のプラント実験室を周ってスタンプを集めてもらうクイズラリーです。各プラント実験室に1題のクイズがあって正解するとスタンプを押すことができ、3か所のプラント実験室を周って全問正解すると、ごみ博士として認定! 角帽を被って記念撮影を行いました。答えのヒントを一生懸命探しているお子さんの真剣な顔や、お子さんの角帽姿の記念撮影に親御さんの嬉しそうな顔などが印象的でした。
「家庭生ごみから有機肥料を作成しよう」は、もみがらや米ぬかを使って「ぼかし」という生ごみの有機肥料を作る最初の段階を体験しました。おけの中で米ぬかともみ殻に糖蜜などを加えたあと、団子のようになるまでよくこね混ぜる作業を行うのですが、皆さん楽しそうに「ぼかし」のお団子を作っていました。
資源化プラント実験室では、微生物を利用した生活排水や有機性廃棄物などの処理・循環利用技術に関する展示、熱処理プラント実験室では、廃家電、溶融スラグに関する展示やバイオ燃料に関する展示、最終処分プラント実験室では、サーモグラフィとレーザーメタン計を使ったゲームを通じて埋立地でのガスの発生や測定方法についての説明を行いました。
来年の夏の大公開も循環センターの研究を皆様に分かりやすくお伝え出来るよう頑張りますので、ぜひご来場ください。