活動レポート
2016年5月号

資源循環・廃棄物研究センター 2016年 春の一般公開

多田 容子

国立環境研究所では、広く一般の方々に環境問題に関心を持って頂くとともに、研究所の活動について理解を深めて頂くために、毎年2回、4月(科学技術週間)と7月に一般公開を行っています。

パネル展示の様子今年の春の一般公開は4月23日土曜日に開催されました。
 当日は前日の強風も収まり、お出かけ日和となったこともあったのでしょうか、654名という多くの方々に来場頂きました。厚くお礼申し上げます。

春の一般公開は主に高校生以上を対象とした企画を行っていますが、今年の「春の環境講座」では、当センターからは「一般廃棄物焼却灰のリサイクルと処分方法を最適化する」と、「PRTR制度と廃棄物処理からの化学物質排出量に関する研究」のパネル展示を行いました。

肴倉宏史室長による「一般廃棄物焼却灰のリサイクルと処分方法を最適化する」のパネル展示では、私たちの生活から出るごみ(一般廃棄物)を焼却処理した際に出る焼却灰のリサイクルや処分方法についてご紹介しました。

一般廃棄物焼却灰は全国で年間約400万トン発生していますが、最終処分場を有していない市町村もあり、なるべく最終処分場に埋め立てる量を減らすためにリサイクルや処分方法を工夫することは非常に重要です。そのために必要な、燃えがらやばいじんといった焼却灰の性質に応じて、金属回収や土木資材利用といったリサイクルや処分方法を最適化するための研究について紹介をしました。

小口正弘主任研究員による「PRTR制度と廃棄物処理からの化学物質排出量に関する研究」のパネル展示では、化学物質の排出・移動量登録制度(PRTR: Pollutant Release and Transfer Register)と廃棄物処理からの環境排出量推計に関する研究について紹介しました。

世の中で使用されている化学物質は、PRTR制度によってその排出・移動量が国により1年ごとに集計・公表されています。しかし、そのなかで廃棄物に含まれて最終的に処理処分されるものについては、多くの物質について実態が不明のため、廃棄物処理における化学物質フロー・排出量の把握は化学物質のリスク低減に向けて重要であることをご紹介しました。

じゅん次の一般公開は7月23日土曜日に予定されています。夏休み期間ということもあり、お子様から大人までみなさんで楽しんで頂けるような形で研究成果を分かりやすく紹介していきたいと考えておりますので、ぜひご来場ください。

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