循環型社会研究プログラム

循環型社会の概念や、その実現手段としての 3R(リデュース、リユース、リサイクル)が国際的にも広がり、さまざまなスケールでの地域循環圏の構築が期待されていますが、経済社会の発展段階に応じて、改善、解決を求められる多様な問題が存在します。

そこで、日本とアジアの近隣諸国にまたがる国際的な資源循環、アジアの開発途上国の廃棄物適正管理、国内の地域特性を活かした資源循環という三つの地域区分に着目して、廃棄物の適正管理を資源の有効利用や地球温暖化対策との協調のもとで行うための科学的・技術的知見が求められる課題に取り組み、国内外の循環型社会構築を支援します。

具体的には、国際資源循環に対応した製品中資源性・有害性物質の適正管理の視点から、国内と国際社会(主にアジア)において 3R を促進する適正管理方策について、物質(製品、素材を含む)のフロー把握・解析と製品ライフサイクル挙動調査に基づいた提言を行います。また、アジア地域に適した都市廃棄物の適正管理技術システムの構築の視点から、日本国産の埋立技術や液状廃棄物処理技術等のカスタマイズと廃棄物管理システムの導入支援ツールの開発を行い、アジア地域の都市や地域への実装を目指して適合化します。更に、地域特性を活かした資源循環システムの構築の視点から、様々な地理的規模において、その地域特性を活かしつつ適正な資源循環システムを構築するための枠組みの提示とシステム設計・評価、及び実装についての検討を行います。

以上の調査・研究を推進することにより、以下の方向を目指します。

(1)資源性・有害性物質の適正管理に資するマテリアルフロー・サプライチェーン及び環境影響にかかる情報の取得、並びにそれらを活かした ESM(環境上適正な管理)の基準の考え方など、国内及び国際的に通用する政策的な見通しを持った提言を行います。

(2)日本が途上国における環境問題解決と温暖化対策をリードするための廃棄物処理に関するハード及びソフト技術を明示し、適正な廃棄物管理システムを実際の都市や地区へ実装することを目指します。

(3)地域特性を活かした資源循環システムの構築のためのシステム設計・実装を通じて、地域活性化や地域振興と調和した循環型社会づくりに貢献します。学術面では、資源循環の適正な地理的規模を推定する論理や地域における資源循環利用のための概念設計を目指します。

循環型社会研究プログラム~研究概要・全体像~
詳しくは以下のプロジェクト名をクリックして下さい
研究プロジェクト1(PJ1)
国際資源循環に対応した製品中資源性・有害性物質の適正管理
研究プロジェクト2(PJ2)
アジア地域に適した都市廃棄物の適正管理技術システムの構築
研究プロジェクト3(PJ3)
地域特性を活かした資源循環システムの構築