<施設>
- トレイ、廃プラスチックなどの圧縮梱包処理を行うための施設である。
- トレイ、廃プラスチックの処理に使用される機器類は、圧縮梱包機のみであり、選別は行っていない。
- 飛散防止のために、ストック場所上部にネットをかけている。
また、ベール品の搬出を毎日行い廃棄物の滞留時間を短くすることによって、臭気が発生しないようスケジュールを組んでいる。
- 受入れ量は、多い場合(第5週のある月)で137t/月、少ない場合で103t/月である。
<取り扱っている廃プラスチック>
- 現在、小田原市で収集されているごみは次のような9種類に分別されている。
このような分別方法になったのは平成9年からであり、それまでは「可燃」、「不燃」、「資源」の3分別であった。
また、平成9年の分別方法の変更と同時に、可燃物の指定ごみ袋の採用を開始した(指定袋の販売額は実費相当)。
種類 |
例 |
収集回数 |
燃やせるごみ |
生ごみ、木屑、紙くず等 |
毎週2回 |
紙・布類 |
新聞紙、雑誌、ダンボール、紙パック、布類 |
毎月1回 |
PETボトル |
飲料用、醤油、酒、みりん |
毎月2回 |
トレー、プラスチック容器 |
トレー、ビニール袋、プラスリック容器(洗剤容器、ソースの容器等) |
毎月2回 |
缶類 |
ジュース缶、缶詰容器 |
毎月1回 |
びん類 |
飲み物、食べ物等の各種びん |
毎月1回 |
燃やせないごみ |
金属複合物(なべ、やかん等)、容器以外のプラスチック(おもちゃ、プランター等)、陶磁器類、ガラスくず |
毎月1回 |
蛍光灯、スプレー缶、乾電池、ビデオテープ |
割れていない蛍光灯、カセットボンベ、ライター、乾電池、ビデオテープ、カセットテープ等 |
毎月1回 |
大型ごみ |
家具類、自転車、石油ストーブ、布団等 |
申し込み制 |
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- 表のうち、当施設で処理しているのは、「トレー・プラスチック容器」である。
- 平成9年よりプラスチック(ビデオデッキやカセット等の硬質プラスチックを含む)の分別収集を開始し、平成12年よりプラスチック製容器包装の分別収集を開始した。
- 燃やせるごみの組成調査によると、燃やせるごみのうち8%(重量ベース)がプラスチック製容器包装であった。
- 蛍光灯については、JFE環境鰍ノ引き渡しており、ビデオテープは民間業者に委託してテープ、プラスチック、金属に解体した後、資源化している。
また、スプレー缶はガス抜きを行った後、缶を資源化している。
- 紙、布類は小田原市古紙リサイクル事業組合と協力して処理を行っている。
収集や資源化に要した費用から古紙の売却額を差し引いた金額を同組合に支払っている。
- 年間9,000トン発生している焼却灰は県外に埋立てし、または資源化しているため、費用が高く、少しでも燃やせるごみの量を減らす必要がある。
将来的には「その他紙製容器包装」の分別収集も行う予定である。
<収集>
- 収集は直営、委託の両方を採用しており、車両は燃やせるごみを収集しているものと同じものを使用している。
プラスチック製容器包装の輸送効率は450kg/1車、PETボトルの輸送効率は300kg/1車である。
<圧縮・梱包>
- 毎週水曜に収集したトレー・プラスチック容器が運び込まれ、5日間かけて圧縮・梱包を行っている。
ベール品の出荷量は1日で40コ、1週間で200コである。
- 1コのベール品の重量は150〜160kg、体積は1m×1m×1mである。
- 梱包は鉄のバンドで行っている。
<引き渡し先>
- ベール品の引き取り先は、平成11年が市川環境エンジニアリング(RPF化)、平成12年がNKK(高炉還元)、平成13年がNKK(高炉還元)と福田商会(マテリアルリサイクル)、平成14〜15年が新日鉄(コークス炉)、平成16年がJFEスチール(NFボード化)である。
<その他>
- 平成9年に分別収集を大幅に変更した際には、市職員が255もの自治会を巡って、計350回の説明会を開催し、分別方法周知の徹底を図った。
- 分別の徹底については、地域の自治体が中心となって取組んでいる。
ただし、1人暮らしの人や遠方へ勤務している人への周知は難しく、分別が十分に成されていないものも多く見られる。
これらの廃棄物は、ルール違反のものについて指導した上、取り残さず収集するようにしている。
- 一部のモデル地区で、試験的に「その他紙製容器包装」の分別収集を行った結果、燃やせるごみに8%(重量ベース)の「その他紙製容器包装」が混入していた。
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