2007年11月19日号
TEMM
日中韓三カ国の環境大臣は、1999年以来「日中韓三カ国環境大臣会合 (TEMM)」を毎年開催しています。三カ国はこの枠組みのなかで、アジア地域の環境管理において主導的な役割を果たすとともに、地球規模での環境改善に寄与することを目指しています。
TEMMはTripartite Environment Ministers Meetingの略で、この会合では各国の環境の現状及び共通の懸案事項について三大臣が意見交換を行い、環境協力を推進する方策を討議しています。また、三カ国はTEMMのもとで、環境教育ネットワークの展開、 合同環境研修、ウェブサイトの作成、淡水(湖沼)汚染防止、環境産業分野における協力、中国北西部の生態系修復といった具体的なプロジェクトを進めています。さらにTEMMのプロジェクトは、三カ国の地方自治体や非政府組織 (NGO)、研究者による広域ネットワークの形成の一助となっており、 これらのTEMMの活動を日中韓の首脳陣は三カ国協力の好例と高く評価しています。 2006年12月には8回目の会合が中国の北京で開催され、TEMMとそのプロジェクトをきっかけとして、三カ国の環境省間で活発なやり取りが行なわれるようになっています。TEMMのもとでの三カ国の国際協力はアジアの環境協力を強化するにあたって重要な役割を果たしています。 また、TEMMの経験と成果は、国際社会にとっても、社会や経済の状況が異なる国々が効果的に環境協力を行う際のモデルとなることが期待されています。 |
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