循環・廃棄物の豆知識
2013年7月号

タブレット端末はパソコンかスマホか?

吉田 綾

タブレット端末の急速な普及

スマートフォン(スマホ)と並んで最近急速に普及してきたものにタブレット端末があります。電子書籍を読むだけでなく、ウェブ閲覧、電子メールの送受信、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア(SNS)、ゲームやアプリを楽しむ、音楽を聞く、ビデオや動画を見る、カーナビとして利用するなどさまざまな使い方が可能です。個人向けだけでなく、学校や学習塾、通信教育などの教育現場でも活用されています。パソコンができるすべてのことが出来る訳ではありませんが、手に取るだけである程度操作できるタッチスクリーンのインターフェースにその魅力があるようです。

総務省の調査では、2012年末のタブレット型端末の普及率は前年末の8.5%から15.3%に上昇している一方で、パソコンは77.4%から75.8%にやや減少しています。米国IDCの調査によると、2013年の世界のタブレット端末の出荷台数が、初めてノートパソコンを上回るとの予測もあり、ノートパソコン市場を確実にのみ込んでいるといえるでしょう。

通信については、無線LAN経由でインターネット接続をする機種が多いですが、一部には携帯電話の通信事業者の通信回線を利用できる機種もありますし、電話ができるタブレットも登場しています。画面が大きく、雑誌や新聞などのコンテンツを表示したときにも文字が読みやすいため、スマホの代わりに利用する人も多いようです。

このように便利で急速に利用が増えているタブレット端末ですが、使用済みになった際はどのように回収・リサイクルされるのでしょうか。

タブレット端末はどうリサイクルする?

現在の仕組みでは、パソコンの場合はパソコンメーカーが主体となって運営している一般社団法人パソコン3R推進協会が運営するPCリサイクルシステム、スマホの場合は通信事業者が主体の「モバイル・リサイクル・ネットワーク(MRN)」が担当するということになります。では、タブレット端末はパソコンなのでしょうか、それともスマホなのでしょうか。

イラスト:たまき

パソコンかスマホかを見極める一つのポイントは「PCリサイクルマーク」の有無があります。例えば、アップルのiPadにはPCリサイクルマークが付与され、パソコンとしてリサイクルできるようになっています。一方、au、ドコモなどの通信事業者が販売しているタブレット端末の多くはPCリサイクルマークが付与されていないため、これらは各社ショップで回収され、スマホと同じMRNのルートでリサイクルされています。

ということで、現状では、ユーザーが店頭で直接購入するタブレット端末はパソコン、通信事業者が販売するタブレット端末はスマホに分類されると言えそうです。

今年4月1日から携帯電話、パソコン、タブレット端末等を含む小型家電のリサイクル法が新たに施行されました。これにより、上記2つのルートに加えて、市町村による回収も行われることになります。いずれのケースでも無料で引き取ってもらえるので、ユーザーの側としては大差ありませんが、今後の販売量の増加や普及を考えると、回収ルートが増えることは利便性の向上や回収率の向上を図るという意味で好ましいことと言えそうです。

参考資料
  1. 総務省報道発表資料「平成24 年通信利用動向調査の結果」
  2. 国立環境研究所環境展望台「レアメタルを含めた金属リサイクルと小型家電リサイクル法」
注:量販店で購入するものでも、マークがないものもあります。資源有効利用促進法では1kg以下のパソコンは対象外のため、1kg以下であることが多いタブレット端末は対象外ですが、メーカーの判断でマークが付されている状況です。
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