〔 新日本製鐵株式会社 〕 |
訪問日: 2002年11月22日 |
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◆ 同社ウェブサイト |
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◆ プロセスフロー |
新日本製鐵株式会社君津製鉄所へのヒアリング調査及び工場見学に基づき整理したプロセスフローを次図に示す。
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参考資料:新日本製鐵株式会社君津製鐵所パンフレット「コークス炉化学原料化によるプラスチックリサイクル」
※社団法人プラスチック処理促進協会の報告書では、コークス炉化学原料化のプロセスデータがない。
コークス、コークス炉ガス、軽質油、タールの生成割合は重量%。 |
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◆ ヒアリングメモ |
- 君津製作所では、容器包装リサイクル法に基づき自治体が分別回収した「その他の容器包装プラスチック」を受け入れ、異物やPVCを除去した後、減容成形し、固形燃料とする。
- コークス炉とは、高炉で鉄鉱石の還元剤として使用される高品質のコークスを無酸素状態で石炭を乾留して製造する設備であるが、原料である石炭の一部を廃プラスチックで置き換えるのが「廃プラスチックのコークス炉原料化技術」である。
- 容器包装プラスチックを受け入れる場合、たとえ「分別基準適合物」であっても、鉄鋼生産プロセスの一部であるコークス炉に操業障害が起こらないように、異物、危険物の除去設備が必要となる。
- ベール状で受け入れた容器包装プラスチックは、まず、低速回転の粗破砕機で百数十mmのサイズに破袋、破砕される。
- 容器包装プラスチック中に混入している磁性金属は磁力選別機で、その他の非磁性金属及び重量無機系物質や塩化ビニル類(PVC類)は選別機で選別される。
- コークス炉の場合、塩化ビニル類は、ガス精製過程でアンモニアによる塩素の固定がある程度可能であるため、乾式の分離機で選別している。
- その後、二次破砕機で20mm程度に破砕されるが、石炭と同様のハンドリング性を持たせるため、数十mmのサイズで粒状物にする減容機を用いて粒状化処理が行われている。
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