けんきゅうの現場から
2016年4月号

研究者ってどんな人?

椎名 愛里

研究者=変わり者?

研究所にはたくさんの研究者が働いています。研究者と聞くと、どのような人をイメージしますか?メガネに白衣姿で実験をしている物理学者や、身なりも構わずジャングルで動植物を観察する生物学者でしょうか。テレビを観るとニュースやバラエティ番組でも、いろいろな分野の研究者を目にしますね。一口に研究者と言ってもその分野や個人のタイプは様々です。

資源循環・廃棄物研究センター(以下、循環センター)には、資源循環・廃棄物研究分野に関する研究者が在籍しています。研究者としてイメージされやすい理系の研究者だけではなく、環境経済学等を専門とする文系の研究者もいて、それぞれ実験室で実験をしたり、野外で調査をしたり、一日中パソコンと向き合ったりして日々の研究を進めています。

また、研究者というと独特の雰囲気を持った人物を想像する方が多いでしょう。実際に私が出会っただけでも、「研究は冒険だ!」と自由奔放に我が道を突き進む人、食事よりも研究を優先する人、純粋に科学を楽しんで淡々と研究を続ける人等、独特の世界観を持った人がたくさんいますが、自分の選んだ道を究める姿はどれも輝いています。その輝ける場所を自らの努力と才能と運で手に入れてきたのだと思うと、ますます魅力的な人ばかりです。

一方で、研究者だからといって研究だけをしているわけではありません。講演の依頼で国内外を飛び回り、煩雑な事務作業もこなさなければなりませんし、有識者として国や自治体の重要な会議にも招かれ、時には新聞やテレビの取材にも応じ専門家としての見解を述べる等、研究以外の業務でも非常に多忙な毎日を送っています。そんな忙しい日常のなかでも、急に何かを閃いたりするのは、どんなときにも研究のことが頭の片隅にあるからでしょうか。閃きやチャンスを逃さないよう、研究者の思考が止まることはないのかも知れません。

イラスト

研究所の裏方仕事

研究所で働いているのは研究者だけではありません。私は循環センターで事務職員として働いています。普段は予算の管理や、報告書のとりまとめ、各種申請手続き等の研究に係る事務全般を担当しています。研究そのものに携わることはありませんが、扱う資料は研究に関わるものばかりです。少しでも自分が携わった仕事が、研究者の成果につながり、社会の役に立っていると思うと、責任とやりがいを感じます。

聞き慣れない専門用語だらけの研究者同士の会話は、日本語のはずなのに理解できないことも多々ありますが、彼(女)らが普通の言葉で話してくれたとき、研究のおもしろさに引き込まれそうになることもあります。私たちの生活と密接に関わりをもつ資源循環・廃棄物研究の魅力とその奥深さが少しずつわかってきたような気がします。

研究所の主役である研究者のために、より良い環境を整えることが事務職員の仕事です。2~3年で人事異動がある事務職員にとって、循環センターで研究業務を間近で目にすることは非常に貴重な経験です。ここでの経験を活かし、別の部署に異動したときにはお堅い事務職員ではなく、研究者のような柔軟な思考で仕事をしていきたいです。

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