2009年6月22日号
詰替商品の利用による「脱物質化」大迫政浩
【答え】
シャンプー
【解説】
詰替商品の利用は、3Rの中では廃棄物の発生抑制(リデュース)に相当する取り組みであり、私たちが身近でできる脱物質化、つまり資源の節約につながる取組でもあります。 この問題に答えるためには、本体容器に比較して詰替用容器がどれくらい軽くなっているかということと、年間でどれくらい購入されているかの二点を考える必要があります。下表は、各商品の2005年度の年間総販売量と本体容器と詰替容器の平均重量を示したものです。4つの商品のうち、年間の販売量が多いのは台所用洗剤、シャンプーの順ですが、台所用洗剤は本体容器から詰替容器に替えても半分程度にしか軽くなりませんが、シャンプーでは2割程度まで軽くなります。したがって、年間販売量と容器重量の両方を考えると、シャンプーが最も減量効果が大きく、発生抑制につながる可能性があるということがいえます。実際には、詰替商品がどの程度普及しているかが関係しますので、これはあくまでも全ての商品が詰替商品に置き替わった場合の結果です。そこで私たちは、販売店のレジで読み込まれるバーコードの情報(POS情報といいます)を用いて詰替商品の普及度を調査し、実際の発生抑制効果の推定を試みているところです。また、今回用いた容器の平均重量データは少し古いので、最近の詰替商品等について調査を行っているところです。新しいデータで解析した場合には、今回の問題の答えが変わる可能性がありますが、その際には、改めて報告いたします。 |
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