<分別収集区分について>
- 広島市では昭和51年より5種分別(可燃、不燃、大型、資源、有害)を(プラスチックは不燃ごみに区分。平成13年よりPETボトルを追加して6分別)実施していたが、最終処分場の延命化を目的として、平成16年4月より不燃ごみを「リサイクルプラ」、「その他プラ」、「不燃ごみ」の3つに区分した8種分別をスタートしている。
変更前(6種分別) |
変更後(8種分別)
<平成16年4月より> |
処理方法 |
PETボトル(月2回) |
PETボトル(週1回) |
指定法人ルートでリサイクル |
不燃ごみ(週1回) |
リサイクルプラ(週1回)
※容器包装プラスチック |
その他プラ(月2回)
※容器包装以外のプラ |
焼却 |
不燃ごみ(月2回)※陶磁器等 |
埋立 |
可燃ごみ(週2回) |
可燃ごみ(週2回) |
焼却 |
資源ごみ(月2回) |
資源ごみ(月2回) |
資源化 |
有害ごみ(月2回) |
有害ごみ(月2回) |
無害化 |
大型ごみ(月2回) |
大型ごみ(月2回) |
資源化等 |
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- リサイクルプラは容器包装プラスチックのことであり、PETボトルと一緒に(袋は別、収集車は同じ)週1回収集している。
- その他プラとは容器包装以外のプラスチックであり、平成16年4月より稼働している焼却施設(中工場:ダイオキシン対策済み)にて焼却している。
また、不燃ごみについては従来通り埋立処分している。
- 異物の混入量は、収集物に対して8.8%となっている。(H17年度)
<選別・ベール化施設について>
- リサイクルプラの分別収集を開始するにあたり、選別・ベール化施設の整備及び運営を民間へ公募した結果、潟_イヤエコテック広島が選定された。
広島市は同社に選別・ベール化を委託している。
- 施設の処理能力は通常時(12.8hr稼働/日)で75.49t/日、年間300日稼働で22,647t/年である。
うち、容器包装プラスチックについては、処理能力2.72t/hrのラインが2系列備わっている。
- 施設整備には23億円を要した。((株)ダイヤエコティックで整備・車両購入費を含む。)
- 保管スペースには450tを保管可能である。
<収集>
- 全市のごみステーション数は約5万箇所である。
- リサイクルプラの収集は2tパッカー車であり、1日平均4回搬入を行っている(車両は可燃ごみと共用)。
- 直営・公社委託と民間委託の比は5:5である。(平成18年度)
このうち直営については107台で、この台数は固定している。
公社委託は5台となっている。(平成18年度)
- リサイクルプラスチックについては全市の5割が水曜日に収集される。
- 収集業者が直営か委託かは地区割(曜日割)で異なる。
<選別>
- 投入されたプラスチック・PETボトルは、まず手選別(2名)によってプラスチック、PETボトル、破袋不適物に分別される。
- このうち、プラスチックについては破袋機で破袋したのち、揺動選別機で重量物(ボトル類)と軽量物(レジ袋等)に分類される。
- 軽量物については1名、重量物については2名が手選別を行っている。
- 重量物と軽量物に分けているのは、これらを同時に手選別することは難しいためである。
重量物の方が異物の割合は高いので選別要員を2人配置している。
- プラスチックについては2系列、PETボトルについては1系列であり、全11名が手選別に従事している(勤務は4時間交代)。
- PETボトルとプラスチックの取扱量比はおよそ1:8である。(H17年度実績)
プラスチックに混入しているPETボトル、PETボトルに混入しているプラスチックはそれぞれのラインに戻せるようになっている。
<圧縮・梱包>
- プラスチックベール(1m×1m×1m)の生産量は日量57t、ベール数で180〜200個である。(H17年度実績)
- 軽量物と重量物のそれぞれについてベール化している。
軽量物ベールは300kg/個、重量物ベールは230〜250kg/個である。重量物と軽量物の比はおよそ1:4である。(H17年度実績)
<引き渡し先>
- 平成18年度に契約した再商品化事業者は、JFE環境(福山市、高炉還元)、タイヨー(広島市、材料リサイクル)の2社である。
なお、PETボトルについては日本合繊(福山市)へ引き渡している。
- 一日に引取に来る車両は7台程度である。
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