循環型社会・廃棄物研究センター オンラインマガジン『環環kannkann』 - その他
2007年5月7日号

研究所の春の一般公開イベント〜開催報告〜

小島恭子

 国立環境研究所では、科学技術週間にあたる4月21日(土)に、つくばメインキャンパスの一般公開を行いました。当日は、春らしい穏やかな天候の中、約500名もの方にご来場頂きました。どうもありがとうございました。

 今回の一般公開では、参加者の皆様と研究者が直接会話しながら、様々な環境問題について考えていくという環境講座(サイエンスカフェ)が多数開催され、循環型社会・廃棄物研究センターでも、2つのテーマを担当しました。

 まず、午前中に資源化・処理処分技術室の川本が、「環境技術とは何だろう?−身近な水や廃棄物などを例に−」というテーマで講演を行い、排水処理や排ガス処理などの環境浄化技術やバイオマス利用技術について、過去の歴史や事例の解説、最近の研究成果について発表しました。 参加者の方は、学生からご年配の方までと幅広く、メモを取られるなど、興味深く講演を聞いていただけたものと思っています。講演後、「廃木材をバイオマスとして利用するときの問題点は?」などの質問がでるなど、活発な意見交換がありました。

 午後は、物質管理研究室の鈴木が「くらしの中の臭素系難燃剤−"ほこり"で探る化学物質のうごき−」というテーマで講演を行い、カーテンやテレビのプラスチックカバーなど、身近な家庭製品に含まれている臭素系難燃剤がほこりから検出される実態や、それらを測るための化学分析やバイオアッセイという手法について解説しました。 参加者の方からは「プラスチックの中に入っている有害物質が、どうしてほこりの中に出てくるのか?」「焼却処分するときの問題点は?」といった多くの質問が寄せられました。

 また、会場では、講演に関するパネルの展示も行いました。講演会終了後も、多くの方から様々な質問が寄せられ、循環センターの研究スタッフが解説を行いました。

 研究所の一般公開の催しとして、対話形式の環境講座が開催されるのは今回が初の試みでしたが、循環センターが対応した会場では、約30名ずつの参加をいただくことができました。皆様が熱心に説明を聞かれたり積極的に質問される姿を見て、社会の環境問題に対する関心の高さを改めて感じました。これからも、研究の成果を様々な場所でお伝えしていきたいと思います。

 なお、7月21日(土)には、「国立環境研究所 夏の大公開」が開催されます。今回の一般公開は大人向けの企画でしたが、夏の大公開では子供たちも含めてご家族連れでも楽しんで頂けるよう、循環センターをはじめ所内の各部署が工夫をこらしたイベントを企画しています。皆様のご来場をお待ちしております。

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