<分別収集の概要>
- 平塚市では、ごみを大きく「資源再生物」「燃やせないごみ(有害ごみも含む)」「燃やせるごみ」「粗大ごみ」に区分して収集している。
このうち、資源再生物については、「古紙類」「金属類」「ビン類」「布類」「天ぷら油」「PETボトル」「プラスチック製容器包装(プラクル)」に区分している。
- プラスチック製容器包装については、平塚市リサイクルプラザの竣工にあわせて、平成16年4月に分別収集を開始したところであり、平成16年度分の協会申込量は2,920t(1日あたり8tと想定)である。
- 平塚市は人口26.5万人であり、資源ごみ・不燃ごみの集積所は1,600ヶ所(50世帯に1ヶ所設置)としている。
なお、可燃ごみの集積所は9,000ヶ所になる。
- PETボトルとプラスチック製容器包装については、市の直営で収集している。
収集頻度は週1回で、パッカー車(2t車と3.5t車の2種類あり)で収集している(パッカー車は可燃ごみ収集と共用)。
なお、PETボトルとプラスチック製容器包装については、収集日・収集場所が同じであるため、集積所内で混合してしまうケースがある。
- 紙、古布については、資源回収組合が収集し、直接再資源化(古紙問屋への搬入等)を実施している。
- 容器包装以外のプラスチックは可燃ごみ(カセットテープ、ビデオテープ等)、不燃ごみ(バケツ等)に分別している。
- 不燃ごみについては、破砕し、焼却できるものは焼却に回し、金属類は再資源化し、その他のものは直接埋立している。
- 収集については、市内を13地区に分け、10地区は水曜日に、3地区は火曜日にプラスチック製容器包装を収集している。
収集したプラスチック製容器包装は火曜日から月曜日までの間に処理を済ませる(土日は施設休止)。
なお、可燃ごみの収集は週2回(地区によって「月・木」、「火・金」に区分)である。
<施設>
- 平塚市リサイクルプラザでは、「缶類」「びん類」「PETボトル」「プラスチック製容器包装(プラクル)」の処理を実施している。
- 平塚市リサイクルプラザについて、施設設置は市の直営で実施し、運営は外部委託としている。
- 平塚市リサイクルプラザができるまでは、PETボトルは市の破砕処理場内の仮設施設にて処理を実施していた。
また、ガラスびんについては、資源回収組合が選別を実施していた。
缶類については、収集したものを直接再資源化業者へ引き渡していた。
- リサイクルプラザへは平成16年4月のオープン以降3,000人が見学に来訪している。
<破砕・選別>
- 受入ホッパー(投入ゲート4つ)に投入されたプラスチック製容器包装は、破袋機で破袋されたのち、手選別ラインへ搬送される。
- 手選別のラインは2ラインあり、各々3〜4名を配置している。
- 手選別ラインで出た異物は二次分別を経て、不燃ごみ・可燃ごみとして処理される。
なお、プラスチック製容器包装のラインから出る異物は容器包装以外のプラスチックなどである。
- 手選別のラインを配置したのは、必ずしもケミカルリサイクルの業者が落札するとは限らないので、マテリアルリサイクルの業者が落札しても対応できるようにと考えてのことである。
<圧縮・梱包>
- 手選別を経たプラスチック製容器包装は、圧縮梱包機で圧縮・ベール化(フィルム巻き付け)している。
- ベール品は1m3のサイコロ状で重量は約195kgである。
施設能力をフルに活用すれば1日に114個のベール品ができる。
- 平成16年度のプラスチック製容器包装のベール品については、昭和電工(ガス化)に引き渡している。
毎日1〜2台、昭和電工から10tウイング車(7t積載)で引取に来る。
- ベール品の品質はBランクであり、分別収集開始初年度にしては優秀な方であるとの評価をもらっている。
- 昭和電工のガス化プロセスには手選別工程がないため、金属が混入すると破砕機が破損するとのことである。
今のところ昭和電工からのクレームはない。
<その他>
- PETボトルのラインから出るキャップ、袋についてはプラスチック容器包装のラインへ流れるようになっている。
- 市民へはプラスチック製容器包装は汚れを落として排出するよう指導しているが、昭和電工へ引き渡しているということで、汚れていてもよいのではないかとの問い合わせがあったことがある。
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