資源循環・廃棄物研究センター
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プラスチックのマテリアルフロー [用途別データ]
PETボトル
 
PETボトルのマテリアルフローの推計
PETボトルの分別収集・再商品化の状況

 

PETボトルのマテリアルフローの推計

以下に示す推計方法に基づき、2003年度におけるPETボトルのマテリアルフローの推計を行った。
(推計結果は次図参照)

@ 国内出荷

PETボトルリサイクル推進協議会「PETボトル用樹脂のマテリアルフロー(2003年度)」における指定PETボトル生産・輸入量。

A 家庭系消費

環境省「日本の廃棄物処理」における平成13年度の一般ごみ(混合ごみ、可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、その他の合計から許可業者搬入分を控除)量33,495千tに、一般ごみに占める飲料・しょう油用PETボトルの比率(1.71%:環境省「平成14年度容器包装の使用・排出実態調査及び効果検証に関する事業報告書(容器包装廃棄物排出実態調査及び容器包装使用実態調査編)」を乗じた数量は57.3万tとなり、国内出荷量を上回るため、フローには計上せず。

B 事業系消費・ストック等

@とAの差分とした(=@−A)。
※Aが不明のため計上せず

C 自治体分別収集

環境省「平成15年度容器包装リサイクル法に基づく市町村の分別収集及び再商品化の実績について」のPETボトル分別収集量。

D自治体処理・処分

AとC、Eの差分とした(=A−C−E)。
※Aが不明のため計上せず

E その他回収

民間回収等の数量があれば必要に応じて積み上げ(ここではないものとした)。

F 事業系回収

PETボトルリサイクル推進協議会「PETボトル用樹脂のマテリアルフロー(2003年度)」における事業系回収量を採用。

G 指定法人引取

(財)日本容器包装リサイクル協会「市町村からの分別基準適合物の引取状況」の平成15年度実績量を採用。

H 独自ルート再商品化

CとF、Hの差分とした(=C−F−H)

I(自治体分別収集段階での)残渣

環境省「平成15年度容器包装リサイクル法に基づく市町村の分別収集及び再商品化の実績について」のPETボトル再商品化量と分別収集量(C)との差分。

J〜Kリサイクル手法別の引取量

(財)日本容器包装リサイクル協会「再商品化(リサイクル実績)」の再商品化製品の用途別利用状況データについて、H14年度からH15年度におけるボトル用途の増加分をケミカルリサイクル(B to B)とし、残りをマテリアルリサイクルと仮定。同量と指定法人引取量(G)との差分を残渣として計上。

図 PETボトル(飲料、しょうゆ用)のマテリアルフロー(2003年度)

図  PETボトル(飲料、しょうゆ用)のマテリアルフロー(2003年度)

 

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PETボトルの分別収集・再商品化の状況
  • PETボトルの分別収集・再商品化の状況は以下のとおりであり、平成16年度で、2,796の市町村において分別収集が実施されており、約24万トンのPETボトルが分別収集されている(異物などを除いた「再商品化量」ベースでは約23万トン)。
  • 市町村が分別収集したもののうち、指定法人に引き渡されているのは約19万トンであることから、市町村が独自に処理(輸出を含む)しているものが約4万トン程度あると考えられる。
表 PETボトルの分別収集及び再商品化の状況
市町村の分別収集・再商品化の実績
指定法人の引取り及び再商品化実績
分別収集
市町村数
分別収集量
再商品化量
引取
市町村数
市町村からの
引取量
再商品化製品
販売量
t
t
t
t
H9
631
21,361
19,330
443
14,014
8,398
H10
1,011
47,620
45,192
764
35,664
23,909
H11
1,214
75,811
70,783
981
55,675
39,605
H12
2,340
124,873
117,877
1,707
96,652
68,575
H13
2,617
161,651
155,837
2,042
131,027
94,912
H14
2,747
188,194
183,427
2,186
153,860
112,485
H15
2,891
211,753
204,993
2,348
173,875
124,298
H16
2,796
238,469
231,377
2,315
191,726
147,698
出典:環境省、(財)日本容器包装リサイクル協会
 
  • また、指定法人((財)日本容器包装リサイクル協会)の引き取ったPETボトル約19万トンのうち、約15万トンが再商品化製品として販売されている。
    再商品化用途別の利用状況は次表のとおりであり、平成16年度で見れば、繊維製品が6.3万トン、シートが5.5万トン、ボトルが2.3万トンとなっている。
表 PETボトル再商品化の用途別利用状況(指定法人ルート)
単位:トン
 
9年度
10年度
11年度
12年度
13年度
14年度
15年度
16年度
繊維
6,077
16,895
25,188
38,317
48,659
58,940
57,445
63,554
シート
1,112
5,218
11,450
23,407
37,510
45,632
50,021
54,589
ボトル
756
211
179
326
381
606
11,312
23,351
成形品
366
1,265
2,530
3,802
5,330
5,314
3,944
4,239
その他
87
320
258
2,723
3,032
1,993
1,576
1,965
合計
8,398
23,909
39,605
68,575
94,912
112,485
124,298
147,698
出典:(財)日本容器包装リサイクル協会
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