2008年2月4日号
埋立
「4.」の埋立による処理は、様々な利用価値のあるプラスチックがすべてそのままゴミになる上に、処分場が埋まるのが早くなるため、最もよくありません。 1〜3は、廃プラスチックをいろいろな方法で利用するため、ゴミから資源やエネルギーを回収でき、最終的に発生するゴミの量も少なくできます。 また、天然資源を節約できます。マテリアルリサイクルは廃プラスチックを溶かすなどして再びプラスチック製品として再生することですが、リサイクルできる廃プラスチックの種類が限られます。 身近な例としてはペットボトルから作られたフリースなどがあります。ケミカルリサイクルは廃プラスチックを油などの化学原料の状態まで戻してから再利用したり、鉄鉱石から鉄を作るときの還元剤として利用したりする方法です。 この方法は、新品と変らない質のプラスチックに再生したり、鉄を作るときの石炭の消費量を削減したりすることができます。サーマルリサイクルは廃プラスチックを焼却炉などで燃やしてエネルギー(電気や熱)を回収する方法です。 この方法は、燃やし方が悪いと「ゴミの燃焼とニトロ多環芳香族化合物」 にあるように有害な物質を生じることもありますが、石油をプラスチックとして使った上で最後に燃料にもでき、最後に残るゴミの量も少なくできます。 3種類のリサイクル方法を廃プラスチックの種類と特徴に合わせてうまく使い分ければ、埋立するゴミの量を減らしながら資源として有効利用できます。リサイクルをせずにそのまま捨ててしまう埋立は、3つのリサイクルに比べてよくないわけです。 |
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