2008年6月23日号
廃棄物埋立地の覆土遠藤和人
廃棄物を地面に埋め立てたあと、そのごみが飛び散ったり、蚊やハエなどが発生したり、悪臭が生じないように土をかぶせます。 これを覆土といいます。この作業が必要なことは法律で決まっていて、どの処分場でも行われています。 覆土のやり方には3種類あります。一つ目は、即日覆土と呼ばれ、その日の埋め立て作業が終わったらすぐに土をかぶせる覆土です。 即日覆土は、かぶせる厚みが薄くても構いません。二つ目は中間覆土と呼ばれる覆土で、ごみを2〜3メートル積み上げるごとに約50センチメートルの土によって廃棄物を覆います。 三つ目は、最終覆土と呼ばれる覆土で、予定していた廃棄物の埋め立てが全て終了したら、埋め立てられた廃棄物が露出しないように約50センチメートル以上の土もしくは砂によって埋立地全体を覆って整地します。 この状態になると、見ただけでは処分場とは思えないような、きれいに整備された土地になります。二つ目に紹介した中間覆土を設置する方法には2種類あり、埋め立てられた廃棄物に蓋をする感じで、水平に設置する場合と、 ある一定の日数毎に埋め立てられた廃棄物を、完全に覆ってしまうように設置する場合があります。前者をサンドイッチ工法(覆土で廃棄物をサンドイッチ状にしているため)、後者をサンドイッチ・セル工法(サンドイッチに加えて、廃棄物を細胞(セル)のように包み込むため)と呼んでいます。 皆さんも埋立地を見学する機会があれば、埋め立てられた廃棄物が土で覆われている様子を見ることができます。 |
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