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プラスチックの処理・リサイクル技術
現地調査記録

 

〔水江原料化工場〕
訪問日: 2004年12月6日
 
◆ 同社ウェブサイト
JFEスチール株式会社 http://www.jfe-steel.co.jp/
JFE環境株式会社 http://www.jfe-kankyo.co.jp/
 
◆ プロセスフロー
日本鉄鋼協会へのヒアリング調査及びNKK(現JFE)のホームページに基づき整理したプロセスフローを次図に示す。
図 高炉原料化のプロセスフロー
図をクリックすると拡大します
図 高炉原料化のプロセスフロー
参考資料1:NKK(現JFE)ホームページ http://www.jfe-steel.co.jp/recycle/index.html
参考資料2:大垣陽二(日本鋼管株式会社)、「使用済みプラスチックの高炉原料化」、日本エネルギー学会誌pp.74-80(2002)
プロセスフローデータ(図中の数値)の出典:社団法人プラスチック処理促進協会「プラスチック廃棄物の処理・処分に関するLCA調査研究報告書」(平成13年3月)


 

◆ ヒアリングメモ

高炉原料化では、容器包装リサイクル法に基づき自治体が分別回収した「その他の容器包装プラスチック」を受け入れ、異物や塩化ビニル(PVC)等を除去した後、造粒し、高炉用還元剤とする。
高炉では、鉄鉱石の還元剤としてコークスや微粉炭が使用され、銑鉄を生産するが、この一部を廃プラスチックで置き換えるのが「廃プラスチックの高炉原料化技術」である。

容器包装プラスチックは生産プロセスの操業障害が起こらないように、異物、不適物の除去設備が必要となる。
ベール状で受け入れた廃プラスチックは、まずは、低速回転の粗破砕機で百数十mmのサイズに破砕される。
混入した金属類は磁力選別機で、その他の重量無機系物質は風力選別機で除去した後、二次破砕機で20mm程度に破砕される。その後、塩化ビニル類(PVC)を選別機で選別する。この際、高炉吹き込みでは塩素除去の必要があるため、90%以上の塩ビ分離をねらい、遠心力を利用した遠心式分離機が使用されている。
高炉吹き込みを可能とするため、数mmのサイズの粒状物にするため、造粒機によって粒状化処理が行われている。

 

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